一本木公園 信州なかのバラまつり 2018年訪問記

ランブリングレクター

2018年6月2日、信州なかのバラまつり開催中の、長野県中野市の一本木公園を訪れた。

信州なかのバラまつり

会期:2018年5月26日(土)~6月10日(日)

周辺地域にもバラがいっぱい

一本木公園前に車で到着すると、特設駐車場に行くよう案内された。特設駐車場からは、約15分~20分毎に出る無料のシャトルバスが利用できる。

息子が「気持ち悪い」と言い、車酔いのようだったので、シャトルバスは利用せずにゆっくり歩いて行くことにした。車の中から見えた植え込みのバラが気になっていたので、散歩がてら公園に向かうのは却ってよかったかもしれない。

歩き始めると、交差点の一隅にも歩道の植え込みにもバラが植えられている。植え込みのバラはおそらく丈夫な品種を選んであるかと思うが、どの株も葉がつやつやして元気がよい。

交差点にある緑地のバラ

街路樹とバラ。

歩道の植え込みのバラ

オブジェ。なごむ。

公園があったので入ってみた。中央広場公園(LaLa公園)。

街路樹とバラ 右奥にLaLa公園入口が見える

静かなイングリッシュガーデン。パーゴラのバラが美しく、ほっとする空間である。気分が悪いといっていた息子もこの辺りから、元気になってきた。

パーゴラのバラ

至る所にバラが。

通りすがりの私有地の花壇

小学校にもバラが植えられている。ローゼンドルフ・シュパリースホープなど。

街路樹のローゼンドルフ・シュパリースホープ

圧巻は、長野電鉄線、中野松川駅近くの交差点のバラのタワー。ゆうに10メートルはあろうかという高さの骨組みにアンジェラが誘引されている。白いバラはランブリングレクターか。こんなに高いところまでどうやって誘引するのだろう。

中野松川駅近くのアンジェラのタワー

タワーの内側でも咲いている。

タワーの中から上を見たところ

一本木公園にたどり着く前に、こんなにバラがあるとは。期待が高まる。

いよいよ一本木公園

アンジェラタワーからほどなくして、一本木公園到着。

一本木公園

公園に入ってすぐの場所にも白いバラのタワーがある(ランブリングレクター)。広々した空間。

券売機で入場券を購入。入場料1名500円、中学生以下無料。パンフレットを受け取り、いよいよ園内へ。

正面入園口から入ると、たくさんのバラが。

芝生に、バラや他の植物も植えられた英国式庭園。

ピンクベルズ

のびのびと咲くブラッシュノワゼット。

ブラッシュノワゼット

入口からも見えていたサー・ポールスミスのガゼボ。

サー・ポールスミスのガゼボ

植栽が整然としすぎず、好きな雰囲気。

バラのほかにも、サクラやヤナギの木なども植えられていた。

タチアオイやジギタリス、キク科の花やハーブ類も。

シソ科のハーブ、ベルガモット。紅茶アールグレイの香りのもとは、ミカン科のベルガモットオレンジ。ハーブのベルガモットは、ベルガモットオレンジと香りが似ていることからの通称。

ハーブのベルガモット

興味がない場所を連れ回されると危惧して、出かける前には「行きたくない!」と難しい顔をしていた息子も、「なんか楽しいね!」「この場所いいね!」とニコニコ。よかった。

空間の作り方なのか、植物が生き生きしているためか、気持ちが明るくなる。

続いて、左右対称に区画された庭園へ。中央部は一年草、宿根草、ハーブなどの植え込みになっており、両脇に様々な種類のバラが植えられている。このエリアはオールドローズや、作出が古めのバラも多かった。バラの香りが漂っており、書いている今も香りの記憶がよみがえる。

オレンジ色のバラ。札をよく見なかったが、プレイボーイ?

ミセス・ジョン・レイン。

ミセス・ジョン・レイン

カザンリク。庭に植えようとはあまり思わなかったが、バラ園で見ると野性味がありなかなかよい。

カザンリク

バロン・ジロ・ド・ラン。整った姿。

バロン・ジロ・ド・ラン

なんと、ハート型。かわいい。

チェビーチェイスのハート

アルキミスト。色の変化が美しい。褪色して紫がかるのが不思議。アルキミストは錬金術師という意味らしい。

奥のアプリコット系がアルキミスト

英国式庭園にも植えられていたセント・エセルブルガ。セント・エセルブルガは聖女の名前らしい。

セント・エセルブルガ ピーター・ビールスのバラ

トゲにびっくり、ロサ・セリケア・プテラカンタ。花期が早く、花は終わっていた。花弁が4枚のノイバラのような花で、秋の赤い実もきれいな原種。

ロサ・セリケア・プテラカンタ 原種

カーディナル・ヒューム。目を惹く美しさ。

カーディナル・ヒューム

ペネロープ。よそで見たよりも白く清楚。オデュッセイアを購入したとき、ペネロープも買おうか迷ったが適当な植栽場所がなく見送った。ちなみにペネロープは、トロイア戦争きっての知将オデュッセウスの貞淑な妻の名。

ペネロープ

バラのアーチ。わくわくする。

バラのアーチが連なる

パレード。花付きが素晴らしい。これも購入を迷ったバラだが、大きくなるのと、他のバラとの色の調和が難しく見送ったのだった。

パレード

ピエール・ドゥ・ロンサール。あちこちで見て、どことなく古さを感じることもないではなかったが、こうしてみるとやはり美しい。

ピエール・ドゥ・ロンサール

アーチの横にも植え込みが。ヤナギなどの木もあり、遠くに山が見え、開放感がある。

右の白いバラはアイスバーグ

ラ・レーヌ・ヴィクトリア。整った美しさのオールドローズ。漂う香りにうっとり。名前はヴィクトリア女王の意味。

ラ・レーヌ・ヴィクトリア

ハーブなどの植栽もよかった。後でもっとよく見ようと思いつつ、うっかり見直さずに会場を出てしまい、ちょっと後悔している。

左右対称の庭園の片側 画面左側にハーブなどの植栽

アリウム ギガンチウム。まるまる。

アリウム ギガンチウム

小道の奥にガゼボが。ランブリングレクター。咲き誇っているが、つぼみの数もものすごかった。シュートがぴょーんと出ている。

ランブリングレクター

次は、おなじみのイングリッシュローズのエリア。今はあまり流通していない古めの品種もあった。チャールズ・レニ・マッキントッシュがきれいだった。

グラハムトーマス。見る度にいいなあと思う。

グラハム・トーマス

チャールズ・レニ・マッキントッシュ。これも購入を検討した品種だったが、何故落選したのか。美しさにうっとり。

チャールズ・レニ・マッキントッシュ

コテージローズ。チャールズ・レニ・マッキントッシュとコテージローズは、親がメアリー・ローズ。

コテージローズ

パット・オースチン。強い日差しの中でも元気に咲いている。

パット・オースチン

飛び出すシュートたち。フォールスタッフかな?

モリリュー。写真で見るより実物の方がよいと思った。

モリリュー

ジュード・ジ・オブスキュア。のびのび咲いている。香りが素晴らしい。我が家のはちょっと元気がなく悲しい。

ジュード・ジ・オブスキュア

ウィリアム・モリス。園内のバラの苗木販売コーナーで苗も売っていた!

ウィリアム・モリス

ピーチ・ブロッサム。こういう花弁が少ないバラも、目立っていた。

ピーチ・ブロッサム

ハイブリッドティーやつるバラのエリアへ。つるバラは好きだが大きくなる品種はスペースがないと難しいのであきらめている。イングリッシュローズもつる性のタイプはフェンスやアーチに誘引したところも見たいが、一本木公園でもブッシュ仕立てのものが多かった。

ゴールド・バニー。明るい黄色のバラ。

ゴールド・バニー(つる)

アーチ。アーチやポールが園内にたくさんある。

我々も疲れてきて、さすがに息子も飽きてきたかなという頃に、遊具発見! 滑り台がもう一つと、ブランコもある。

遊具

ブランコの近くのベンチの上にもバラが。

パレード

息子は滑り台やブランコでしばし息抜き。親は休憩したり、バラの苗木販売コーナーをのぞいたり。販売されているイングリッシュローズの苗木の中に、DA社のカタログからは落ちてしまったエヴリンとウィリアム・モリスを発見し、嬉しくなる。

公園の端の高くなった場所にもポールやワイヤーに誘引されたバラが。

ピエール・ドゥ・ロンサール

昼食の後、一本木公園展示館・銅石版画ミュージアム(中野小学校旧校舎)の中へ。木造の校舎に風情を感じる。

その後、バラの苗購入。バレリーナとボレロ。買うつもりはあまりなかったのだが。スイートブライヤー(ロサ・ルビギノーサまたはロサ・エグランテリア)と一年草のシノグロッサムも購入。

荷物も増えたので、シャトルバスを待つかどうか迷ったが、列が長く暑い中で15分は待ちそうだったので、歩いて駐車場へ向かった。

一本木公園、信州なかのバラまつり、大満足の1日だった。

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