小皿 箸置き 九谷焼

三号皿 カワセミ
三号皿 カワセミ

豆皿、小皿、三号皿、手塩皿(おてしょ、おてしょう)。呼び名はいろいろあるが、径9~11㎝くらいの小さな皿は、醤油をついだり、煮豆のようなおかずを少しだけよそったりと、出番が多い。

何かでいただいた中のたち吉の千鳥の図柄のものも重宝しているが、10年ほど前に、自分で選んで買ったのは、九谷焼のカワセミの図柄のものだ。

九谷焼の三号梅皿

よく見るような柄だとは思うが、大きさがちょうどよく、高台から縁までの高さが2㎝と浅すぎず深すぎず、使いやすい。縁の赤と緑の小紋、中心のカワセミの色もきれいで、量産品ではあるが気に入っている。

カワセミの形や顔が、最近よくある、かわいらしすぎる絵でないのがよい。

小皿 カワセミ

小皿 カワセミ

普段の食事に使う食器は、どちらかというと伝統的な図柄のものが好みである。

九谷焼にはわりと馴染みがあり、普段使いから博物館の展示品まで、とにかく目にする機会が多かった。おかげでというのかどうか、「開運!なんでも鑑定団」を見ていて、九谷焼が出ると、あれは普段使いの量産品だなとか、土産品店にあるようなものだなとか、あれはちょっと古くてよさそうだなとか、徳田八十吉の本物っぽいな、くらいは画面越しにも何となく検討がつくことが多かった。

子供の頃は特に好きだとは思っていなかったが、今となっては、あると落ち着くような雰囲気も感じる。

そういうわけで、箸置きも九谷焼のを持っている。

九谷焼 箸置き

九谷長右衛門の赤絵小紋。大きさは、一寸四方くらい。

箸置き 九谷焼

箸置き 九谷焼

伝統的な色柄だが、シンプルなところが気に入った。

焼き物は産地や窯元などによって趣が異なるものだが、全部同じ焼き物で揃えるほどの思い入れもないので、他の物ともあまり違和感がないようにと思って選ぶことが多い。

九谷焼はしつこく感じたり、華美に感じる絵柄もあるが、白地が多いものだとそれほどでもない。

この箸置きも、食卓に西洋皿やサラダボウルが混じっていても、違和感がないし、夏でも冬でもおかしくないので、使い勝手がよい。

小鉢 九谷焼

以前、山代温泉に行ったときに、途中の道の駅で買った小鉢。

小鉢 九谷焼

小鉢 九谷焼

縦横4.5㎝、高さ3.5㎝と本当に小さい。味噌などの調味料や珍味などをちょこっと入れられるかな、というくらいで、あまり使い道がないのだが、かなり安いものだったので、特に後悔はない。

並べて置くだけでも、きれいである。安いものでプリントとはいえ、絵は細かくてちゃんとしていると思う。

小鉢 九谷焼

小鉢 九谷焼

最近は、何でもインターネットで買うことができて便利であるが、そのものの産地に行くと、種類も豊富で、一度にたくさんの品を見て選ぶことができる。また、現物を手にしてみると、イメージと違うこともないわけではないので、器などは現物を見て選ぶ方が好きである。この小さすぎる小鉢なども、全国的な流通にはのらないようなものなので、こういう買い物は産地を訪れてこその楽しみかなと思う。

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