そろそろ秋バラの季節である。各地のバラ園の秋のバラも楽しみだ。
2017年6月3日に信州国際音楽村のバラ園を訪れた際のことを紹介する。訪れたのは春のバラまつり期間中だったが、四季咲きのバラも多かったので、秋バラも見られると思う。約150種、約700株のバラが植えられている。
信州国際音楽村には木造りの音楽ホール「こだま」があり、基本的には音楽関係の施設である。ラベンダー畑やすいせん畑もあり、そちらは知られているようだが、バラ園の知名度はそれほど高くないようだ。園芸店に貼ってあった2017年春のバラまつりのポスターをたまたま見て行ってみたのだが、広い敷地にバラがいきいきと咲いており、なかなかよかった。駐車場や公園の入場料は無料で、気軽に訪れることができる。
軽井沢から車で1時間程度なので、6月や10月に軽井沢を訪れる機会があれば、足を伸ばしてみることもできそうだ。
所在地:長野県上田市生田2937-1 上信越自動車道 上田菅平ICまたは東部湯の丸ICより20分程度 ※ 2018年秋のバラまつりの開催の有無や時期等は不明。
※ 2018年秋のバラまつりの開催時期の案内が出ました。
2018年秋のバラまつり:2018年10月13日(土)~21日(日)
広い公園内にバラ園が
かなり広い公園で、バラ園まで公園内を少し歩く。敷地が広くて手入れも大変だと思うが、よく管理されている。
最初に見えてきたバラのエリアにはいろいろなバラが植えられていた。起伏のある地形を利用して、様々なバラが配置されている。その一部を紹介する。
シャンテロゼミサト。フランス名は、スールエマニュエル(修道女エマニュエル)らしい。
ジャクリーヌ・デュプレ。赤いシベが魅力のバラ。2017年の4月に購入したばかりだったが、実際に咲いているところを見たことがなかった。見られてよかった。
琴音。
ジェネラシオンジャルダン。デッキの端のラティスの植え込みに、このバラを検討していた。開花時期がかなり遅めらしかったので、近くのバラとのかねあいで候補から落としたのだが、花も葉もきれいで丈夫そうに見える。満開のバラもあるなかで、殆どが蕾なのを見ると、やはり開花は遅そうだ。
名札が確認できないがたしかペネロペ。予想よりピンク色が強かった。
イングリッシュローズエリア
もう少し歩くと、イングリッシュローズのエリアがある。割合としては、イングリッシュローズが多いバラ園だ。
なんでも東日本大震災の避難者を癒やすためにと、2012年にディビッドオースチン・ロージズ日本支社からイングリッシュローズ100株を寄贈されたのだとか。バラまつりは、2013年から開催されている。
名札が見当たらなかったが、つやのない葉と花と香りからするとシャリファ・アスマだと思われる。
購入を迷っており、見ておきたかったヤングリシダス。色がイメージどおりだった。
ボスコベル。
レディエマハミルトン。気候が合うのか元気そうだ。
アンブリン。スタンダード仕立て。
アランティッチマーシュ。このバラも気になっていた。自然樹形で大きくするとよさがでるらしい。見た感じでは大きくなりそうなので、植栽場所は広い方がよいかもしれない。
黄色系のバラもよい。チャールズ・ダーウィン。
シャーロット・オースチン。
名札が見当たらず、品種不明。この色でつる性というとテスオブザダーバヴィルかとも思ったが、テスは白っぽく細かいトゲが無数にあって、このバラのトゲとは感じが違う。
アブラハム・ダービーは見る度に印象が違うが、大きな構造物に誘引してある方がそのよさが出ているように思う。
ここに挙げたほかにも多く植えられていた。訪れたときには、まだ見頃を迎えていないバラもあった。
ちょっとした場所にもバラが
アプリコット~オレンジのバラはクラウンプリンセスマルガリータ。オレンジがかった濃いピンクのバラは、名札が見つけられず、分からなかった。
グラハムトーマス。ゴールデンセレブレーションとともに、気になっているバラ。見る度に、よいバラだなあと思う。
ボランティアの支え
バラ園は、ボランティアの方たちが世話をしているらしく、訪れた際にも世話をしている人を見かけた。
そういえば、中野市の一本木公園のバラも、法人化した組織、一般社団法人一本木公園バラの会の方々が世話をしている。
ちょっと検索してみると、荒川バラの会、横浜バラの会、などあちこちにバラの会がある。
バラが好きで育ててみたいが場所がないという場合は、こういったバラの会に参加してみるのも楽しいかもしれない。