オデュッセイア Odyssiea 2013年 日本 木村卓功
春以降の様子
花の色や形が気に入って購入したオデュッセイア。今のところ、成長は大きな問題はないがゆっくりめである。
黒っぽい赤色や縁が波打った花弁は人目を惹くようで、「素敵なバラですね。」と言われることもある。花持ちは、まあまあよい。
春の花は若干小ぶりだったが、色や形はイメージどおりだった。気温が高い時期の花は、少し小さめで花弁が少なく、赤みが強かった。ロサオリエンティスのバラは暑さには強い方だと思うが、さすがに2018年の7月8月の高温の時期にはあまりよい花は咲かなかったので、早めに花柄切りをした。
2018年は一番花以降、葉も花もシュートもそれほど勢いはなく、黒星病が少し出た。それでも、花が終わると次の花芽が出て繰り返し咲いていた。調子がそれほどよくないのは、隣のヤングリシダスやウィリアムモリスが生育旺盛で、若干日当たりが悪いのだろうか。
2018年の猛暑も秋雨も台風も、元気はないながらも何となくやり過ごして秋に入った感じで、基本的には丈夫なのだろうと思う。
黒星病に強いと紹介されている品種の中には、黒星病に非常に罹りにくいタイプと、罹るけれども株がそれほど弱らないというタイプがあるような気がする。我が家のオデュッセイアは、今のところ後者のようだ。2019年は、薬剤や散布の頻度を少し変えてみようかと思う。
秋の花
秋の花は、株全体がそれほど元気そうでないわりには、多く咲いた気がする。返り咲きや繰り返し咲きの品種でも、秋に殆ど咲かなかったものもあるので、咲いてくれたのは嬉しい。
蕾は黒っぽい。格好いい黒赤。
咲くと、ピンクが強めだった。実物は写真ほどピンクではないけれども。
花弁の縁の波打ち方は春の方がはっきりしていた。秋の花は、外側に反ってちょっと剣弁みたい。
ほかのバラもだが、秋の花は一つ一つ色合いや形が異なる。フロリバンダのアイスバーグやあおいはそうでもないが、特にウィリアムモリスやアブラハムダービーなどは違いが大きくて、見ていて飽きない。オデュッセイアも、「これ、オデュッセイア?」という花が時々ある。
12月に入ってもよく咲いた。
同じロサオリエンティスのヘレンも、成長はゆっくりで花が咲いた後は動きが止まったりしていた。オデュッセイアも、2018年は1年目よりも花はずっと増えて楽しめたが、期待よりはものたりなく、まだ本領を発揮していないのではないかと感じている。色や形は好みなので、買ったことに後悔はない。
2019年は、もう少し勢いが出てくれると嬉しい。