レディ オブ シャーロット Lady of Shalott 2009 イギリス David Austin
人目を惹くオレンジ色の花
イングリッシュローズ(デビッド・オースチン社のブランド)のオレンジ系のバラの一つ、レディオブシャーロット。2017年に購入して3年目に入る。高さは2m近くある。
春の成長ぶりは他のバラよりは少し低調だったように感じたが、花芽はそこそこついていた。しかし、目も手も届きにくい高くて奥側の位置にある蕾はかなりクロケシツブチョッキリにやられてしまい、残念ながら開花は3~4割減だったようだ。高い位置の手入れはなかなか難しい。
花数は期待したより減ってしまったものの、ポールに誘引しているので、一番花の開花のときにはかなり人目を惹く存在である。
花持ちは悪い方で、気温が30℃以上になると特に散るのが早くなる。今年2019年は5月中旬まで涼しい日が多かったので、まだよかった。
一番花の後、すぐに次の花芽をつけ、二番花、三番花あたりまでよく咲くが、昨年は秋の花は少なかった。まあ、昨年は夏は猛烈に暑く、勢力の強い台風24号のダメージもあったので、そのせいなのかどうか。
花弁の重なり具合などは個々の花で異なるが、貧弱な花はなく、咲いた花はどれもきれいである。枝が細くほっそりして頼りなそうな花芽でも、思いのほか蕾が大きくなるのだ。今のところ香りはあまり感じられないが、花や樹形がかなり好みなので、香りが薄いことはあまり気にならない。お気に入りのバラの一つである。
剪定誘引は試行錯誤中
枝が細くてしなやかで誘引向きでもあるし、高いところでも咲かせたいので、ポールに誘引している。
冬の剪定では枝をあまり短くせず、細めの枝も残して誘引してみたが、一番花の後に見てみると、出開きばかりの枝もあった。そういう枝は害虫にも食われやすいようだし、これから蒸し暑くなると枝が混み合って蒸れるのはよくないので、思い切って整理した。
本当は、開花の前4月のうちに整理しておくと花芽のある他の枝にもっと栄養がいってよかったのかもしれない。4月中にも枝の様子は見てはいたのだが、葉の茂った枝はお互いに引っかかりやすく、より分けて鋏を入れるのもやりづらくて、蕾がまだ繊細なうちは引っかけて折ってしまうのが怖いこともあって、結局開花後になってしまった。
切った枝を見てみると秋以降に伸びた緑色の細めの枝が多く、見た目も触った感触も枝が充実していないので、次の冬剪定のときは、いつ伸びたシュートか、充実しているか、もっと注意してみようと思う。
育てやすさ
耐病性は品種の紹介では強めとされている。これまで、うどんこ病も黒星病も少し出ているが、葉を落としても次の葉がすぐに出てくるし、花も咲くので、あまり弱ることはない。ちなみに、薬剤散布はしているが頻度はやや少なめだと思う。
芽がほっそりして柔らかいせいか、クロケシツブチョッキリが好むようで、要注意である。今年は、ちょうどレディオブシャーロットの芽が若い時期と、クロケシツブチョッキリが増えた時期が重なったようで、被害が増えたかもしれない。
初期成育はよい方で、今年はまだわからないが2年目まではシュートもよく出て、よく伸びたので、育てやすく感じた。一番花が5月20日頃に終わってから、5月末にはもう二番花のつぼみが育ってきており、樹勢は強いように思う。
今後も楽しみである。