ロココ Rokoko 1987 ドイツ タンタウ社
優雅なアプリコット色のバラ
アプリコットの波打つ花弁が華麗かつ優美な大輪の花。
初めてのバラの1つ
2016年6月に、最初に購入した6株のバラの1つ。ザ・ローズショップのインターネット販売サイトで購入。
最初のバラ選びの際は、
美しく病気に強いバラ 選りすぐりの200品種と育て方のコツ(別冊NHK趣味の園芸) 2009年11月 NHK出版
を参考にしたのだが、掲載されていたロココの写真が非常に美しく、これは絶対欲しいと思ったのだった。なお、この本は2009年の出版なので最近の10年ほどの間に出たバラは紹介されていない。古いバラで入手しづらくなったものもあり、最近のバラは病気に強いものも多いので、これからバラを始めようという人は最近のバラも考慮した方がよいと思う。しかし、最初は何をどう選べばよいかもわからなかったりするので、この本は今でも参考になるだろう。
わが家のロココはまだ本調子ではないようで、花数はそれほど多くないが、3年目の今年はやっときれいな花を咲かせてくれて嬉しい。
購入後、コガネムシの幼虫にやられる
2016年6月に購入後、初めは鉢に植え替えて管理していた。成長も遅く、葉も少なかったのだが、1年目だしこんなものかなと思っていた。
2年目の2017年の春先もあまり元気がなく、シュートも出ないし葉も少なく花芽もつかないので心配していた。
2017年5月のGW中に、夫が地植えしようと鉢から抜いたら、太い根が数本しか残っておらず、土をほぐすとコガネムシの幼虫が30匹以上!! がっくり。元気がなかったのは、コガネムシの幼虫が細かい根を食べてしまっていたからだった。気づかなくてごめんよ。
いろいろなバラの成長を1年以上見てきた今では、様子がおかしいと早めに気づくようになってきたが、バラを始めてすぐの頃は、やはりわからないことや気づかないことが多かった。通常の様子がわかっていないので、調子が悪くても気づくのが遅れたりしがちである。
植栽場所は、家のすぐ近くの小さな植栽スペース。壁面に沿わせるつもりだ。朝日が当たりにくい場所で、壁に沿わせた枝も陰になる時間が長い。コガネムシに根を食われてしまったせいもあって、根付いて伸び始めるまでに時間がかかった。植えたのが2017年5月、シュートが2本出たのは秋頃。花芽も1、2個ついたが、成長を優先して摘蕾。2年目も花が見られず残念だった。
シュートが出ると、勢いよくぐんぐん伸びた。あっという間に2メートル以上になった。上の方は見づらいし、踏み台がないと手も届かないので、チュウレンジハバチにやられたときも気づくのが遅れ、1本のシュートは先端が枝だけになってしまったりした。
2017-2018年の冬に伸びていたシュートを倒して窓辺に誘引。
3年目の2018年は
2018年春は、まだ勢いはそれほどないものの葉も出て花芽もついて、ほっとした。
初めてまともに花がさきそうで、楽しみしていたところ、5月のGW中に開花。
咲き始めの芯が見えていない頃が結構好き。
花径は12㎝程度とあり、実際も大輪に見える。でも、花だけ大きすぎるという感じはしない。つるが伸びて大きな株になるため、花が大きくてもバランスがとれるのだろう。
花付きのよい品種のようだが、初めの2年間の成長が悪かったので、わが家ではまだそれほど多くは咲かなかった。微香と紹介されているとおり香りは感じないが、成長するとよい香りがするという話もあるので、楽しみである。
成長すると秋もまあまあ咲くという話もあるが、それもまだわからない。根が食われた状態から復活してここまできたことを考えると、春に咲いてくれただけでも嬉しい。
花持ちは、そこそこ持つかなという感じ。わが家の庭はイングリッシュローズが多めなので、長く感じるだけかもしれないが。
花芯の見えない時期は短く、わりとすぐに開ききるが、そのまま美しい状態を保っている。終わり頃には褪色して白っぽく見える。
ロココ調の優美さ
このバラの名前は、18世紀、ルイ15世のフランス宮廷から始まった美術様式のロココ(Rococo)に由来する。(Rokokoは、ドイツ語表記である。)
名前のとおり、華やかさの中にも上品な落ち着きのある優美な雰囲気は、このバラの特徴かと思う。
バラを増やしていく中で、自分の好みが最初の頃とは変わってきているのだが、ロココは植栽場所にも合い存在感を発揮してくれており、今も好きなバラである。
大きくなりそうなので、誘引できる場所に植えた方がよい品種だと思うが、景観を作れるつるバラであり、楽しみである。