山梨県南巨摩郡身延町にある「富士川クラフトパーク」のバラ園では、2018年の「バラまつり」開催中である。
期間:2018年5月19日(土)~6月3日(日)
「バラまつり」期間中には「音楽ステージ」などのイベントも催される。広大な敷地にはバラ園の他にも、ピクニック広場や砦遊具広場もあるので、子供連れにも楽しめる。
昨年2017年の6月4日、富士川クラフトパークを訪れたときの様子を紹介する。
富士川クラフトパーク バラ園
神代植物公園のバラ園もよかったが、他のバラ園にも行ってみたいと考えていたところ、テレビのニュースの中で富士川クラフトパークのバラ園の様子が映され、興味がわいた。そこで、急遽予定をたてて行ってみることにした。
富士川クラフトパークのバラ園は、2015年に開園し、約130種2000株のバラが植えられている。なかなかの規模だ。
バラ園は、平地のボーダー状の花壇のエリアと、斜面を利用した花壇のエリアがある。「香り」「和」などいくつかのテーマごとに、バラが植えられており、イングリッシュローズガーデンもある。
訪れたときには開花の最盛期を過ぎた頃だったが、まだ多くのバラを見ることができた。ちょうどイングリッシュローズの中で品種選びに迷っているところだったので、咲いている様子を見ることができるのが楽しみだった。
イングリッシュローズ
ムンステッドウッド、ダーシー・バッセル(ビュッセル)、ウィリアム・シェイクスピア2000。
私は、ムンステッドウッドを既に購入済みだったが、咲いている様子を比較できたのは参考になった。この3種のバラは実物も似ていたが、色合い、花形、葉、散り方、株全体から受ける印象など、違いは感じられた。
フォールスタッフ、レディオブメギンチ、プリンセス・アン、ジュビリーセレブレーション。
フォールスタッフは花の終わり頃だったが、色合いや花の付き方を見ることができた。もう少しムンステッドウッドと似ているかと思ったが、樹形や花の付き方が違っていた。
レディオブメギンチは候補にしていなかったが、カタログの写真よりもよいと思った。
プリンセス・アンは、色合いがイメージと少し違っていた。下の写真の色合いはカタログの写真の色合いとあまり違わないので、写真ではうまく色を出しにくいのかもしれない。花もイメージより少し小さかったようだ。
濃いピンク~赤系は写真でうまく色が出ないことがある。また、カタログでは花を大きく撮った写真が多いので、花径や、株の大きさと花の大きさとのバランスなどが分かりづらいと思う。実際に見るとイメージと異なることがある。
ジュビリーセレブレーションは、もう少し濃い色だといいなと勝手に思っていたが、逆に褪色した花の外側の花弁がイメージより白っぽかった。咲き初めから咲き終わりまでの色や花形の変化なども、写真ではよくわからない部分である。
香りも、実物で確かめるのが一番である。香りを楽しむには、咲き始めの頃の午前の早い時間の方がよいだろう。私たちが行ったときには花が終わり頃に近く、暑い日でもあったので、香りの印象はあまりない。
ブッシュ仕立てのものが多かったので、つるバラとして仕立てるとどうなるだろうかという興味は満たされない部分もあった。例えば、レディオブシャーロットとレディ・エマ・ハミルトンは花壇ではかなり似て見えた。レディオブシャーロットなどは、ポールやオベリスクに誘引したものも見てみたかった。
この写真では、レディオブシャーロットが終わり頃で褪色した花が多いので、違いがあるように見えるが、株によってはかなり似ていた。
いくつかあったアーチは参考になった。もう少しアーチやポールやオベリスクがあると、もっと楽しめると思う。
サムズアップのアーチはとてもよかった。
検討していたリッチフィールドエンジェル。花も葉も丈夫そうできれいだった。
検討していたヤングリシダスは、これを見て不安になった。
フラワーメイズと噴水
バラに飽きた息子に引っ張られ、遊び場の方へ向かう。地元の家族連れが多そうだ。
公園の中にはカヌー乗り場もあったが、息子はまだ危なっかしいので、フラワーメイズへ行ってみた。
フラワーメイズは、サザンカとキンモクセイの生け垣で作った迷路。6月なので咲いていなかったが、花の時期には雰囲気が違うだろう。息子は、初めは楽しそうだったが、晴れて暑い日だったので徐々にへたばり気味に。迷路から出ると、ほっとしていた。
近くの噴水では水遊びができるのだが、予備知識なく来たので、濡れてもよい格好をしていない。我慢させることになってしまった。
4月下旬から10月中旬に訪れる際は、水着やサンダルなど濡れてもよい準備をしていくのがおすすめ。訪れた日は日差しがあり、日中は暑かった。
フワフワドーム
バラ園の横の芝生広場の向こうの方に白い大きなドームがある。子供たちがトランポリンのように飛び跳ねたり、滑り降りたりして楽しそう。
息子もやりたそうだったが、「ここでいい」と見ており、結局そのときは遊ばなかった。大勢いる中に入っていくのがイヤなタイプなのだ。
砦遊具広場
大型滑り台やターザンロープ、ブランコなどがある。
息子も大満足で、滑り台は何度も何度も滑って堪能していた。その日の宿に向かうために出発しないといけない時間になっても、「もっとやりたい」と。帰途に近くを通るので、明日もう一度来ることにして、やっと連れ出せた。
西山温泉
その日の宿は西山温泉慶雲館。
日が暮れてきたせいもあり、道のりが遠く感じた。昔はここまでくるのは、さぞかし大変だっただろう。
お湯もお食事も、なかなかよい温泉だった。
松本清張の小説「考える葉」に、西山温泉の近くの雨畑地区が登場する。雨畑地区は雨畑硯の産地として知られている。
バラ鑑賞と遊具遊びと温泉で、充実した一日であった。