テッポウムシ退治

ヤングリシダス 2019年8月19日
ヤングリシダス 2019年8月19日

今年は、6月頃から時々ゴマダラカミキリが飛来していた。その頃は、見つけるたびに捕っていたので、被害はあまりなかった。が、一度、特大のゴマダラカミキリに逃げられたことがあり気になっていた。

ところが蚊が増えてきたせいで、あまりにも刺されるので庭に出ることが減ってしまった。そのため見回りもおろそかになり、梅雨が明けてみると、そこここに、チュウレンジハバチの幼虫の被害があり、ゴマダラカミキリにかじられて枯れた枝もあるというありさまだった。

そんな状況だったので、ゴマダラカミキリがバラの根元に産卵したのではないかと恐れていたところ、案の定、ヘレンの株元に木屑が。テッポウムシ(ゴマダラカミキリの幼虫)の仕業だ。

下の画像の周囲にある薄い黄土色の細かな木屑が、テッポウムシの糞である。

ヘレン 2019年8月19日

ヘレン 2019年8月19日

ぱっと見では、「ヘレンだけで済んだかも?」という様子だったが、ちょっと他のバラも見てみると、ヤングリシダスもウィリアム・モリスもオデュッセイアもウォラトンオールドホールもである。

これは早く退治せねばと、ゴマダラカミキリの幼虫に効果のある「キンチョールE」を引っ張り出してきた。

テッポウムシ退治

キンチョールEは、細いノズルがついているので、テッポウムシがかじった穴に差し込んで殺虫剤を注入することができる。

まず、木屑の出方から、穴の場所の見当をつける。木屑を取り除いてワイヤで穴を探ってみる。ずずっと深く刺さるところがあるので、その穴の位置と深さや向きを覚えておいて、今度はキンチョールEのノズルを差し込んで殺虫剤を注入する。殺虫剤が届かないと効かないので、なるべくテッポウムシの近くまでノズルを差し込めるとよい。

ノズルには何カ所か穴があいており、木の穴に差し込まずにスプレーをすると自分の顔などにかかることがあるので、不用意にスプレーしないほうがよい。

また、木の穴に差し込んだ状態で、あまり勢いよくスプレーをすると穴から逆噴射して自分の手や顔にかかることがあるので、顔は近づけすぎない方がよく、噴出の強さも加減した方がよい。

殺虫剤を注入するときは、ゴーグルと手袋をしておくと安心だろう。

ノズルをなくしてしまった

今回、キンチョールEのノズルをなくすという失敗をしてしまった。

株元の向こう側の見えづらい部分にノズルを深く差し込んで殺虫剤を注入した後、抜くときに、ノズルが外れてとれてしまったのだ。しかも、やけに深い木の穴だと思っていたところは、よく見ると地中の根っこの隙間だったので、ノズルは木の穴ではなく土に差し込んでいたということで、外れたノズルも土の中。

根元を少し掘って周りの土もよけてかなり探したがノズルは見つからなかったので、あきらめてキンチョールEを新しく買うことにした。細長い金属が地中にあるのは危ないのだが、まあ、ウィリアム・モリスを掘り返すということでもない限りノズルが手足に刺さるということもないだろう。

それにしても、もっと注意すればよかった。言い訳になるが、幹の向こう側や枝のすぐ下になって見えづらい場所は、手探りになり、穴の位置がかなりわかりにくいことがあるのだ。

インターネットサイトでキンチョールEを注文して、届くのを待つはめになってしまった。キンチョールEはホームセンターや園芸店では扱っているが、すぐ近くのスーパーマーケットやドラッグストアには置いてなかったのだ。まだウィリアム・モリスしかやっていないのに。

ちなみに、ノズルがなくなったスプレーも通常の噴霧は可能なので、殺虫剤として使うことはできる。無駄になるということはない。

再度テッポウムシ退治

新しいキンチョールEが届いたので、仕切り直し。

キンチョールE

キンチョールE

ウォラトンオールドホール、オデュッセイア、ヤングリシダス、ヘレン、テスオブザダーバヴィル、ゴールドバニー。軒並みやられている。

さらにちょっと見では大丈夫そうだったバラも、念のため、株元の落ち葉やマルチをよけてみると、あれからもこれからも木屑が出ている。アイスバーグ、マルクアントンシャルポンティエ、レディオブシャーロット、リッチフィールドエンジェル、アブラハムダービー、スピリットオブフリーダム、ジャクリーヌ・デュプレ、アルテミス。殆ど全部だ。がっくり。

逃した獲物は大きいというが、逃げられたゴマダラカミキリ(成虫)はかなり大きかったのでメスだったと思われ、捕まえ損なったのが本当に悔やまれる。

蚊に負けずに見回りをし、カミキリムシの産卵予防のための株元への殺虫剤散布もしておくのだった。カミキリムシの成虫が飛来する時期に、木の根元に殺虫剤を散布しておくと、産卵を避けることができるのだ。

被害の程度はいろいろで、ウィリアム・モリス、ヤングリシダス、ヘレン、テスオブザダーバヴィルなどは穴が大きめだったが、枯れずに持ち直してほしい。

木屑が少ししか出ていなかった木はまだあまり食べられていないのか穴もわかりにくく、殺虫剤が幼虫に届いているかどうか分からないのもあったので、一度の作業で安心せず、今後も点検する必要がある。木屑が出ている株があったら、何度でもやり直しだ。

その後

オデュッセイアとアブラハムダービーは、作業の翌日も新しい木屑が出ており、それを見ると穴の場所が分かったのでキンチョールEを注入したところ、被害が止まったようだ。

ヤングリシダスとヘレンも木屑が出ており、キンチョールEを注入したが、穴がわかりにくい。効いているか分からないと気にしていたら、数日後また木屑が出ていた。またまたキンチョールEを注入したが、どうだろうか。

さらに数日後に見回ると、ヤングリシダスとヘレンからは新しい木屑が出ていない。ひとまず効果があったようだ。ところが、テッポウムシが退治できたかのように見えていたテスオブザダーバヴィルから、また木屑が出ているのを発見。探ってみると穴がはっきり分かったので、殺虫剤注入。

さらに数日後に見ると、一旦被害がおさまっていたウィリアム・モリスから木屑が出ていた。ヘレンとマルクアントンシャルポンティエは、おさまったかと思うと木屑が出ていてしつこい。そのたびにキンチョールEを注入しているが、本当に穴がわかりにくいのであまりうまくいった感じがしない。

まだまだ安心できないので、引き続き経過観察中である。

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