リッチフィールドエンジェル Lichfield Angel 2006年 イギリス David Austin
上品なクリーム色のバラ
今年も、他のバラより少し遅れて咲き初めたリッチフィールドエンジェル。見ごろは5月下旬くらい。隣のルドゥテが、見ごろの短いバラなので、本当はもう少し早く咲くとよいのだが。反対側の隣のアブラハムダービーがずっと咲き続けるので、寂しくなくてよかった。
上品なクリーム色のバラである。一番花の頃は、葉も花もとてもきれいだ。
きれいで、耐病性も中程度以上、害虫にもそんなに好まれず、あまり手のかからないバラである。手がかからないので、世話が後回しになりがちだ。
香りがあまりないが、強香種とはうたわれていなかったのでそこは不満はない。枝ぶりがあまりまとまらないのが、少々悩みどころではある。
秋のバラは昨年はあまり咲かなかったが、株が若いせいかもしれないので様子見である。
昨年は白色に近かったが、今年は咲き始めのアプリコット色が少し強いかもしれない。咲き進むと褪色して白くなってくる。
今年もシュートが出た
3年目になると、ベーサルシュートが出てこない株も多かったが、リッチフィールドエンジェルは何本か出てきた。品種の説明によると、シュート更新するタイプのようなので、年を経ても出てくるのかもしれない。まだ3年目なので、よくわからないが。
一番花の後は、樹形が乱れてくる。二番花、三番花も咲くが、数は少な目だ。気温が高い時期の花は、小さめで花弁も少ないので、やはり一番花が一番きれいだ。
トゲは少ない。
品種を選ぶときにはトゲのことはあまり気にしていなかったのだが、少ない方が世話は断然ラクである。
テスオブザダーバヴィルなどはトゲがびっしりで、剪定するにも誘引するにも持つところに困るし、アブラハムダービーのような大きくて固いトゲの品種は、注意していても服が引っかかるし、手袋をしていても手を傷つけることがある。服が引っかかるのは、服はどうでもよいのだが、身動きがとれなくなって困る。
リッチフィールドエンジェルには、葉を食べる虫もあまりつかない。他のバラはカミキリムシの被害もひどかったが、リッチフィールドエンジェルは免れたようだ。