マルクアントンシャルポンティエ 2019年春の花

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月10日
マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月10日

マルクアントンシャルポンティエ Marc Antoine Charpentier 2005年 フランス Dominique Massad

2017年に迎えて3年目。レディエマハミルトンの隣にクリーム色~黄色系の丈夫なバラを植えようと思い、2017年の国際バラとガーデニングショーで見てきれいだったマルクアントンシャルポンティエを選んでみた。国際バラとガーデニングショーは、2018年の第20回を最後に終了してしまったが、1度でも行ってみてよかった。

とにかくよく咲く

マルクアントンシャルポンティエは、とにかく花つきがよい。

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月20日

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月20日

花径はそれほど大きくない。房咲きの中心の花で7㎝前後だろうか。花弁の先がちょっととがっているのが、特徴になっている。香りは感じられないが、丈夫で花持ちもよい。

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月20日

見頃がやや早めのヘレンやヤングリシダスが一段落した後に、見頃になる。品種により見頃が少しずつずれるのも、全体としては長く楽しめてよい。花がら切りも、一度に全部やるのは大変だし。

花の終わりは、多くのイングリッシュローズのようにばっさり散るというより、花の形のまま朽ちていく。放っておくとカビが出てきて見苦しくなるので、房咲きの後の方の小さな蕾が咲く前でも房ごと切ってしまうことが多い。房咲きの最後の蕾は、待ってもきれいに咲かないことも多いので、それほど惜しくはない。

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月20日

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月20日

あまり手をかけていないが、たくさん咲いてくれる。見た目や香りにインパクトのある方ではないが、こういうバラも悪くない。

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月20日

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月20日

開花時期、耐病性、樹勢など

今年2019年は、春先から元気よく伸びた。開花自体はゴールデンウィークを過ぎた頃からで、早めのバラとそれほど変わらないが、見頃は、植えてあるバラの中では中程~やや遅めというところだ。蕾が多いので、咲きそろうのに時間がかかるようだ。

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月11日

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月11日

花は房咲きで、細い枝にもよく蕾をつける。葉は小さめ、濃い緑の照り葉。蕾の色がやや濃く、オレンジがかっているのと、花枝の色も赤みがかっているのがアクセントになっている。

昨年は一番花の頃にはもうウドンコ病が出て気になったが、今年は全然ならなかった。今年は、春の気温が高すぎなかったせいか、どのバラも割と調子がよかった。

今年の梅雨は雨が多く、多くのバラに黒星病が出て、マルクアントンシャルポンティエにも黒星病と、ウドンコ病も少し出たが気になるほどではなかった。昨年は、他のバラはならないのに、これとルドゥテはウドンコまみれになっていたので、「なりやすいのかも」と心配していたが、今年はどちらも梅雨の雨が多いときに少し出ただけだったので、特に「ウドンコ病に弱い」というわけでもないようだ。

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月12日

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月12日

冬剪定で短めにしており、一番花の頃までは、やや横張りで木立樹形を保っているが、一番花の後は、長く伸びる枝も増える。新しい枝はそれほど太くも固くもなく、切らずにいると結構な長さになるが、つる性という感じはあまりしない。

2017年の国際バラとガーデニングショーでのマルクアントンシャルポンティエは、ポールに誘引してあり、房咲きの花数がやや少なく花径はやや大きかったようだ。伸びたシュートを誘引して育てると、花の付き方や咲き方も違ってくるのかもしれない。

ちなみに、このとき同じギヨーのザビエルデフライシネッテも気に入り、少し迷っていたのだが、色合いや雰囲気などからマルクアントンシャルポンティエに決めた。ギヨーの他のバラも興味はあるが、植える場所にも限りがあるので困る。

植える前は低いフェンスに誘引してみようかと思っていたのだが、何本か枝を倒してフェンスに結ぶとあまり場所がなくなってしまった。これ以上横方向へ伸ばすと、レディエマハミルトンの場所がなくなってしまう。かといって、上方に誘引する物もない。オベリスクやポールを立てるのは、あまり場所に合わないのでやりたくない。このまま、木立樹形で仕立てることになりそうだ。

放っておくと細かい枝が増えすぎるので、枝が混みすぎないようにかなり間引いている。まだ3年目ということもあるのか、切ってもすぐに伸びてくるので、深く考えず、見た目のバランスと蒸れないようにというイメージで整えている。

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月12日

マルクアントンシャルポンティエ 2019年5月12日

今年はベーサルシュートが出ていないので、シュート更新しないタイプなのかもしれないが、樹勢がありサイドシュートはよく伸び、細い枝にもよく蕾を付けるので今のところあまり心配していない。とにかく育ちがよいので、コンパクトにまとめるには結構切り続けることになると思う。

二番花も咲くが少なめで、暑い時期の花は小さくてあまりきれいではないので、秋までは、咲いても早めに切るようにしている。

秋の花はきれいなので、楽しみだ。

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