あると便利 スロップシンク TOTO SK500

スロップシンク slop sink は、直訳すると「汚水流し」で、汚れ物の下洗いや掃除用品を洗う用途の流しである。

設置場所は、洗濯機周辺、勝手口や外水栓周辺、マンションだとベランダなどが多い。

TOTO マルチシンク SK500

スロップシンクもいろいろな製品があるが、例えば、TOTOでは、マルチシンク (小型)SK500、マルチシンク(大型)SK510D、洗濯流し(大型)SK507などがあり、リクシルにも多目的流しとして使える製品がいくつかある。

以前、実家でTOTOの大型タイプの洗濯流し、SK507を使っていたことがある。

・TOTO 洗濯流し(大型) SK507 幅510×奥行500×高さ405

大きなバケツもラクに入り、大きめの物のつけ置き洗いも可能な大きさだ。その分シンクも深く、洗濯物の手洗いなどのときには前屈みになるので、腰が疲れる。普段はそれほど大きいものを洗ったりしないという場合は、この大きさまでなくてもよい気もする。

どの大きさを選ぶかは、用途などにもよると思うが、今使っている、TOTOのマルチシンク(小型)SK500は手頃な大きさで使い勝手もよいと思う。

TOTO マルチシンク(小型)SK500 幅440×奥行×400×高さ275(㎜)

TOTO マルチシンク(小型)SK500

TOTO マルチシンク(小型)SK500TOTOのマルチシンク SK500 は、「小型」とあるが、容量10Lくらいのバケツは置くことができ、衣類の手洗いなどは問題なくできる。深さはそれほどないが、その分、あまり前屈みにならなくてもすむし、使い勝手が悪いほど浅いわけでもない。また、詰まり防止の目皿に水溜め用のゴム栓が一体化しており、水を溜めて使う場合も便利である。

TOTOのマルチシンク(大型)SK510Dは、SK500よりも幅と奥行きが大きいタイプである。高さ(深さ)は 240㎜ と、小型タイプのSK500よりも浅い点には注意が必要だ。また、水溜め用のゴム栓は、チェーンでつながったタイプである。

・TOTO マルチシンク(大型)SK510D 幅500×奥行440×高さ240(㎜)

リクシルの多目的流しは、コンパクトタイプや横幅の広いタイプなどがあるが、Sー17は、TOTOのSK500と殆ど同じタイプのものだ。大きさはほぼ同じ、排水金具の目皿も同タイプだが、TOTOは壁側の両端に石けんなどを置けるスペースがあり、リクシルはそういったスペースがない点、TOTOはオーバーフローがあり、リクシルはオーバーフローがない点が異なる。

・リクシル 多目的流し S-17 幅440×奥行400×高さ280(㎜)

TOTOのSK500と、リクシルのSK17とどちらを選ぶかは、好みや価格などによるだろう。

個人的には、TOTOのSK500 は、使いやすくて気に入っている。デザインも無難で、総合的にお勧めだと思う。

水栓 TOTO SKGG30SE

組み合わせた水栓は、TOTOのシングルレバー混合栓(壁付きタイプ)(屋内用)SKGG30SE である。スパウト長さは、170mm。

これは、TOTOのカタログでは、マルチシンクと同じページに掲載されているおすすめ水栓金具の中にはなく、キッチン用として掲載されていたものである。キッチン用だけに価格は少し高いのだが、次の3点を満たすものが意外と他にはなかったのだ。使い勝手と価格の兼ね合いは、悩みどころである。

  • 壁付け: シンクに取り付ける立水栓タイプの場合、栓のまわりに水がたまり水垢や汚れがつきやすいのが気になるから。
  • 混合栓: 洗濯や冬など、温水を使いたいこともあるから。
  • レバー: 手が汚れているときなど、回すより操作しやすいから。

スパウト(注ぎ口)の長さは、220mmと170mmの2つのタイプがあり、マルチシンクSK500との組み合わせでは、170mmがちょうどよいと思う。この水栓との組み合わせは一般的ではないようだったが、念のためTOTOのお客様窓口に問い合わせてみると、組み合わせに特に問題はないということで、水栓はこれに決定した。

使ってみての感想は、やはりレバーは使いやすく、温水も使うし、水栓周りの汚れも気にしなくてよいので、これでよかったと思っている。

我が家でのスロップシンクの主な用途

こういったスロップシンクは、なくてもすむが、あれば便利なものである。

我が家では洗濯機のそばに設置してあり、衣類の汚れ物の下洗いや、小物の手洗い、掃除用具や雑巾を洗うときに使っている。

子供が幼い頃はむせたときなどに吐くことも多かったし、鼻血も出たりした。ある程度大きくなった今でも、泥汚れなど、下洗いしたいことも多い。つばのある帽子や、冬用上着など、手洗いの方がよい物も結構ある。

そういうとき、洗面台では衛生面で気になる場合もあるし、お風呂場では姿勢が辛くなったり、お風呂を使った後だと床が濡れていて気になることもある。また、ちょっとつけ置きしたいときにも洗面やお風呂の洗い場がふさがらずに済むので、別に洗えるスペースがあるのは、思っていた以上に便利だった。こういったことは、スロップシンクがなくてもやりくりできるものだが、スロップシンクがあると、自分の都合のよいときに作業ができる点で家事ストレスが減るようだ。

学校の上履きや、海水浴のときの用具、遊具、シューズ、ガーデニング用品などは、晴れた日に外水栓で洗ってそのまま外干しする。外水栓にはスロップシンクはないが、大きな物も洗えるし、ガーデニング用品をぶつけて欠けたりする心配もなくて、それはそれで気楽である。

スロップシンクは、住居タイプ、間取り、家族構成、生活スタイルなどにもより、設置場所も用途もいろいろだが、あれば便利なものだと思う。

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