シャリファ アスマ 2018年春の花

シャリファ アスマ Sharifa Asma 1989 イギリス David Austin

シャリファ姫

シャリファアスマ の一番花。初めは浅いカップ咲き、透き通るようなピンク色の美しい花である。ピンク色は、中心がやや濃く、外側は白っぽい。繊細な表情は、咲き終わりまで非常に美しい。

2018年は5月4日頃咲き初め、次々に咲き、14日には一番花の終盤を迎えている。我が家のバラの中では、咲き初めがやや遅い方である。

花付きはよいはずであるが、まだ株が充実していないのか、花数は少ない。花持ちはやや悪い方で、まだいけるかなと思っていても、いさぎよく散る。

素晴らしいフルーツ香

シャリファアスマの特徴は、なんと言っても、素晴らしい香りである。咲き始めると、周囲にさわやかな甘い香りが漂う。デビッド・オースチン社のカタログには「白ブドウとクワの実を思い出させるようなフルーティな調べ」と表現されている。私自身はシャリファアスマの香りでクワの実を思い出したことはないが、かといって何に似ているとも表現し難い。

とにかく、この香りに包まれていると幸せな気分になるので、開花を楽しみにしている。

まだ本調子ではなさそう

2016年10月に、コマツガーデン・オンラインショップで大苗を購入。購入時についていた蕾はきれいに咲き、その花姿と香りをひとしきり楽しんだものである。

翌2017年1月に玄関近くの植え込みに地植えした。目隠しのコンクリート壁のそばで、庭の中では日照は悪い方の場所だろう。しかし、玄関近くには、香りも姿もよい直立性のバラを植えたかったのと、耐陰性が強いという情報もあったので、庭の計画の比較的早い段階でこの場所にはシャリファアスマと決めていた。

2017年8月~10月の長雨では黒星病で葉を落とし、今年の春はうどん粉病が少し出ている。耐病性は強い方と紹介されているが、我が家のシャリファアスマは、今のところあまり調子がよくない。葉も花も花弁も少なめである。日照にやや難があるのが影響しているのだろうか。

2017年は一番花の後に太いベーサルシュートが出て、樹勢の強さは感じるので、耐えて早く旺盛に育ってほしい。

葉はゴワゴワしてつやがなく葉脈がくぼんでおり、葉だけを見ると美しくないと思うが、全体として見るとあまり気にならない。透明感のある花と意外に合っているようだ。

まさかの販売終了

1989年発表のバラだが根強い人気がある、と思っていたら、デビッド・オースチン社では販売を終了してしまった。このバラのファンや買おうと思っていた人はショックを受けていると思うが、私もその一人だ。

美しいピンク色のバラも香りのよいバラも数あるが、シャリファアスマに似たバラは思いつかない。独特の存在感があると思う。ウィリアム・モリスもシャリファ・アスマも優れたバラなのに、入手しづらくなったことは悲しい。大事に育て、枯らさないようにしなくては。

しかし、DA社で扱わなくなった後もバラ祭りの苗売り場や、インターネット販売サイトで予約受付をしているのを見たことがあるので、あきらめるのは早いかもしれない。

名前の由来は

シャリファアスマの名は、アラビア半島にあるオマーン国の王女にちなんでいる。

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