バラの誘引作業2019 壁面とフェンス

ジャクリーヌ・デュプレ 2019年2月
ジャクリーヌ・デュプレ 2019年2月

2018年の秋のバラは咲くのが遅めで、年が明けた2019年1月になっても、前年よりも葉が多く残っていた。

放っておいてもよさそうに見えるくらいだったが、1月上旬から今シーズンのための作業を始めた。3、4年目になりバラが育ってきて、葉をとるのも誘引し直すのも手間がかかるので、今年2019年は昨年より少し早めに、つる系のバラから始めることにした。

壁面に誘引しているバラは、ロココ、アルテミス、ジャクリーヌ・デュプレ。フェンス沿いに誘引しているバラは、ルージュピエールドロンサール、ローゼンドルフシュパリースホープ、オデュッセイア、テスオブザダーバヴィルである。

ロココ

最初に着手したのは、2016年に購入したロココ。2017年にプランターから地植えにする際、たくさんのコガネムシの幼虫を発見! 細かい根を食われてしまっており、地植えにしてしばらくは元気がなかった。

それでも2018年には花も咲くようになり、春の開花後に出たシュートは軒辺りまで伸びた。その葉を落として、ローズスタイルという、壁沿いに棒と留め具で格子状などに組むことができる道具を設置したところに誘引した。高いところの作業は脚立が必要で、これは夫が全部作業した。

ロココ 2019年2月

ロココ 2019年2月

誘引後の様子。画面には一部しか入っていないが、左側は窓の下側を横方向に、右側は斜め上方向に軒の辺りまで誘引してある。

2019年シーズンはもっと花が増えるとよいと期待している。

アルテミス

2017年1月に購入したアルテミスは、3年目のシーズン。当初から順調に生育してきて、剪定後で高さ2.5mはあるだろうか。あまり横に張らず上へ上へ伸びるし、初期生育がよいので、北西角の狭い植栽場所にはあっていたようだ。壁沿いに設置したローススタイルに結びつけて誘引する作業には脚立が必要だ。私も少し手伝ったが、ほぼ夫が作業した。高いところは、脚立にのっても私では届かないところがあるので、夫がメインでやる部分が多い。

アルテミス 2019年2月

アルテミス 2019年2月

秋の花は少なかったが、春と異なり、ほんのりピンクを帯びた姿がまた美しかった。春よりも少し大きく、花弁も多かった気がするが、株が充実してきたのだろうか。

ルージュピエールドロンサール

ルージュピエールドロンサールとローゼンドルフシュパリースホープの植栽場所は北東角のフェンス際で、晩秋から冬は隣家や我が家の陰になり暗くて寒い。日が差す時間が長くなってくるのは、立春を過ぎる頃からである。

私も手伝ったが、この辺りも夫がほぼ作業した。ルージュピエールドゥロンサールの剛直な枝を誘引できるか不安だったが、後から見に行くと、何とか一応の形ができていた。太い枝は全部は活かせず、短くしたものもある。

ルージュピエールドロンサール 2019年2月

ルージュピエールドロンサール 2019年2月

ルージュピエールドロンサールも上に伸びる傾向があるが、アルテミスと異なり、シュートが太くて固いので、それほど誘引向きではない気もする。かといって、シュートが伸びるのが早くてあっという間に大きくなるので、木立樹形だと高さを抑えるのに苦労するかもしれない。

2018年は花が少なめで、開かない蕾もあった。花付きをよくして、花弁を減らすと開きやすくなるらしいので、2019年は花が増えるとよいのだが。

ローゼンドルフシュパリースホープ

ローゼンドルフシュパリースホープは比較的耐陰性が強いようで、生育もよいし花もよく咲くのでありがたい。

枝はルージュピエールドロンサールのように剛直ではなく、誘引しやすい。これも生育旺盛なので、スペースを考えて枝はかなり整理した。

斜めに傾いている、細かい葉の木はユーカリ。

ローゼンドルフシュパリースホープ 2019年2月

ローゼンドルフシュパリースホープ 2019年2月

テスオブザダーバヴィル

テスオブザダーバヴィルは南側フェンス沿いに植えてあり、これもローズスタイルに結びつけて誘引する。枝がしなやかで、脚立が必要なフェンスの高さではないので、上の4つよりもずっとやりやすい。ただ、細かいトゲがびっしりあり、枝が持ちにくいのが難点だ。

テスオブザダーバヴィル 2019年2月

テスオブザダーバヴィル 2019年2月

テスオブザダーバヴィルも、思ったよりも秋に花が咲き、しかもなかなかきれいだった。株が充実してくると、かなり花が増えるようなので、2019年も楽しみである。

オデュッセイア

オデュッセイアは西側フェンス沿いに植えてあり、フェンスに直接結びつけて誘引した。あまり高さのないフェンスなので、枝はかなり寝かせてある。自然にしておくと上の方に伸び、枝も固めなので、このような低いフェンスではなくてポールやオベリスクの方が向いているようだ。

オデュッセイア 2019年2月

オデュッセイア 2019年2月

2018年はそこそこ咲いたが、元気一杯という様子でもなかったので、2019年はもっとうまくいくとよいと思う。

ジャクリーヌ・デュプレ

ジャクリーヌ・デュプレは、アーチの近くの壁面に誘引してあるが、他のバラやユーカリの陰になる部分が多い。

画像の中央付近のあまり太くない、トゲの多いのがジャクリーヌ・デュプレ。画面左側に見えるのは、アーチに誘引してあるウォラトンオールドホール。

ジャクリーヌ・デュプレは、まだ枝が少なめで、誘引をやり直す部分が少なかった。

ジャクリーヌ・デュプレ 2019年2月

ジャクリーヌ・デュプレ 2019年2月

2018年は春の花は多かったが、その後はあまり元気がなかったので、気になっている。夏頃までは、ポツポツ返り咲いたが、秋はあまり咲かなかった。

誘引作業

壁やフェンスのバラの誘引作業は主に夫が行い、私は手伝い程度だった。それでも、株が大きくなってくると、葉をとったり、枝を結んでいる間支えたり、切った枝を掃除したりだけでも、手間がかかる。昨年の誘引作業よりもずっと時間がかかった。

一日中作業するわけではないが、ロココとアルテミスはそれぞれ1日ずつかかっていた。ルージュピエールドロンサールとローゼンドルフシュパリースホープも、合わせて1日半くらい。テスオブザダーバヴィル、オデュッセイア、ジャクリーヌ・デュプレは、それほど時間がかからず、ブッシュ系のバラの剪定などと同じ日に行った。

誘引の仕方は、てんでに長く伸びた枝を前にして「どうしたものか」と悩む。経験が多く慣れている人は最初からイメージがわくのかもしれないが、我々の場合は途方に暮れたところから始まる。

何もせず眺めているわけにもいかないので、太くて元気な枝をまず選んで、無理なく沿わせられる形にして結ぶ。次の枝を選んで、最初の枝と重ならないように沿わせて結ぶ。そうやっているうちに、最後は何とかなるという感じである。枝が少ない株はなるべくどれも生かすようにするが、枝が増えた株は、長い枝でも同じところから2本出ていたらよい方だけを残したり、緑色で芽が少ない枝は切ったりして、整理していく。前に結んだところをほどいてやり直すこともあるので、時間がかかるが、まだ慣れていないので仕方がない。

バラの育て方の本も参考にはするが、品種が違ったり、伸び方が違ったりで、なかなか難しい。とにかく、枝をよく見て考えながら作業している。まあ、成育旺盛な品種が多いので、多少失敗しても何とかなりそうである。

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コメント

  1. 石川律子 より:

    はじめまして。
    横浜に住んでます。
    昨年の春にバラの見切り苗をいくつか購入したのを切っ掛けに栽培にはまりました
    うちに迎えたアルテミス オデュッセイア ピエール等 育ててらしてとても参考にさせていただいてます。私はたまたま見切り品からのスタートなので性質など知らずにはまったので日々勉強でございます。ありがとうございました。

    • 常盤あさ より:

      石川様
      はじめまして。
      コメントをいただきありがとうございます。
      体調不良や忙しさのため、しばらくブログの更新など途絶えており、返信も遅くなり失礼しました。
      横浜には素敵なバラのガーデンがいくつもあり、楽しみですね。
      私たちも試行錯誤中ですが、今頃の時期は気候もバラにとっては暑い日が多く、病気や水切れなど気を遣いますね。
      記事を読んでいただき、ありがとうございました。
      また、バラの様子の記事など再開しようと思います。