ルドゥテ Redoute 1992年 イギリス David Austin
ルドゥテは花の写真を見て気に入って2016年秋に買ったのだが、その後、他のバラの方がよかったかなと思ったことも実はある。買ってからしばらくは、花も少なく、ウドンコ病がひどく、黒星病にもなり、アブラムシもつきやすく、あまりよいところが見られなかったのだ。2018年の一番花は、花も多く、咲いた様子もとてもきれいで、ちょっと見直したものの、ウドンコ病と黒星病とアブラムシにはずっと悩まされた。
2019年一番花は素晴らしかった
今年2019年は、春の葉も花芽も状態がよさそうで、花芽も多く、開花が楽しみだった。
咲き初めは、ゴールデンウィーク明け、ヘレンやヤングリシダスより少し遅めだったか。
開花が進む。
蕾はピンク色が濃く、かわいらしい。アブラハムダービーやヘレンなどの蕾は大きくて花枝も太くて、立派だがかわいげがない。それに比べて、ルドゥテの蕾は可憐である。花を囲む濃い色の蕾がアクセントになり、互いの魅力を増している。
房咲きになるが、周囲の蕾が咲くまでには少し時間がかかる。
咲き初めは透き通るようなピンク色、咲き進むと白っぽくなる。若草色のような葉に蕾や花のピンクの濃淡がいり混じった様子は、繊細でとてもきれいだ。
ルドゥテは、秋にシュートが伸びるタイプで、2017年も2018年もひょろひょろシュートが伸びた。2017年に伸びたシュートは、冬剪定で木立樹形にばっさり切ったのだが、2018年もよく伸びたので今度は少し残しておいた。
変だったかなと気になっていたのだが、寝かせて誘引した枝からたくさん花芽がでて、たくさんの花が咲いて見事だった。5月11日の画像でもまあまあ咲いているように見えるが、まだまだこれからというところである。
今年2019年の一番花では、かなり優秀な咲きっぷりで、見直した。
今年は5月頃までアブラムシがあまりつかず、ウドンコ病にも殆どならず、元気そうである。昨年は春先から既にウドンコが出て、アブラムシもびっしりだったことを思うと、見違えるようだ。
一番花の頃は樹形もまとまっており、透き通るような花弁の花々は、少し遠目にみると、日差しを浴びてほんのり輝いているようにも見える。ルドゥテを見ると、飴細工や乳白ガラスのランプシェードのイメージが浮かぶことがある。
残念ながら花持ちは悪い方だ。今年は昨年よりも5月の気温が低めだったのでまだよかったが、開花後に30度近い気温の日が続いたりすると1~2日で散ってしまう。花が多いので、全体としてはしばらく見頃は続いていた。
少しピンク色の濃い花。ルドゥテはメアリーローズの枝変わりで、花色はごく淡いピンク色だが、たまに少し濃い花が咲く。
一番花の後は
6月になり梅雨に入ると、一番花の後に出た芽にウドンコ病が出てきて、アブラムシもびっしりつくようになってしまった。特に6月下旬からは雨続きで、どのバラも黒星病が出てくるなど状態が悪くなってきた。それでも、ルドゥテも昨年よりはかなり元気そうで、二番花もきれいに咲いた。
比較的株元近くから元気なシュートも2本出て、大きく伸びている。
底力のあるタイプのようなので、これからさらに期待できるかもしれない。