バラの剪定作業2020

2020年冬剪定のときに咲いていたバラ
2020年冬剪定のときに咲いていたバラ

3月になっても急に寒い日があり、芽吹いたバラもびっくりだろう。

東京の2019-2020冬は暖冬だったので、昨年よりも早く今シーズンの剪定・誘引作業を始めた。

年明け早々に、芽吹くのが早い日当たりのよい場所から誘引作業にとりかかった。高い場所は主に夫が作業をするので、私はブッシュ仕立てのバラの剪定をしたり、誘引するバラの葉を落としたり、要らなそうな枝を切って整理したり、ゴミを片付けたりした。

ヘレンやスピリットオブフリーダムは、年が明けても花が結構咲いていたので、切った枝からきれいな花を選んで活けてみた。

ハイブリッドティーは植えていないので、冬剪定をするのは、フロリバンダとシュラブのうちブッシュ仕立てのバラである。ブッシュ仕立ての剪定は、誘引作業と比べるとかなりラクだ。

ヤングリシダス

ヤングリシダス 2020年1月

ヤングリシダス 2020年1月

ヤングリシダスは一番花の後ひょろひょろ伸びるが、誘引するほどでもないので、花の後にはなるべく深めに花がら切りをし、冬剪定で高さを抑えるようにしている。

こうしてみると、昨年の春より枝が太くなった。

ヘレン

ヘレンも昨年の春より枝が太くなった。枝は固めでごつごつ伸びるので、ブッシュ仕立てにしている。

花も増えて、秋にも遅くまで咲いていたので、今年も楽しみである。

ヘレン 2020年1月

ヘレン 2020年1月

アイスバーグ(右)とレディエマハミルトン(左)

アイスバーグは、あんなに何度も花を咲かせ、花にエネルギーをとられそうなものなのに、枝もよく伸び、うっかりすると大型化しそうである。

フロリバンダは、高さを3分の1~2分の1程度にするのが目安とされている。いつも最初からばっさりできなくて、まだ少し大きめかなというところで切ってみて、その後、芽の位置も見ながら何度か切って段々小さくしていっている。

初めて剪定したときは、「せっかく伸びたのに切るなんて」と思って今以上におそるおそるだった。しかし、剪定されていないバラを見かけると、あまりシュートも出ていないし花も少ない。剪定した方が、生育もよく、元気になるのだと思った。

自分でやってみてみ、バラは、思った以上に、切ってもすぐに伸びるので、大分気楽に切れるようになってきた。

アイスバーグ(右)とレディエマハミルトン(左) 2020年1月

アイスバーグ(右)とレディエマハミルトン(左) 2020年1月

レディエマハミルトンは、昨年よりたいして大きくなっていない。暑さにやや弱いようなのと、成長がやや遅めのようである。

昨年は少し心配していたが、花はその前の年寄りもよく咲いたので、力はついてきているのだろう。枝も少し太くなってきた。

もともとあまり上に伸びていなかったので、枯れた枝や細い枝を整理して、芽の大きさや向きをみて切った程度である。

マルクアントンシャルポンティエ

マルクアントンシャルポンティエも、順調に成長しており、写真ではわかりにくいが、株元が随分太くなった。昨年は、株元に木屑がでていたのでテッポウムシだろうと思ったが、いくら見ても穴を発見できなかった。何度か殺虫剤をやると、木屑は収まったのでよかった。

芽はたくさんついており、元気そうだ。地植えした最初の頃はウドンコ病が出たが、昨年はウドンコ病はおさまり、丈夫でよく咲く品種である。

花付きがよく、枝葉もすぐに混みあってくるので、春にも秋にも細かい枝を間引いている。放っておくとどんどん大きくなり、枝も混みすぎてしまうので、冬剪定では、昨年も今年も枝はかなり整理して減らした。マルクアントンシャルポンティエ 2020年1月

マルクアントンシャルポンティエ 2020年1月

ジュード・ジ・オブスキュア

最初に植えたジュード・ジ・オブスキュアは、根頭癌種病で廃棄してしまった。でも、香りも花も気に入っており、ほかに似た香りのバラを知らないので、また買って植えてみた。一応、前とは別の園芸店の苗にしてみたが、こうしてみると苗が貧弱に見えてやや不安である。

うまく育ってほしいし、うまくいかなかったときに、販売終了になっていないことを祈るばかりである。

ジュード・ジ・オブスキュア 2020年1月

ジュード・ジ・オブスキュア 2020年1月

ルドゥテ

ルドゥテも、マルクアントンシャルポンティエと同様、地植えした最初の頃はウドンコ病がよく出たが、昨年はそうでもなかった。弱そうに見えるが、地力があるようだ。シュートもよく出て伸び、昨年は花も多く、本当にきれいで、見直した。

もともとは、ブッシュ仕立てにするつもりだったが、秋に伸びたシュートを長いまま少し誘引してみている。枝はしなやかで誘引しやすい(トゲは多いが)。

ルドゥテ 2020年3月

ルドゥテ 2020年3月

今年は暖かいせいか、3月初めにもうアブラムシが出始めて、うんざりである。

リッチフィールドエンジェル

リッチフィールドエンジェルも、シュートがよく出て、1年のうちに随分大きくなる。枝は誘引するには固めなので、冬剪定でブッシュ仕立てにしている。

これでも3分の1くらいの高さまで切ったのだが、昨年よりも大分大きくなり、大型化しそうで場所が足りるか不安である。

リッチフィールドエンジェル 2020年1月

リッチフィールドエンジェル 2020年1月

あおい

あおいは、昨年の一番花の後ずっと元気がなく、根も少しぐらぐらしてきたので、心配している。こうしてみると、昨年の春よりも小さくなったようだ。

しかし、今年は掘り返さなかったので、1年間注意して様子を見ようと思う。

あおい 2020年1月

あおい 2020年1月

セプタードアイル

セプタードアイルも、植えてからずっとそれほど調子がよくないので、今年は日当たりがもう少しよい場所に植え替えてみた。

セプタード・アイル 2020年3月

セプタード・アイル 2020年3月

根頭癌種病も疑っているが、夫が植え替えたときに見たかぎりでは、一応大丈夫そうらしい。

しかし、植え替えたせいもあるかもしれないが、3月になっても芽が出てこないうえ、出そうな芽も少ないのが気になる。

ボレロ

ボレロは、昨年ほんの少ししか大きくならなかった。剪定したら、昨年春とほぼ同じに見える。

コンパクトな品種は成長自体が遅いようではあるが、それにしてももう少し育ってほしいものだ。近くに植えてあるユーカリのアレロパシーが影響している可能性もあるのかどうかは、よく分からない。

ボレロ 2020年1月

ボレロ 2020年1月

ラドルチェヴィータ

ラドルチェヴィータも、あまり大きさが変わらない。植える場所が限られているので、コンパクトなバラもありがたいが、成長が遅いのは少しもどかしいものだ。

ラドルチェヴィータ 2020年3月

ラドルチェヴィータ 2020年3月

ゴールドバニー

ゴールドバニーは、あまり変化がなく、花もそれほど増えないが、春の芽吹きはよい。

ゴールドバニー 2020年3月

ゴールドバニー 2020年3月

フレンチレース

フレンチレースは、昨年、根頭癌種病を発見した。こぶをとって鉢上げし、花も咲いたが少し元気がなさそうだった。

今年は、昨年よりも元気そうである。

フレンチレース 2020年3月

フレンチレース 2020年3月

ムンステッドウッド

ムンステッドウッドは、昨年、根頭癌種病を発見した。こぶをとって様子を見ているが、昨年はあまり成長しなかった。

今年もどうなるかわからないが、出ている芽は元気そうに見える。

フレンチレース 2020年3月

フレンチレース 2020年3月

シャトードゥシュベルニー

ここで、悲しい話。シャトードゥシュベルニーは、昨年のテッポウムシの被害にあって枯れてしまった(泣)。ほかのバラの根元にテッポウムシの木屑が出たとき、シャトードゥシュベルニーにも出ていないか見ていたのだが、気づくのが遅れてしまったのだ。気づいたときには、かなり大きな空洞ができていて、助からなかった。

枯れたのはシャトードゥシュベルニーだけで、気に入っていただけに、本当に残念だ。

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