アイスバーグ 2018年春の花

アイスバーグ 2018年5月12日
アイスバーグ 2018年5月12日

アイスバーグ Iceberg 1958 ドイツ Kordes

純白のバラ

半八重のカップ咲き、純白の花弁に黄色いシベが見える美しい中輪花である。花付きが大変よく、絶え間なく咲く。ティー・ローズ系の中香とあるが、今のところあまり香りは感じられない。

アイスバーグ2018年5月7日

アイスバーグ2018年5月7日

新苗で迎えて2年目

2017年6月に篠宮バラ園で大苗をいくつか購入した際、新苗を1本プレゼントということで、選べる苗の中からアイスバーグにした。

庭の西側のフェンス沿いに、レディエマハミルトンとヘレンとの間に地植えした。アイスバーグは日照を好むという情報があったので、日当たりはよい方の場所である。また、ピンク~赤系のバラと、黄色~オレンジ系のバラを区分する位置に白いバラを配置したかった。

アイスバーグ 2018年5月7日

アイスバーグ 2018年5月7日

根付いてからは特に問題なく育っている。シュートはやや細めでひょろひょろ伸びる。株が古くなるとシュート更新しにくいらしいので、今ある枝が段々太くなっていくのだろうか。1年目は摘蕾して育て、今年2018年2月に冬剪定をし、春を迎えた。

一番花は5月2日頃咲き初めた。昨年は気づけば摘蕾していたので、本格的に咲いたのは初めてだ。まだ花も葉も若干少なめで、つぼみもかなりクロケシツブチョッキリ(バラゾウムシ)にやられてしまった(泣)ので、頭にきた。その後は、こまめに見てかなり捕殺したが、バラゾウムシの被害をゼロにするのはなかなか難しい。アイスバーグは新芽や花芽がほっそりしてつかまりやすいのか、バラゾウムシやアブラムシがつきやすいようだ。

病気はウドンコ病にも黒星病にも少しかかるが、樹勢が強いのか、少し葉を落とすことがあっても、また新しい葉や芽を出して全体としてはあまり弱らずに育っていく。

殿堂入りのバラ

アイスバーグは、四季咲き、フロリバンダ、樹高1.2m程度、花径は7㎝程度。作出は1958年と古く、殿堂入りのバラとして有名である。

アイスバーグ 2017年国際バラとガーデニングショー 殿堂入りのバラの紹介

バラを育てようと考え始めた最初の頃は、シベの見えるバラよりも、いかにもバラというような高芯咲きのバラ(ただし険弁より丸弁)に目が向いていた。しかし、いろいろなバラを知るにつれて、「アイスバーグのようなバラもいいな」と思うようになっていった。

我が家のシベの見えるバラは、他に、赤いシベが特徴的なジャクリーヌ・デュプレや、開ききるとシベが見えるようになるロココ、セプタード・アイルがある。

いろいろなバラブログを眺めていると、このように、花弁が少なくシベが見えるようなバラも好むようになっていく人は私だけではないようである。原点回帰とでもいうのだろうか。

アイスバーグ 2018年5月12日

アイスバーグ 2018年5月12日

また、はじめは花自体の美しさにしか目がいかなかったのが、葉や樹形など株全体を見るようにもなってくる。バラ園で見たアイスバーグは葉や花付きなどのバランスがよく、眺めると心が落ち着くような、涼しげな清楚なたたずまいのバラだった。我が家のアイスバーグはまだまだまとまりがよくないが、全体のバランスをみながら育てていきたい。

画面右手前がアイスバーグ 一本木公園

氷山か白雪姫か

アイスバーグは英語で氷山の意味。ドイツ語でシュネービッチェン Schneewittchen という名もあり、こちらは白雪姫の意味。どちらかというと、シュネービッチェンの方がこのバラのイメージに合うかもしれない。

アイスバーグ 2018年5月2日

アイスバーグ 2018年5月2日

つるアイスバーグ

枝変わりでつる性種のつるアイスバーグという品種もある。枝変わりなので、花も葉も木立のアイスバーグと基本的に同じなのだと思うが、バラ園などで見ると、つるアイスバーグの方が花弁が多く、花弁が少し波打っているように思う。一季咲きで大きくなるようなので候補からは外したが、木立のアイスバーグとともに美しいバラである。

つるアイスバーグ 富士川クラフトパーク

つるアイスバーグ 富士川クラフトパーク

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