テス オブ ザ ダーバヴィルズ Tess of the D’Urbervilles 1998年 イギリス David Austin
テスオブザダーバヴィルズは、2017年の6月に購入して今年2019年は3年目となる。1年目はなかなか伸びず、元気もないように見えていたので、昨年春の開花は嬉しかった。成長はゆっくり目のようだ。
2019年一番花
今年は一回り大きくなったが、花数は昨年よりも少し増えた程度か。開花は早めの方でゴールデンウィーク終盤頃、ヘレン、ヤングリシダス、アブラハムダービーあたりと大体同じ頃だった。
フェンス一面を覆うほどにはなっていないが、品種としても、それほど葉が密にはならないらしいので、当分はこんな感じかもしれない。
整った形の咲き初めは非常に美しい。写真を整理していると、ルージュピエールドロンサールと似て見えることもある。花の色合いも形も違うので、区別はつくけれども。
花数が増えると華やかである。室内からもよく見える場所に植えてあるので、よく眺めて楽しんでいる。
咲き進むと花弁が反り返ってきて、ポンポン咲きになってくる。
日差しが強い日は、写真に撮ると色がとんでしまうことがよくある。赤色のバラは写真の色合いをうまく出すのが難しい。
ポンポン咲きは、それほど好きではないのだが、テスオブザダーバヴィルズだと許せる。
植えてある場所は、早春や晩秋などには、隣家の陰になっている時間も結構長い。耐陰性が比較的あるらしいということも、テスオブザダーバヴィルを選んだ理由の一つだ。春分から秋分頃まではある程度日照はあるので、どの程度耐陰性があるのかはあまりよく分からないが、これまでのところ隣のセプタード・アイルよりも調子はよさそうで、花付きもよいということは言える。
カイガラムシ退治
4月頃だったか、枝の表面の様子が何となく気になったので、よく見ると、メインの枝を中心に下の方にアブラムシがびっしりついていた。
そういえば、冬の時期に枝に何かついているように見えてカイガラムシかもしれないとちょっと気になったのだが、忙しさにまぎれて失念していた。テスオブザダーバヴィルズの枝とトゲの色や質感は、カイガラムシが目立たない感じなので、ぼんやり見ていると気づきにくいのかもしれない。
それにしても、2か月ほどの間に随分増えるものだ。バラにつくのは、バラシロカイガラムシという種類で、径3㎜くらいの白いカイガラムシだ。カイガラムシは吸汁性害虫で、木が弱ったり枯れたりするので、放置しておくわけにはいかない。
慌てて、本を見てカイガラムシ対策を調べた。枝について固まった成虫は、「ハブラシなどでこすり落とす」とある。
大急ぎでいらないハブラシを持ってきて、ゴシゴシこすると、意外と簡単に剥がれ落ちる。面白くなってゴシゴシやっていると、カイガラムシが盛大に飛び散った。枝の裏側や枝の股や、誘引している麻紐の下やポールに接している部分にも結構ついていた。しばらくゴシゴシやっているとカイガラムシが落ちなくなったので、一旦そこまでとしておいた。地面を見ると、一面にカイガラムシが散らばっているが、成虫は動けないのでそのまま死んでしまうらしい。枝についているときはそれほど思わなかったが、地面に落ちているカイガラムシは、たしかに貝殻ぽいと思った。
やっかいだなと思ったが、心配していたよりも簡単にこすり落とせたので、今後、増えないように注意し、繁殖時期には薬剤散布などをすれば何とかなりそうだ。