卵発見
あるとき気がついたら、外壁に卵が2個産み付けられていた。2019年6月のことである。径が1㎝くらい、長い方が1.5㎝くらいの卵形で、うっすらピンク色。どうやらヤモリの卵のようだ。
ヤモリ自体は、たまに庭で見かけることがある。外に掛けてあったジョウロの中にいるのに気づかず、水を入れようとしてびっくりしたこともあった。
卵2個は、ヘタに触らない方がよさそうだったので、そのまま見守ることにした。
まだ柔らかそうに見えたところをみると、卵が産み付けられてからわりとすぐに気づいたのだと思う。玄関の近くなので出入りの度に見ていたが、特に変化はなく、7月には急に寒くなり気温が20度を下回ったこともあり、中で死んでいるのではと心配したりもした。
それでも、よく見ると中の色が濃くなっているような気もしたので、多分育っているのだろうと思うことにした。
ヘビ騒動(画像なし)
7月のある午後。庭にいた息子が、自宅で仕事をしていた私のところにきて、緊張した顔で「オリーブの木にヘビがいる。」と言う。驚いた。
周辺にはヘビがいてもおかしくないところもあるが、家の庭ではこれまで見かけたこともなく、いそうなところもないので、庭にヘビがいるとは思っていなかった。
半信半疑で外に出て見てみると、、、いた。色と細長さからするとアオダイショウだろう。枝に巻き付いているので正確には分からないが、長さは1mくらいはある。あまり大きくないオリーブの木なので、ヘビの重みで枝が随分しなっている。
まさかと思い、壁のヤモリの卵も確認したが無事だった。
アオダイショウはおとなしいヘビだが、とにかくヘビは全て苦手だ。息子は昆虫は平気だがヘビはだめだろうと思いつつ念のため、「つかんで外に出せる?」と聞いてみたが、予想どおり「絶対無理。お母さんやって。」とのこと。いやいや、私も無理。
焦ったが、このまま住みつかれるのはもっと嫌なので、思い切って棒でつついてみた。すると、オリーブの木からするするとフェンスの方へ移動し、そのまま外へ、、は行かずに、なんとバラのアーチをつたって、庭の別の木へ。その木を揺すってみたりもしたが、葉が落ちるばかりで、ヘビは枝に巻きついたまま。
何ともしようがなく、家に入り窓から時々様子を見ていると、しばらく木の上にいたが、またバラのアーチをつたって戻っていき、、、見失ってしまった!
どこに行ったのだろうと思いながら、用事があったので出かけてしまった。帰宅後、息子と二人でバラのアーチやオリーブの木やそのほかの場所も眺めてみたが、ヘビはいないようだった。
出かけたときに、ご近所の古くからのお宅の広い庭に、植木屋さんらしき人たちが出入りしているのを見かけた。見ると、木が何本か切られ、灌木や雑草も整理されている。「(あのヘビは)ここに住んでいたのかも!」と思った。私が見たときには作業も終わり頃だったので、ヘビが戻っていったとしても、また隠れることができたかもしれない。
それにしても、しばらくの間は、まだ我が家の庭にいるかもしれない気がしてあまり庭に出たくなかった。
今はまた以前と大体同じように庭に出るようになったが、アーチをくぐるときに、ヘビがいないのを確認するようになってしまったのが以前と違うところだ。
アオダイショウくらいで大騒ぎをすることもないのだが、苦手なものは仕方がない。
最初から最後まであたふたしていたので、写真は撮らずに終わり、画像はなしである。
ヤモリの卵の殻
さて、ヤモリの卵は毎日眺めていたが、卵のままであった。
ところが、お盆休みに出かけて帰宅後、「ヤモリの卵はどうなったかな」と息子に見て来てもらうと、「産まれたよ」と。
自分でも見に行くと、たしかに卵が破れて中は空だ。
今までずっと無事だったことでもあるし、この穴の開き方は何かに食べられたなどではなく、孵化したときに破ったものだろう。
孵化するところを見たかったが、ずっと観察しているわけでも、定点カメラを設置していたわけでもないので孵化したときに家にいても見られたかどうかわからない。
庭のどこかで小さなヤモリがすくすくと育っているはずだ。
追記
その後、庭で小さなヤモリを発見! 小さくてかわいい。
全長で5㎝くらいだったので、多分、卵から生まれたヤモリだろう。