秋分から1ヶ月以上たち、随分日が短くなった。数年前まで、何となく一番日が暮れるのが早いのは冬至の日だと思っていた。
日の入りの時刻
10月下旬になると、日の入りの時刻が4時台になる。日が短くなり、本格的に冬に向かう気分になるのもこの頃だ。冬至の日まで、日の入りの時刻は早まる一方だろうと思っていたのだが、実際は、冬至の何日も前に折り返して日の入りの時刻は遅くなり始める。
そのことに気づいたのは、数年前、しばらく、夕方早めの決まった時間に職場を出る生活が続いた頃だ。それまでは、職場を出るのは日没後のことが多かったので、あまり気にしていなかったのだが、12月中旬頃から夕方の明るい時間が長くなってきたことに気がついたときは、ちょっと意外だった。
国立天文台の暦で調べてみると、たしかに、日の入りの時刻が一番早くなるのは11月末頃だ。
ちなみに東京の日の入りの時刻を、今年2018年の暦でみてみると。
- 11月1日 16:46
- 11月20日 16:32
- 11月23日 16:30
- 11月29日 16:28 その後12月13日まで日の入りの時刻は16:28である。
- 12月14日 16:29
- 12月20日 16:31
- 12月22日 16:32 冬至の日
冬至の日の一週間以上前に、折り返して日の入りの時刻が遅くなり始める。時間でいうと4分しか違わないのだが、夕方の明るい時間が長くなってきたのをはっきり感じたので、この数分の違いが感じとれるのだということにも驚きである。
つけくわえておくと、日の出の時刻は冬至の後も遅くなり続ける。この冬でいうと日の出の時刻が一番遅いのは翌年2019年1月の2日から13日の6:50である。それが折り返しで、そこから段々日の出が早くなってくる。
理由は私も十分には理解できていないが、国立天文台のサイトに説明がある。
交通事故から身を守る
日が暮れるのが早くなると心配なのは、交通事故に合わないようにということだ。特に子供の安全が気になる。
交通事故の統計によると、年間を通して夕暮れ時に死亡事故が多いのだが、特に多いのが10月から1月までの秋から冬の時期である。日没が早くなることが影響しているとされている。日没後の30分間に急激に明るさが変化するのだが、目は暗さになれるのに時間がかかる。実際には見えづらくなっているのに、車のドライバーも歩行者も、まだ見えると思って行動するのが危険なのだろう。
歩行者の側でできることとしては、暗さに目が慣れていないときにも少しでも車や自転車から見えやすくすることだろう。特に、小さな子供は視線よりも下にいることが多いので見えにくいはずだ。犬の散歩も、注意した方がよいだろう。
反射材いろいろ
私が用意したのは、反射タスキ、反射バンド、マスコットタイプの反射材である。
反射タスキは文字通りタスキに反射テープがついたもので、たすき掛けにして使う。反射バンドは足や腕に巻いて綿ファスナーでとめるもの。マスコットタイプの反射材(リフレクター)は、私が買ったのはグリミス(Glimmis)というスウェーデンの企業の交通安全グッズである。
子供に反射材をつけてみると、足に巻く反射バンドは特によく目立つようだ。光るものが動いていると、その方に視線を向けていなくても視界に入りやすいからだろう。子供用の靴やジョギングシューズなどで、かかとに反射材がついているものもあるが、小さい面積でも、光っているのが結構目に入ってくる。
太さに応じて調節できるので、大人でも子供でも使える。
マスコットタイプの反射材(リフレクター)も、身体の動きと一緒に揺れるので目に入りやすいが、カバンやリュックの影になると見えないので、つける位置を高めにするとか、何カ所かにつけると効果的だと思う。タスキやバンドはかわいくないが、これは、キャラクターなどいろいろなデザインのものがあり、かわいい点もおすすめである。
反射タスキは、光る面積が広いのと、着脱がラクで使わないときには小さく畳んで仕舞える便利さがよかった。子供にさせるときは、肩のところで結んで長さを調節すれば問題なかった。
実際には、子供が幼いうちは親が一緒にいて安全に気を配ることができるので、暗さのために特に危ない思いをしたという経験はないのだが、反射材をつけるだけで、随分安心感があった。
子供が小学校に行くようになると、一人で行動することが増えるので、以前より心配である。特に、入学直後よりも、1年生の後半から2年生の間が、一人で行動することに慣れて行動範囲が広がってくる一方、注意力がまだ不十分なので危ないようだ。3年生以上になると、注意力もそこそこ育ってくる。
子供と一緒に、交通安全のルールや実際に注意するポイントを今一度確認するとともに、反射グッズなどで対策ができる部分はしっかり装備しておこうと改めて思った。