マルクアントンシャルポンティエ Marc Antoine Charpentier 2005年 フランス Dominique Massad
レディエマハミルトン Lady Emma Hamilton 2005年 イギリス David Austin
マルクアントンシャルポンティエ 相変わらず元気
我が家では、秋の花数が多いバラ、トップ2の一つ。ちなみに、花数が多いもう一つはウィリアムモリス。
今年は、バラが軒並みテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)の被害にあった。マルクアントンシャルポンティエも木屑が出ていたが、いくら見ても探っても穴がなく、根元の周囲の樹皮がぼろぼろになっただけで、何度か薬をやり、ぼろぼろの部分を取り除いていると、木屑が出なくなった。
マルクアントンシャルポンティエは、花数の多い品種である。春の花数がとにかく多いので、秋は春と比べると4分の1くらいかもしれないが、それでも随分咲いているように見える。
一番花の後も、ぽつぽつと何となくずっと咲いているが、暑い時期の花はあまりきれいではない。今年はベーサルシュートは出なかったが、細かい枝はあちこち伸びて、樹形が乱れる。8月末頃に一応夏剪定をしたが、秋の開花までにも結構伸びる。丈夫で育てるのもラクなバラだ。
一番花の開花も他のバラより遅めだが、秋の開花も他のバラよりも遅い。ウィリアムモリス、アブラハムダービー、オデュッセイアなどが終わった後、年末に近くなっても、マルクアントンシャルポンティエの見頃はまだ続く。もう秋ではなく冬だが。
気温が下がってからの花はきれいで、花数も多く、秋も十分楽しめる品種である。
レディエマハミルトン 一番花の後の様子
レディエマハミルトンは、今年は、昨年よりも元気そうで、春から秋まで、一度に咲く数は少ないが花は切れ間なく咲いていた。
暑さには弱いようだが、今年は昨年ほど暑くなかったせいか、成長して力がついたのか、夏の間も咲いていた。どの時期の花もそれほど貧弱ではなく、咲くと、よい香りが漂うのが嬉しい。若い葉の銅色と、緑の葉と、朱がかったオレンジ色の花との組み合わせもよい。
咲き進むと褪色する。ただ、最初から少し薄い色で咲くこともある。7~8月の色はちょっと薄めだったようだ。
10月に入ると、また花の色が濃くなった。
花持ちは悪い方だが、気温が低めの頃は少し持ちがよくなる。
イングリッシュローズの中ではコンパクトな方である。育ててみて気づいたのは、「コンパクトなバラ」と紹介されている品種は、成長自体が遅めだということだ。毎年春から冬までの伸びが他のバラよりも少ない。
レディエマハミルトンは、テッポウムシの被害に合わずにすんだ。昨年は元気がなくて根頭癌腫病も心配していたのが、今年の様子を見ていると、大丈夫そうな気がしてきた。基本的には丈夫なバラで、隣のバラの陰にならないように注意してやれば、だんだん力がついてくるようだ。
来年も楽しみである。