アルテミス 2019年春の花

アルテミス 2019年5月19日
アルテミス 2019年5月19日

アルテミス Artemis 2009 ドイツ タンタウ社

月の女神のバラ

アルテミス。濃い緑色の照り葉に、房咲きの白い花が美しい。アルテミスはギリシア神話の月の女神である。

3年目の2019年の開花は、5月中旬頃からで、見頃は5月下旬とやや遅め。他のバラとは別の場所に植えてあるので、花期のずれはあまり気にならない。

年々花が増えてきた。最初は少し花が小さいのがものたりないように感じたが、今はあまり気にならない。房咲きで1本の枝に咲く花が増えたせいもあるが、全体のバランスからいっても、ほどよく感じる。

アルテミス 2019年5月13日

アルテミス 2019年5月13日

一輪一輪も美しい。クリームホワイトの色合いや、少し厚みを感じる花弁の質感が、なかなか好みである。

アルテミス 2019年5月15日

アルテミス 2019年5月15日

初期成育が早い

白いバラを選ぶのは結構悩むが、アルテミスは早いうちに購入を決めていた。耐陰性が強めらしく初期成育がよいようだったので、条件にも合っていたし、花の美しさも気に入ったのだ。ただ、小さめのつるバラを考えていたところ、系統の表記がF(フロリバンダ)、CL(クライミングローズ)などと異なったり、樹高の表記も幅があり、少し悩んだ。

実際は、初期成育が早く、地植えするとよく伸びた。はじめは子供が背比べをして楽しんでいたが、1年目のうちに2m近く伸びたと思う。2019年1月の剪定・誘引では、少し枝を整理する程度で伸ばしてあった枝を、壁に沿って立てたポールに誘引した。今は、3m近くあるだろうか。はるか頭上で咲く花が多い。

アルテミス 2019年5月20日

アルテミス 2019年5月20日

今のところ、3mくらいでおさまっているので、大体イメージどおりである。

これまでのところ香りはあまり感じない。バラは、樹が成長するにつれて香りが強くなることもあるが、アルテミスは結構頭上で咲いているので、下まで漂ってこないのかもしれない。

誘引 耐病性 花がら切り

枝はあまり太くならず、トゲも多くないので、誘引はしやすい。枝はどちらかというと、横張りではなく上にまっすぐ伸びていくように見える。「低いフェンスに」と紹介されていることもあるが、倒して誘引するとどんな感じだろうか。枝が上に伸びるので、ポールやオベリスクの方が素直に誘引できそうに見える。

花は上向きに咲くので、少し離れて見たところは「大きくなるフロリバンダ」ともいえる。

黒星病にもウドンコ病にも強く、育てやすい。春先から、葉の裏を食べる小さい幼虫がよくつくのと、チュウレンジハバチが上の方の枝に卵を産むと、退治しづらくて困ることがある。薬剤散布時に殺虫剤もやるとよいのだろうが、益虫もいるので殺虫剤は控え気味である。

アルテミス 2019年5月20日

アルテミス 2019年5月20日

花持ちはよい方だと思うが、まだ持ちそうに見えて、花がらを切ろうとするとバッサリ散ることがよくある。そうなると、花も多いことから結構散らかってしまう。散らないうちに、房咲きの枝をまとめて切ると、割と始末がよいと思う。

今年は、昨年以上に高い場所でたくさん咲いたので、高所用の枝切りバサミで花がら切りをすることにした。高所用のはさみなので細かいことはできず、手探りでおおざっぱにばっさり切ったところも多かった。

アルテミス 2019年5月20日

アルテミス 2019年5月20日

樹勢があるのか、下の方からも、花がらを切った近くからも、新しい枝や花枝が出てきて成育旺盛である。葉も多いし、二番花、三番花も咲くので、一番花の後もあまり寂しくならない。

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