ラ ドルチェ ヴィータ La Dolce Vita 2013年 フランス Delbard
甘い生活
ラドルチェヴィータ。2017年の国際バラとガーデニングショーで見て気に入り、購入を決めた。名前はイタリア語で「甘い生活」の意味だが、同名のイタリア映画(1960)と違って退廃的な雰囲気はなく、明るく優しい花だ。
事前に候補にしていたわけではないので、耐病性その他の知識はなかったが、後で調べると耐病性も強い方で、四季咲き~繰り返し咲きなので、いうことなしである。実際、あまり病気で心配することはなく、鉢で育てているので水切れの方が注意しなければならない。
咲き初めは5月中旬頃で、早いバラはもう見頃を迎えている頃だ。ラドルチェヴィータは、育ち方も、蕾から咲くまでも割とゆっくりしたバラだと思う。
房咲きの花は、見ると元気が出るような、同時に癒やされるようなオレンジ色で、咲いていると何となく気分がよい。
オレンジ系は好きな色合いで、他にデビッド・オースチンのレディオブシャーロットとレディエマハミルトンがある。それぞれに美しく、植えてよかったと思っている。ピンクも赤もクリーム色もどれもバラらしくてきれいだが、満開のオレンジ色のバラは輝いているようで素晴らしい。
弁質はしっかりしており、花持ちもよい。
ラドルチェヴィータ 2019年5月15日
枝ぶりがまとまらないのだが
売られているラドルチェヴィータの鉢を見ると、花つきもよくまとまりもありブーケのようで素敵だが、我が家のは、今ひとつまとまりがよくない(汗)。花も昨年より増えたものの、もう少し増えてほしい気がする。
鉢植えなので、次の冬には鉢替えをした方がよいだろう。今のところ素焼きの鉢に植えてあるが、今度はスリット鉢に植え替えた方がよいかもしれない。最初は見ばえ重視で素焼きの鉢に植えていたが、どうもスリット鉢の方が根の状態がよく、株も元気になるようだ。
おすすめのバラ
デルバールのバラは他にシャトードゥシュベルニーがあるが、どちらも耐病性が強く、葉や枝がしっかりしており、育てやすいように思う。ラドルチェヴィータは2013年作出だが、この頃以降の新しいバラで耐病性が強いという品種は、本当に病気に強くて育てやすいようだ。
葉がしっかりしているせいか、アブラムシもそれほどつかず、葉を食べる幼虫類もあまり見かけない。虫の害も、品種によって差があるようだ。傾向としては、枝や萼がつるっとしていて、葉も照り葉で固そうなものは、虫全般がつきにくいように見える。
花持ちもよく、花の色が褪せてきたら房ごと花がらを切ればよいので、始末がよい。
ラドルチェヴィータは成長もゆっくりめで、あっという間に大きくなったりしないので、植栽場所が狭くても、鉢植えでも問題ない。
おすすめのバラだと思う。