ポーランドの陶器

サラダボウル ミニ セラミカ・アルスティッチナ
サラダボウル ミニ セラミカ・アルスティッチナ

ポーランドの陶器は、専門店もあるが、書店や雑貨店に短期間設けられる特設売り場や、旅行先の土産屋や陶磁器店などで見かけることも多い。見かけると気になって、あれこれ物色するものの、長いこと買わずにいた。

買わずにいたのは、手持ちの他の食器類と若干合わないかもしれないと思ったのと、何に使うかのイメージがわかなかったためでもある。

それが、数年前、ふらっと買ってしまった。

セラミカ・アルスティッチナ Ceramika Artystyczana

径12㎝、高さ5.5㎝のミニボウルである。

サラダボウル ミニ セラミカ・アルスティッチナ

サラダボウル ミニ セラミカ・アルスティッチナ

最近調べてみると、私が買ったのは、セラミカ・アルスティッチナ社の サラダボウルミニNo.339 であった。

今はオンラインショップでも買うことができて、便利である。

セラミカ・アルスティッチナ Ceramika Artystyczana 公式オンラインストア

セラミカ・アルスティッチナ社は、ボレスワヴィエツ陶器の主要メーカーの一つで、製造工程や絵付けは手作業でなされており、連続する図柄はスタンプが使われている。底にはメーカーのマークがある。

セラミカ・アルスティッチナ Ceramika Artystyczana

セラミカ・アルスティッチナ Ceramika Artystyczana

用途もあまり気にせず出来心で買ってしまったのは、12月頃で何となく楽しい気分を味わいたかったからと、図柄が気に入ったからだろうか。

ポーランド陶器というと藍色や黄色地のものが印象的だったが、これは青みがかった生地の色に、モミノキのような木と雪のような模様があり、好みのイメージである。

厚みがあり、絵付けも手作業感がある点が気に入っている。

買ったことに後悔はないが、図柄がいかにも冬向けであるし、何を入れようかまだ定まっていないので、出番はかなり少なめである。サラダボウルミニとして販売されているが、サラダボウルとしては殆ど使っていない。おやつを入れるのに時々使っているが、スノーボールクッキーなど、まるっこいお菓子を盛ると割と合うようである。

オーブン、電子レンジ、食洗機のいずれも使用可である。

ポーランド陶器の主要メーカー

ポーランドの陶器産業は、ポーランド南西部のボレスワヴィエツという町が中心であり、この地で製造された陶器が「ボレスワヴィエツ陶器」である。

ボレスワヴィエツ陶器のメーカー 有名どころ

  • ザクワディ・ツェラミチネ・ボレスワヴィエツ Zaklady Ceramiczne “BOLESLAWIEC” : 1900年設立の陶工所を受け継いだ、最も古く伝統ある製造元。ボレスワヴィエツの2大製造元の一つで、社名に「ボレスワヴィエツ」と入れることが許されているのはここだけ。
  • ツェラミカ・アルティスティチナ Ceramika Artystycza: ボレスワヴィエツの2大製造元の一つ。日本公式オンラインストアがある。
  • ツェラミカ・アルティスティチナ・ヴィザ Ceramika Artystycza WIZA: 1963年創業。丸みのあるフォルムが特徴。
  • ツェラミカ・ボレスワヴィエツカ・カリヒ Ceramika Boleslawiecka Kalich: 2001年設立の新しい製造元。繊細な柄が特徴。
  • ツェラミカ・ボレスワヴィエツカ・ミレナ Ceramika Boleslawiecka Millena: 2001年設立の新しい会社。暖色系や紫色の色合いが特徴。

マヌファクトゥラ社(Manufaktura)は、ボレスワヴィエツ陶器の比較的新しい会社で、以前は日本では取り扱いが少なかったようだが、最近は入手しやすくなっているようだ。新しい絵柄も多い。

ツェラミカ・アルティスティチナ・ヴェナ社(Ceramika Artystycza VENA)は、ボレスワヴィエツから100㎞以上離れたブロツワフにあるため、「ボレツワヴィエツ陶器」には含めず、ポーランド陶器として売られていることが多いようだ。2003年設立と新しく、明るい色使いと手描きの絵付けが特徴。

社名が長かったり似ていたりするが、オンラインショップなどでは、ツェラミカ・アルティスティチナ社以外は、ザクワディ、ヴィザ、カリヒ、ミレナと省略されていることも多い。

正規品には底にメーカーのマークが入っている。ザクワディ社には、2種類のマークがある。

使い勝手

ボレスワヴィエツ陶器は、基本的に、オーブン(~230℃)、電子レンジ、食洗機の使用可であり、普段使うにはよいと思う。

絵柄はかわいらしいものが多く、形も欧米の食生活に合うものが多いので、個人的には、和食系に合うものはある程度限られてくると思っている。

絵柄や形はメーカーによっても少しずつ違い、ザクワディ・ツェラミチネ・ボレスワヴィエツ社のものは伝統的な柄も多く、藍色地のピーコックアイ、ヒナギクのような花柄、梅紋のような模様、などのボウルは、和食系の小鉢としても使えそうである。日本向けを意識した角小皿もあり、藍色地のピーコックアイ、ヒナギクのような花柄の器は、醤油皿や薬味入れとして和食器と合わせてもそれほど違和感なく使えそうである。

類似品

近年、百円ショップでちょっと似た感じの絵柄の器を見るようになった。美濃焼として売られているようだ。「ボレスワヴィエツ」をシリーズ名に使った、ポーランド「風」食器を売っているオンラインショップもある。みりん「風」調味料とか、カニ「風味」かまぼこのようなもので、「本物」を名乗っているわけではない。

そういうものには、さすがにポーランド陶器の正規品のマークは入っていないだろうし、薄手で形も違い、絵付けもプリントなので、正規品を見たり手に取ったりしたことがあれば間違えはしなそうである。価格帯も違うので競合するかというとしないような気もする。

しかし、「ポーランド陶器」を買いたいと思っている場合は、うっかり「安く買える」などと飛びつかないように注意した方がよいだろう。

手作業のよさ

器や工芸品全般にいえることだが、工程や絵付けに手作業が入っているものには、見たり触ったりしたときの自然さ、なじみのよさのようなものを感じる。

ポーランド陶器も、実物を手にとって、そのよさを感じてみるとよいと思う。

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