アブラハムダービー 2019年春の様子

アブラハムダービー 2019年5月11日
アブラハムダービー 2019年5月11日

アブラハムダービー Abraham Darby 1985 イギリス David Austin

よく咲くアブラハムダービー

2017年に購入し3年目に入ったアブラハムダービー。上方への伸びはまだ期待ほどではないが、枝は増えた。昨年はシュートがたくさん出て秋もきれいに咲いたので、2019年の一番花も期待していたところ、かなりの花数だった。高いところの花芽は少しクロケシツブチョッキリにやられてしまったものの、花芽が出る時期が早めでクロケシツブチョッキリの時期と少しずれたのと、蕾の数が多かったこともあって、アブラハムダービーの被害は比較的少なめだった。

4月から5月初めの気温があまり高くなかったので、咲き始めるのは、殆どのバラが昨年2018年よりも少し遅かった。アブラハムダービーは昨年は開花が遅めだったが、今年は早い方で、ヘレンやヤングリシダスと同じ5月6日頃から咲き始め、5月中旬に見頃を迎えた。その後も5月下旬まで次々と咲き続け、花期は長い方である。

アブラハムダービー 2019年5月9日

アブラハムダービー 2019年5月9日

パーゴラ風の木組みに誘引しているが、まだうまく樹形ができていない。それでも、木立のバラだけよりも、景観に変化が出て楽しい。枝が多く、花があちこち勝手な方を向いて咲くので、全貌をうまく写真に撮れないのだが。

アブラハムダービー 2019年5月9日

アブラハムダービー 2019年5月9日

大輪で、花枝も太く蕾も大きく、頼もしい。一輪で咲くことも房咲きになることもあるが、房咲きだと花の重みで枝がかなり垂れる。花の色は基本的にはオレンジ色が強めのアプリコットピンクだが、個体差がかなりある。最初からオレンジの混じらないピンク色で咲くこともあれば、外側の花弁にマーブル模様のようにオレンジとピンクとクリーム色が混じりあっていることもあり、そのあたりも結構好きなところである。オレンジ色の濃い花も褪色するとオレンジが薄れピンク色になってくるので、バラ園などで見ても、別の品種かと思うこともある。

アブラハムダービー 2019年5月9日

アブラハムダービー 2019年5月9日

香りが強いので近くにいくと感じるが、ジャクリーヌ・デュプレのように漂う香りというよりは、花に顔をよせると甘いフルーツ系の香りが強く香る。花弁が多いせいだろうか。

アブラハムダービー 2019年5月12日

アブラハムダービー 2019年5月12日

忙しい花柄切り

アブラハムダービーは、イングリッシュローズ(デビッド・オースチン社のブランド)にしては花持ちはよい方である。しかし、まだ大丈夫かなと思っていると、突然ばっさり花弁が落ちるので、ちょっとあせる。

アブラハムダービー 2019年5月13日 褪色してきた花

アブラハムダービー 2019年5月13日 褪色してきた花

今年はどのバラも花数が増えたので、例年よりも早めに花柄切りをするようにした。晴れて気温が上がると開花が進み意外と早く散ることもあり、雨が降れば花が傷んで早く散ることもあり、風の強いと普段ならまだ散らない花も花弁が飛んでいくこともあるので、バラの季節には天気予報もよく見ている。雨の予報だと、前日や当日、朝少し早く起きてせっせと花柄切りをすることになる。

一番花の季節は忙しい。もう少し優雅に過ごしたいものだが、庭仕事にあくせくする日が多い。

アブラハムダービー 2019年5月13日

アブラハムダービー 2019年5月13日

花数が少なかったときはできるだけ長く花を楽しみたくて、散るぎりぎりまで粘ろうとしたものだが、今年は次から次へと咲くので、「まだ持つかもしれないけど、蕾もたくさんあるからもういいか。」と思い切り、早めに切ることができた。おかげで、昨年よりも花弁が散らかるのをある程度防ぐことができたようだ。バラを始めたときは、花柄切りも剪定もおそるおそるしていたが、何年かするとばんばん切ることができるようになるものだ。

そういえば、某大手掲示板に、隣家のバラの花びらのゴミが自分の家の敷地に入ってきて掃除しなければならないのが腹立たしいし、相手が気を遣って、まだ咲いているバラを切るのも当てつけのようで腹立たしいというトピックが載っていた。それに対する反応は、心が狭いというものも、気持ちが分かるというものもあり、どう感じるかは、それぞれの性格だけでなく周辺環境や普段のつきあいなどの事情にもよるようだ。

ご近所には庭のある家も多く、花や落ち葉が飛んでくることもあるので、今のところはお互い様と思ってもらえているようだ。しかし、よそのゴミが自分のところにくるのは気になるものではあるので、バラの花や葉で迷惑をかけないようにと、せっせと掃除をしている。

飾る楽しみ

少し早めに切った花は、そのまま捨てるのも惜しいので、しばらく飾っておいた。

5月10日過ぎ頃までは、まだアザミウマ(スリップス)がいなかったので室内に飾ることができた。

アブラハムダービー 2019年5月12日頃に切った花

アブラハムダービー 2019年5月12日頃に切った花

5月中旬頃に気温が上がると急にアザミウマが増えたので、外に飾っておいた。外用の手頃な花器がないので、ジョーロや子供のバケツに活けたりした。

アブラハムダービー 2019年5月15日

アブラハムダービー 2019年5月15日

枝の整理

一番花の後、5月の末に、多かった枝を少し整理した。境界フェンスを越えそうな枝や、近くに植えてあるセプタードアイルの上にかぶさるように伸びていた枝は、花が咲いている間は見た目は悪いが麻紐でまとめておき、花が終わったあとである程度切って短くした。

アブラハムダービー 2019年5月16日

アブラハムダービー 2019年5月16日

芽の位置も見て、上の方に伸びそうな枝を残すようにしたので、これから少し上に伸びてくれるだろうか。空間があいている方に育っていくので、また、伸びて欲しくない方向に伸びるかもしれないが、様子見である。

アブラハムダービーもカタログ落ち!?

最近(2019年6月)、デビッド・オースチン・ロージズの販売サイトを見ていたら、アブラハムダービーが載っていない。「!?」と思って、検索してみるとどうやら販売中止となったようで残念だ。

2020年5月16日追記:一旦、取り扱いをやめていたバラ苗専門店のインターネットサイトで、アブラハム・ダービーやウィリアム・モリスの苗の販売が再開されていた。見たときには売り切れだったが、買えることが分かったので嬉しい。

アブラハムダービーは、香りもよく花つきもよく、秋までよく咲く、素晴らしいバラなので大切に育てていきたい。

アブラハムダービー 2018年春の様子はこちら

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