ジャクリーヌ デュ プレ Jacqueline du Pre 1988年 イギリス Harkness
今年2020年は桜の開花が例年よりもかなり早かった。バラも芽吹きやその後の育ち方が早かったので、開花も早そうだと思っていたところ、ジャクリーヌ・デュ・プレが、昨年2019年よりも10日早い4月11日に一輪咲いた。
毎年、他のバラよりも早咲きだが、今年は一段と早かった。が。
その後はポツポツと
ところが最初の1輪の後は、次々に開花ということにはならなかった。
3月までの暖かさとは打って変わって、2020年の4月は、晴れても気温が20度を超えない日が多く、冷たい雨の日もあった。
4月の気温を見てみると、最低気温が10℃を下回る日が続き、最高気温も20℃を超える日が25日までに5日しかなく、統計上、記録的な寒い4月だったらしい。バラもびっくりである。
それでもジャクリーヌ・デュプレは花弁が少なく、開花しやすいのか、晴れた日にはポツポツと咲いた。
ジャクリーヌ・デュプレはたくさん咲いている方が見応えがあるのだが、なかなか一斉開花とはならない。
4月の末になってようやく開花が増えてきたが、時間差で咲くので、先に開いた花が傷んできて、見頃という雰囲気にならない。
新しく開いた花は、美しい。
次々と咲くには咲く。
花持ちが悪いので、一斉に咲かないと、先に咲いた花が汚くなってくる。
5月のゴールデンウィーク明けには、一番花の最盛期は過ぎた様子である。
開花予想というのは、難しいものだ。
香りがよい
ジャクリーヌ・デュプレは樹の周りに香りが漂うタイプで、近くにいると、風の加減でとてもよい香りがすることがある。
何ともいえないよい香りで、ジャクリーヌ・デュプレの魅力の一つである。
他の強香種のバラもそうだが、開花前でも、よい香りがすることがある。おそらくつぼみの状態でも香りはあるのだろう。
他のバラでは、レディ・エマ・ハミルトンや、オデュッセイアなどが、開花前からよい香りがしている。
生育状況
問題なく育っているように見えたのだが、昨年の写真と比べると、昨年の方が葉も花も多いようだ。
昨秋にテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)に根をかじられたのが、少し影響しているのだろうか。
4月の気温が低めだったせいか、ヨトウムシやバラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)の被害は比較的少なかったので、その点はよかった。
コメント
はじめまして。
ジャクリーヌ・デュプレが好きで、こちらの記事にたどりつき、たくさん読ませていただきました。写真と丁寧なコメント、とても分かりやすく、どのバラもいろいろな良さがありますね。今年はどちらのバラ園も行けずにいたところでしたので、満喫させていただきました。
我が家は日当たりのよい地植え出来るスペースがなく、鉢でバラをいくつか・・・今年は3年目。去年よりどの鉢も花を多くつけてくれ、楽しんでいます。自宅の壁がホワイトベージュなので、まだ白いバラは育てていませんが、ジャクリーヌ・デュプレはやはり可愛らしいですね。いつか私も植えてみたい…
これからも、記事を読ませていただきますね。ありがとうございました。
ほさか様
コメントをいただきありがとうございます。
ラ・ドルチェヴィータなどいくつか鉢で育てていますが、夏場に水切れになりやすく、気を遣います。
鉢植えで、花を増やしていらっしゃるのは、素晴らしいですね。
ジャクリーヌ・デュプレは、魅力的ですよね。
今年は見頃ははっきりしませんでしたが、時間差で咲いていき、意外と長く楽しめました。
記事を読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、様子など書いていこうと思います。