神代植物公園 2017年訪問記

東京都調布市の神代植物公園では今、「春のバラフェスタ」開催中である。

期間:2018年5月8日~5月31日

今年の東京は3月頃から暖かい日が多かったので、ひょっとすると今頃はもう多くのバラが終わり頃かもしれない。しかし、「春のバラフェスタ」期間中にはバラ園コンサートなどの企画もあり、大温室で熱帯の植物を見たり、雑木林を散策したりもできるので、バラ以外も楽しむつもりで行ってみるとよいだろう。

昨年2017年の5月14日、神代植物公園を訪れたときの様子を紹介する。

神代植物公園 バラ園

庭にバラを植えるようになったものの、実際にバラが咲く様子をあまり見ていないことに気づいた。そこで、バラ園に行ってみようと思い、まずは調布市にある神代植物公園に行くことにした。神代植物公園のバラ園には、約400品種、5200余本が植えられている。

車で行ったのだが、着いたのが午後遅めの時間だったためか、待たずに駐車場に入ることができた。バラフェスタの期間中は駐車場も大変混雑するので、注意が必要である。広大な公園で、駐車場から門までも少し距離がある。

門を入ってバラ園に着くと、そこには色とりどりの光景が広がっていた。

広い花壇にはたくさんの木立バラが植えられている。咲き進んで乱れているバラも散り始めているバラも、これから咲くバラもあったが、多くのバラが見頃であった。

順に見ていくと、メインのバラ園には、作出が2000年以前のハイブリッドティーやフロリバンダのバラが多く植えられているようだった。

前年に迎えたばかりのフレンチレースは、我が家ではまだ株も花も小さいが、神代植物公園のフレンチレースは枝も太く花も大きく立派だった。写真ではあまり感じないが、樹高のわりには花径が大きく見えた。

ゴールドバニーも我が家のバラより花が大きかったが、大体イメージどおり。花付きがとてもよい。

検討中のアイスバーグはイメージどおり清楚で上品。まだつぼみが多い。品種によって開花時期が違うのがよく分かった。

神代植物公園のロココは、ポール仕立てで華やかに咲いていた。結構大きくなる品種だが、比較的コンパクトにまとめられている。花付きがよく、これから咲くつぼみも多かった。前年に迎えた我が家のロココは、2017年5月当時コガネムシの幼虫に根を食われてまったく元気がなかったのだが、期待が持てるようになった。

購入予定はなかったが、きれいだなと思ったエメラルド・アイル。2008年 イギリスのディクソン社の繰り返し咲きのクライミングローズ。色は変化していくらしい。神代植物園では、ベッド仕立てになっていた。

札の表示が見えないが(汗)、記憶と見た感じからすると、多分ローゼンドルフ・シュパリースホップ。ローゼンドルフ・シュパリースホップは、この前年2016年に新苗で購入していたのだが、殆ど成長せずダメかもと思っていた。ところが2017年の春に芽吹いてからの成長がめざましく、驚いていたところ。つるバラの誘引の感じがよく分からなかったので、ここで見られてよかった。見たところ、つるは誘引しやすそうで、花付きも大変よい。

検討中だったルージュピエールドロンサール。つるバラはどれくらい大きくなるのか想像しにくかったので、実際に見られてよかった。それほど高くないアーチに誘引してこんな感じ。開花は遅めのようで、まだ殆どつぼみだった。

ルージュピエールドロンサールの花。魅力的。

メインのバラ園と別の場所に、古い品種のバラが何本か植えられている。古い品種もあまり見る機会がないので、よかった。

ロサ・キネンシス・アルバ。原種の一つ。

コウシンバラ。品種改良に重要な役割を果たした原種の一つ。

イングリッシュローズガーデンもあったが、おまけというか、あまり世話が行き届いていない感じ。パット・オースチンはきれいに咲いていた。他のバラは、コガネムシのえじきになったりして、あまり状態がよくないものも。

バラ園そばの売店には、バラのソフトアイスも売っている。園内には、バラなどの苗木を売っている売店もある。

大温室

息子がバラに飽きたので、大温室へ。

パパイヤ。

プレートを撮影していないが、多分、食虫植物の一種。

他にもサボテンなどもあり、なかなか楽しかった。息子はこっちの方がよかったようで、戻って2回見た。

東京のバラ園では随一の規模

イングリッシュローズやデルバールなどの最近のバラはあまり植えられていないので、そういったバラが好きな人や、購入を検討中の人には物足りない部分があるかもしれない。

しかし、とにかく広い敷地にたくさんのバラがあるので、バラのお花畑を堪能してみたい人にはオススメである。

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