KOHLER社の洗面ボウルと水栓の感想。KOHLER社は、1873年創業のアメリカの総合メーカーである。
最初は国内メーカーで検討していたのだが
洗面台は設置場所やサイズなどの点で、ユニットタイプでないものを考えていた。
初めはTOTOなど国内メーカーのものから選ぶつもりで検討していたのだが、国内メーカーはユニットタイプの洗面台の方に力を入れており、単品の洗面ボウルと水栓の選択肢はそれほど多くなかった。また、実用本位のものが多く、デザインも重視すると輸入製品も選択肢にいれることになった。
TOTOの子会社のセラトレーディング株式会社(CERA TRADING)は、外国メーカーの洗面ボウルや水栓などの輸入販売を行っており、TOTOでカタログを入手して一通り見た。いろいろなデザインのものがあり、よいと思ったものもあったが、なかなかこれはというものにしぼれなかった。
他にもあちこちのショールームを見たりして探しているうちに、KOHLER社の製品を見て、実用的なものからデザイン重視のものまでいろいろあり、全体的に好みにあうものが多かったので、KOHLER社の洗面ボウル、水栓の中で検討することにした。
洗面ボウル アーチャー 水栓 デヴォンシャー
洗面ボウルは、オーバーカウンター型のアーチャー、色はホワイトにした。オーバーカウンター型というのは、天板の穴に上からかぶせるように洗面ボウルを設置するタイプ。
アーチャー Archer K-2356 W575 D494 H200 全9色
寸法が設置場所や希望の大きさに合っていたのと、シンプルだけれども縁の形状に少しデザインが入っているあたりが、イメージに合っていた。水栓の穴の数と大きさは、組み合わせる水栓によって決めることになる。
水栓は、2ハンドル洗面用混合栓(8インチセンター洗面用)のデヴォンシャ、色はポリッシュトクロームにした。
デボンシャ Devonshire K-394-4 H121 吐水口長さ149 全6色
直線的すぎず曲線的すぎず、というデザインが気に入ったのだが、大きさを4インチと8インチのどちらにするかで、かなり迷った。外観が気に入ったのは8インチの方だったのだが、検討していたときには、デヴォンシャーの8インチのタイプは、浴槽と組み合わせた写真がカタログなどに掲載されており、洗面では大き過ぎるかもしれないと不安になったのだ。実物を見たかったのだが、検討当時、KOHLER社のショールームにはデヴォンシャーの8インチの実物がなく、寸法が似たような別の水栓で大きさをイメージしてみたが、スパウト(吐水口)の形状によっても大きさの感じ方が結構違ってくるので、完全にはイメージしきれなかった。
結局は、気に入った8インチの方に決めてしまったのだが、設置してみると特に大きすぎることはなかった。実物を見ずに決めるときには、いつも悩む。
混合栓はシングルレバーのものが多いが、使い勝手としては、2ハンドルで使いにくいと思ったことはない。普段は水を使っており、寒い時期にはお湯を使うこともあるが、給湯器で給湯温度が設定されているので、お湯側のハンドル操作だけで済み、2つのハンドルを操作して温度調節することは通常はない。子供もすぐに慣れた。
注意点 納期 施工
輸入製品では納品に時間がかかることが多い。
KOHLER社の製品は、基本的に受注生産ということになっており、納期が3か月程度かかるとされているので、検討は早めに始めた方がよいだろう。納期がかかるのは、KOHLER社の正規代理店でも他の販売店でも同様のようであり、また、浴槽など大きな物は納期が延びることもあるようだ。
製品によっては国内在庫やキャンセル品があったりして納期が早まったり、正規代理店では、航空便を手配して(費用は発注者負担)納期の短縮が可能な場合もあるようなので、発注前に、販売店に確認するのがよいだろう。
施工については、設置後しばらく管から水漏れがあった。修理・調整してもらって水漏れは収まったが、原因ははっきりとはわからなかった。。排水管ではなく上水管の接続の問題だったようである。
水栓の部品など、国内メーカーの一般的な仕様と異なる部分もあるようなので、新築でもリフォームでも、KOHLER社の製品の施工に問題がないか、アフターサービスの対応など、ハウスメーカーや施工業者に事前に確認しておくとよいかもしれない。