ワイングラスは、好みと予算によって選択肢が多い。
ブドウの品種に合わせてグラスの種類が豊富なリーデルのグラスは定評があり、私もいくつか持っているが、普段気に入って使っているのは、ビレロイ&ボッホのボストンのシリーズのワイングラスである。
ビレロイ&ボッホは、フランソワ・ボッホが、1748年にロレーヌ公国(後にフランス領)で創業した、ドイツの陶磁器メーカー。ハプスブルグ家の庇護を受け王室御用達として発展するが、量産品へと方向性を切り替え、1836年にビレロイと合併し、現在に至る。
Villeroy & Boch 公式オンラインショップ(外部サイト)
ビレロイ&ボッホ ボストン
最初に見たのはデパートだったと思う。気に入ったが、そのときは買わずに、大分後になって、手に入れた。ブルーとグリーンは2客ずつ自分で購入し、クリアの2客は、プレゼントに何がよいか聞かれた機会に、希望をお伝えして、いただいた物だ。
口径8㎝ 高さ12㎝ 重さ220g
カットグラス風のデザインだが、カットグラスではなく、手触りはやさしい。
リーデルの高さのある薄手のグラスなどは、軽いテーブルだとちょっとした振動で倒れそうでヒヤヒヤすることがあるが、こちらは高さもそれほどなく重みがあるので、安定感があってよい。食洗機もOKである。
それほど華奢なグラスではないので、普段使っていても、必要以上に気を遣わずに済むのが気楽である。
デザインは、ちょっと見には大仰なようだが、普段使うのに特に違和感はない。どちらかというと、薄手の高級磁器と合わせるよりも、厚手の器との方が相性がよく、和の器でも結構しっくりくる。
色は、ブルー、グリーン、クリアの他に、レッドとピンクがある。レッドは結構インパクトがあり自分が使っているところをイメージしにくいので、私は買わずにいる。多分、クリスマスとか、年賀とか、おめでたいときに使うと華やかでよさそうだ。
ブルー、グリーン、クリアは、どれも使いやすい。ワインの色合いを見るには、クリアがよいのだろうが、よく知っている好みのワインやテーブルワインなどはもうそのときの気分の色のグラスでよいと思う。白も赤も、グリーンのグラス、ブルーのグラスのどちらもきれいである。
このグラスで飲むと楽しい気分になるので、ワインに限らず、ノンアルコールの炭酸飲料や水を飲むときにも使うことがある。ブルーのグラスにオレンジジュースを入れて、休日の朝食に使っても気分がよい。
「こんなの使う機会がない」と思わず、普段使ってみるのがお勧めである。