今年2018年も、秋~冬のバラ苗販売シーズンが始まっている。多くの販売店、販売サイトで、在庫苗のセールや秋冬の大苗の予約受付が開始される時期だ。
バラ苗の販売の傾向としては、春は新苗が多い、品種や品数が多い、秋は状態のよい大苗がある、在庫セールがある、という印象だ。ずっと探していたお目当ての品種があった!とか、新苗か大苗かにこだわらないという場合は、春でも秋でも、買うぞ!と思ったときに買うとよいだろう。
シャリファアスマは2016年秋に買ったのだが、あちこちの販売サイトで品薄や在庫切れのことが多いと思っていたら、カタログ落ちしてしまった。評価の高い品種だと思うが、こういうこともあるのだ。買っておいてよかったとつくづく思った。
カタログ落ちした品種でも、バラまつりの会場などで苗を見かけることもあるし、時期によっては予約販売しているサイトなどもあるので、あきらめずに探してみるとよいと思う。
秋苗の花を楽しむ
シャリファアスマの大苗(鉢苗)を買ったのは2016年9月。予約苗ではなく、注文して数日後に蕾がついた状態で届いた。
蕾のついた大苗は開花が楽しみである。シャリファアスマは幸いきれいに咲き、香りにもうっとりした。バラの香りとは、こんなに素晴らしい香りなのかと、開眼したのもこのときだ。
それまでは香りをそれほど重視しておらず、最初に買った6株のバラには強香種はなかったが、それでも、何の不満もなかった。しかし、ジュード・ジ・オブスキュアとシャリファアスマによってバラの香りの魅力を知ってからは、香りも重視して選ぶようになった。
冬越しから春の開花まで
シャリファアスマは秋の花が終わった後も鉢で管理していたが、冬にかけて気温が下がっていく時期で、水やりの加減がよくわからなかった。葉がある程度落ち、蕾もつけず活動が減るので、開花時期ほど多くの水はいらないと思うが、花が咲かないからと様子もあまり見なくなってしまうと、水不足に気づかないまま時間が経ってしまいかねない。秋バラの後、冬剪定までの間は長く感じるものだが、様子を時々見て、水やりを忘れないようにしたい。
2017年初めに冬剪定した後、地植えした。根付いて新芽が出始めると、花が待ち遠しくなる。
咲き始めた。画像では花色がとんでしまったが、3月の頃とは見違えるような姿だ。春のバラは、咲くまでの間待ち遠しいが、変化が大きくてわくわくする。
花の重さでうなだれている。
シャリファアスマは、2017年も今年も春の芽吹きは悪くないと思うのだが、一番花の後あまり元気がなくなってしまう。特に2018年の今年は勢いがなく、ひょっとすると少し水不足だったのかもしれない。また、2017年の方がひどかったが、今年も、一番花の後黒星病で葉を落としてしまった。黒星病の被害の程度は品種によって異なり、少し黒星が出ても新たな葉を出してあまり衰えないものもあるのだが、シャリファアスマは元気をなくしてしまう方だ。
今年の秋も花が少なそうだが、大事に育てていきたい。