2019年は、昨年より少し早めに今シーズンの作業を始めた。バラが育ってきて、葉をとるのも誘引し直すのも手間がかかるためだ。1月上旬から誘引作業にとりかかり、それが一通り終わるとブッシュ仕立てのバラの剪定作業にとりかかり、2月中には一段落した。今年2019年は芽の動きが少し早いようなので、早めに開始してよかった。
誘引しないバラは、みな、ブッシュ仕立てである。誘引作業の後だと、剪定だけで済むのはラクに感じる。
ムンステッドウッド
ムンステッドウッドは、2018年の春の芽吹きと一番花はきれいだったが、花付きがあまりよくなく、その後もやや不調が続いた。バラ園で見るともっと元気そうなので、気になっていたのだが、日当たりがあまりよくないせいかと様子を見ていた。
しかし、今年は剪定後に少し周りを掘ってみると、3㎝ほどの怪しいこぶが。掘り上げて見ると他にも1~3㎝ほどのこぶがいくつかあり、根頭癌腫病だった。根頭癌種病の株は廃棄した方がよいのだが、こぶを取って、しばらく様子をみてみようと思う。
ヤングリシダス
2018年は強いシュートがひょろひょろ伸びてしまったが、誘引するほどでもなく中途半端になったので、ばっさり剪定した。こうしてみると、そこそこ枝が増えてきている。
黒星病で葉を少し落とすこともあるが、元気がなさそうにみえるときでも、いつも整った花を咲かせてくれるのが素晴らしい。
ヘレン
品種の紹介にあったとおり初期生育はゆっくりめだったが、ヘレンも枝が増えてきた。強健で立派な花を咲かせるので、2019年シーズンはますます楽しみである。
アイスバーグ
アイスバーグは、花付きがよいので消耗しそうに思うが、生育もよく、どんどん伸びる。あっという間に大きくなりそうなので、剪定では少し高さを押さえてみた。
病害虫に強い方という印象はないが、生命力が強いというのか、育てるにはあまり心配のいらない品種だと思う。
ヘレンとアイスバーグは新苗から育てているが、新苗から育てた品種の方が順調そうに見える。
レディエマハミルトン
2018年のレディエマハミルトンは、一番花の後の成長があまりはかばかしくなかったが、10月以降は少し調子がよさそうに見えた。暑さが苦手なのかもしれない。
細い枝が多かったので、整理すると小さくなってしまったが、赤っぽい枝で芽もまあまあついているので、まあまあ元気そうに見える。根頭癌種病も疑っているが、芽に勢いがあるので、今年はこのまま様子を見てみようと思う。
マルクアントンシャルポンティエ
丈夫さと花付きのよさという点では、我が家で随一かもしれない。シャトードゥシュベルニーも丈夫だが、こちらの方が花付きがよい。
2018年春は株の半分ほどの枝によくうどんこ病が出たが、全体的には元気いっぱいだった。夏以降はうどんこ病はおさまり、秋の花もそこそこ咲いた。
シーズン中は伸びすぎて隣のバラが陰になったり、間が混んで蒸れてきたりするので、遠慮なく切るものの、すぐにまた伸びてくる。春剪定では、かなり枝を整理して短くしておいた。
ルドゥテ
ルドゥテは、アブラムシに好まれ、うどんこ病にも黒星病にもなり、病害虫にはあまり強くないように見えるが、生命力があるというのかシュートもよく出るし花も咲き、全体としてはよく育っている。
品種の説明では、秋以降伸びるとあるが本当にそのとおりだ。伸びた枝はしなやかなので、誘引できるタイプだと思う。コンパクトにブッシュ仕立てにしようと思っていたが、芽のたくさんついた長いしなやかな枝を前にすると切るのが惜しくなり、3本ほど倒して誘引してみた。
迷って中途半端なことになった変なやり方だが、多少失敗しても、再生しそうな品種なので、ものは試しで2019年はこれでいってみるつもりである。
リッチフィールドエンジェル
2018年春はとても調子がよかったが、夏に少し成長が止まってしまった。秋の花は、数は少なかったが、ほんのりピンク色を帯びてきれいだった。秋の花は少ない品種なのかもしれない。
シーズン中はよく伸びるタイプなので、剪定は深めにしておいた。こうしてみると枝は増えてきていて、芽も出そうなので2019年も期待している。
セプタードアイル
セプタードアイルは、最初から今までそれほど調子がよくなさそうである。植栽場所の日当たりがあまりよくないうえに、隣のアブラハムダービーが生育旺盛でその陰にもなってしまうためだろうか。
それでも、昨秋は花が少し大きくなり、花弁も増えていたので、少しずつ成長しているようだ。枝が少なめで細いので、剪定は芽の位置をよく見ておこなった。
あおい
あおいも、花がきれいで育てやすい方の品種かと思う。今まで、あまりトラブルはない。
やや横張りなので、剪定ではコンパクトにしておいた。芽もそこそこ出そうで楽しみである。
ボレロ
フレンチレースは鉢上げして、そこにボレロを植えることにした。掘り上げてみると、フレンチレースの根に1㎝くらいのコブがあり、根頭癌種病だったようだ(別記事)。
土を大分取り除いて、ボレロを植えてみたが、問題なく育つだろうか。
ボレロはバラ園で見ても、花も美しく香りもよく、秋にも咲く、言うことなしのバラだと思う。本やカタログを見ていただけでは分からなかったが、香りがシャリファアスマと似ているのも、嬉しい。
新苗で買ったのでまだ小さいが、これからが楽しみである。
シャトードゥシュベルニー
丈夫で成長が楽しみな品種である。今のところ花数はそれほど多くないが、あまり心配はしていない。剪定は、細い枝を整理する程度で、伸びた枝を斜めにオベリスクに沿わせるように誘因しておいた。
ラドルチェヴィータ
ラドルチェヴィータは、秋にはあまり咲かず残念だった。そういう品種なのか、まだ株が充実していないせいかはよくわからない。
このまま鉢でバランスよく育てたいので、芽の位置をよく見て、コンパクトに剪定しておいた。
ゴールドバニー
ゴールドバニーは、特にトラブルはないが、成長はゆっくりで花も少なめである。素焼きの鉢で育てていたのだが、今年はスリット鉢に植え替えてみた。
3月に入り、かなり芽吹いてきたので、楽しみだ。