バラゾウムシが出始めた 2020年3月末

ヘレン 2020年3月
ヘレン 2020年3月

2019~2020年の東京は、暖冬だった。春も早いようで、暖かい日が多く、桜の開花も3月14日(満開は22日頃)と例年よりも随分早かった。

バラの芽吹きも伸びも、例年より早いようだ。

3月に入って風が強い日もあり、庭にあまり出ない日も多かったのだが、急に気温が上がり初夏のような陽気になった3月末の午前中に庭を見回ったところ、アイスバーグの花芽に、黒い影。

バラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)が出た

「出た! バラゾウムシ!」と、すかさず捕殺。見回ると、あっという間に10匹ほどになった。

写真を撮っている余裕はないので、バラゾウムシの写真はない。

アイスバーグ、ヘレン、ヤングリシダスには、何匹もいた。そのほか、レディオブシャーロット、ルドゥテ、リッチフィールドエンジェル、マルクアントンシャルポンティエにも。

アイスバーグ 2020年3月

アイスバーグ 2020年3月

バラゾウムシは、つぼみが被害にあい、うっかりしていると一番花が半減ということもあるので、要注意である。

もっとも、全てのバラが同じようにバラゾウムシの被害にあうかというと、品種によっても多少異なるようだ。ラドルチェヴィータ、ルージュピエールドロンサール、枯れてしまったシャトードゥシュベルニーなど、バラゾウムシをあまり見かけないバラもある。バラゾウムシの多い少ないは、品種による蕾の形状や大きさの違いによるのか、バラゾウムシが出る時期と、花芽が育つ時期のタイミングによるのかはよくわからない。

昨年は油断していたら、ロココの被害が大きくて、花がかなり減ってしまい残念だった。今年はロココも注意して見ているが、見える範囲ではあまりいないようだ。

誘引してあるバラの高いところは、バラゾウムシがいてもよく見えないので、捕殺するのはあきらめている。殺虫剤を散布するかどうかというところだが、見回って捕殺するだけでもかなり効果があるようだ。

それにしても、虫というのは、数日前までは見なかったのに増えるとなると急なものだ。

翌日から毎日見回ろう、と思っていたら、3月も末だというのに雪が降った。花芽が傷まないか少し心配だったが、どうやら大丈夫そうだ。

ヘレン 2020年4月5日

ヘレン 2020年4月5日

雪の日とその後の1週間の気温の変化とバラゾウムシの目撃率からすると、どうやら、気温が低いと現れず、気温が高くなると出るようだ。この春初めて目撃した日も最高気温が24度だった。どのくらいの気温で増えるかは観察中であるが、20度くらいだと、バラゾウムシは、いても数は少ないようだ。今後も、気温の変化を気にして、見回ろうと思う。

そのほかの害虫

アブラムシは3月の始め頃から出て、中旬頃から増え始めているが、これも、ルドゥテ、ロココ、少し後になるとスピリットオブフリーダムなど、いくつかの品種に集中している。

アブラムシを食べる天敵の方は、3月中はヒラタアブの卵がたまにあり、幼虫がもっとたまにいる程度。テントウムシは4月に入ってようやく成虫を見かけるようになり、4月11日頃にテントウムシの卵を見つけた。

また、食べた跡や糞のある葉の近くをよく見ると、名前の分からない虫の幼虫やサナギもいる。

昨年はヨトウムシが多かったが、今年は、アオムシ(緑色の幼虫)をよく見かける。ガの幼虫だろうと思うが、特定できていない。

バラの害虫

バラの害虫 アオムシ 2020年4月

ほかにも、羽虫かと思ったら、よく見ると糸にぶらさがって漂っているたくさんの小さな幼虫(多分卵から孵ったばかりのガの幼虫)だったということもあったりして、驚いた。バラの枝に移ろうとしていたので、慌てて殺虫剤(ベニカXファインスプレー)をかけておいた。

害虫が発生し始めると、バラの世話も忙しくなってくる。

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