ヘレン 一段と立派に 2020年春

ヘレン 2020年5月9日
ヘレン 2020年5月9日

ヘレン Helen 2016年 日本 木村卓功

一段と立派な花に

今年は、春先から警戒していたので、ブッシュ仕立てのバラのバラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)は最小限に抑えることができたようだ。誘引してあるバラの高いところは、どうしても退治しきれないが、その辺りは半分あきらめ気分である。

ヘレンの花芽はほぼ維持できて、花数もそこそこ多かった。

ヘレン 2020年5月1日

ヘレン 2020年5月1日

ゴールデンウィーク中に一斉に咲き出した。

ヘレン 2020年5月6日

ヘレン 2020年5月6日

急に気温が上がったので、どんどん咲き進む。

ヘレン 2020年5月7日

ヘレン 2020年5月7日

多くのバラがそうだが、ヘレンも、蕾から咲き始めのあたりは本当にほれぼれするほど美しい。

ヘレン 2020年5月6日

ヘレン 2020年5月6日

咲き始めは色が濃い。

ヘレン 2020年5月9日

ヘレン 2020年5月9日

春は風が強い日が多く、外側の花弁の傷みが多いのが惜しい。

ヘレン 2020年5月9日

ヘレン 2020年5月9日

高芯咲きのバラと違って、開くとロゼット咲きとなり、花の終わり頃まで美しさを保つ。

何拍子も揃ったバラ

香りもよく、花持ちもよく、病害虫にも強く、いうことなしのバラである。

ヘレン 2020年5月9日

ヘレン 2020年5月9日

その割には、「ヘレンが一番好き」という人が周りにいないのは、不思議といえば不思議であり、分かる気がするといえば分かる気もする。私自身の好きなバラのランキングでも、ヘレンはそれほど上位にこない。

しかし、ヘレンのようなバラがあると、あたりが華やかになり気分も明るくなるようだ。

ヘレン 2020年5月9日

ヘレン 2020年5月9日

ヘレンの香りは、ダマスクにフルーツとティーの強香とある。バラの香りといわれて、思い浮かぶような香りだと思う。

ヘレン 2020年5月9日

ヘレン 2020年5月9日

咲き進むとボリュームが出てくる。

ヘレン 2020年5月9日

ヘレン 2020年5月9日

ヘレンは、ギリシア神話でトロイア戦争の原因となった、世界一の美女の名であるが、こうなるとちょっと貫禄が出てしまった感がある・・・。

ヘレンは、咲いているところを見て気に入って購入したバラだが、ロサ・オリエンティスには、他にもエウリディーチェやエンデュミオンなど、美しく、四季咲きで病気にも強いバラが多く、どれが一番よかったかなと思うこともある。無限に植えることはできないので、悩ましいところだ。

ヘレン 2020年5月12日

ヘレン 2020年5月12日

病害虫に強く育てやすい

ヘレンは、初期生育はゆっくりめだが、その後は安定した成長ぶりである。

葉も花もしっかりしており、アブラムシも他のバラよりつかない。見たところでは、アブラムシは、茎も花芽もほっそりした品種に多いようだ。

花芽が出てしばらくはバラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)に注意が必要だが、ある程度蕾が大きくなるとバラゾウムシもつきにくくなるようだ。

ヨトウムシにも要注意だが、これまでに何度か退治したらヨトウムシが減ったようで、今年は被害が少なめだった。

薬剤散布が足りないのか、黒星病が少し出ることがあるが、他のバラよりも病気に強く、ダメージは小さい方だ。

花持ちがよく花弁も落ちにくいので、花が終わる頃に花がらを切るとすっきりする。なるべくラクをしたい人には、こういうところも重要である。

あまり手をかけていないが、何の問題もなく、育てるのがラクな方のバラだと思う。

ヘレン 2020年5月15日

ヘレン 2020年5月15日

四季咲きで、秋の花も美しい。気温にもよるが、かなり遅い時期まで楽しめる。

手間がかからず、美しく華やかで、花持ちもよく、香りもよく、秋バラも楽しめる、おすすめの品種だと思う。

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