ヘレン 2019年春の様子

ヘレン 2019年5月13日
ヘレン 2019年5月13日

ヘレン Helen 2016年 日本 木村卓功

2017年5月に新苗で迎え、今年2019年は3年目に入る。初期生育は作出者の紹介どおりゆっくりめだが、これまで順調に育っている。昨年秋には、台風24号の暴風で秋の葉も花芽も殆どなくなってしまったが、10月に気候が安定すると新しい葉が出て、数は少ないものの色も形も大変美しい花が見られて嬉しかった。

2018年秋の様子はこちら

最初の一輪

今年2019年は、春先の成長もよく、葉はよく茂り蕾もたくさんついて楽しみにしていた。一輪だけかなり早く咲き、その蕾は萼が曲がって成長していたが、花はきれいだった。普段の明るいピンク色よりも落ち着いた色合いも、なかなかよかった。

ヘレン 2019年4月26日

ヘレン 2019年4月26日

他の蕾は、4月中の気温があまり高くなかったせいか、咲きそうになってからが長く、待ち遠しかった。

一番花の様子

5月に入ると次々に開花した。4月に風の強い日があったためか、外側の花弁が少し傷んでいるのが惜しいが、正面からだと傷んでいる部分はあまり見えない。

ヘレン 2019年5月9日

ヘレン 2019年5月9日

咲き初めは高芯咲きのように整っており、開花が進むとロゼット咲きになり、開ききっても美しい。中輪と紹介されているが、花弁も多く、我が家のバラではかなり大きい方の花である。

ヘレン 2019年5月13日

ヘレン 2019年5月13日

美しく、香りもよく、花持ちもよく、丈夫で、あまり欠点のないバラだと思う。そういうとちょっと面白みがないように感じるかもしれないが、そんなことはなく、ヘレンは、なかなか存在感がある。

ヘレン 2019年5月13日

ヘレン 2019年5月13日

花弁が多く、ロゼットの花弁の重なり方が少しずつ異なるせいか、ぱっと見には同じようでも、よく見ると花ごとに表情が異なるし、秋に咲く花はまた少し色合いや雰囲気が異なるのもなかなかよい。

ヘレン 2019年5月13日

ヘレン 2019年5月13日

開ききると褪色してくるが、最後まで美しい状態を保っている。

ヘレン 2019年5月15日

ヘレン 2019年5月15日

丈夫で美しいバラ

品種の紹介にも耐病性が強いとあるとおり、病気には強い方だろう。忙しかったり、天候に左右されたりするので、薬剤散布の頻度は本に書かれているよりは少なめになっている。そのためかどうか、2017年も2018年も黒星病は出てしまったが、あっという間に葉が落ちるということはなく、新しい葉も出てくるので全体としてはそれほど調子を落とすことはない。うどんこ病はあまり出ない。

今年2019年はまだ病気は出ていないが、例年1番花の後梅雨入りするころに病気が出てくることが多いので、まだ油断はできないとは思う。

葉がしっかりしているせいか、虫もそんなにはつかないようだ。蕾が冬越ししたヨトウムシに食べられているのを発見し、3月から4月にかけて何度か夜に懐中電灯を持って見回り、退治したところその後の被害は減った。また、花芽が出た頃にクロケシツブチョッキリにやられると花が激減してしまうので、今年はそれにも注意していたら、ヘレンやその周辺のバラの被害は最小限にとどめることができた。

ヘレン 2019年5月13日

ヘレン 2019年5月13日

枝は半つる性の横張樹形とされているが、3年目の今年も誘引するほどには伸びていない。よく伸びるタイプのバラは、シュートがにょきにょき出て、あっという間にぐんぐん伸びていくが、そういうタイプでもないのだろう。少しずつ大きくなっていく。枝の太さの割に花が大きくて重いので、支えが必要なことはある。

一番花の後は花数は減るが、秋まで何度か咲く。秋の花数も、昨年は台風24号のダメージで少なかったが、今年こそはと期待している。

ヘレン 2019年5月20日

ヘレン 2019年5月20日

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする