電子ピアノ KORGのLP-180を購入した。その全般的な感想。
KORG LP-180-BK
基本的な性能の抜粋。
- 外観(色):白、黒
- 鍵盤:88鍵 ナチュラルウェイティッドハンマーアクション(NH)
- タッチコントロール:3段階
- 音色:10(アコースティックピアノ2、エレクトリックピアノ2、ハープシコード、クラビコード、ビブラフォン、P.オルガン、E.オルガン、ストリングス
- 接続端子:ヘッドフォン×2、MIDIOUT、ペダルユニット接続コネクター
- 外形寸法:W1365×D274×H781(mm)(スタンド含む)
- 重量:23.3kg(ペダルユニット除く)
- 付属品:ACアダプター、ペダルユニット、ペダルコード
※ 2018年9月現在。KORGの公式サイトはこちら
2018年9月に、Amazonで42,746円(通常配送無料)で購入。到着日の都合で椅子はセットで買わなかったのだが、ピアノを弾く場合、肘の角度が自然になるよう高さを調節できる椅子の方がよいし、椅子もそれほど高くはないのであわせて買ってもよいと思う。
購入の経緯
購入の目的は、子供のピアノ練習用である。88鍵、ピアノタッチで、できる限り低価格のものを探していたところ、5万円以下の価格帯ではKORGのLP-180と、同じKORGのB1が候補に挙がった。できるだけ安くということで候補から外したが、KORGの上位機種LP-380も5万円程度で購入でき、人気がある。価格の差は小さいので、一般的にはLP-380を選ぶ人も多いかもしれない。
※LP-380は生産終了なので在庫限りになると思われる。後継機種はC1 Air。
B1は本体のみだとLP-180よりも安いが、専用のスタンドも購入すると同程度の価格になる。毎日ピアノを練習するのであれば、本体(11.8㎏)を毎回テーブルなどに載せて使用するのは不便なので、専用スタンドでも汎用スタンドでもよいがスタンドは必要だろう。なお、B1は本体をスタンドに載せて使用するタイプであり、本体のみ移動することも容易だが、LP-180はスタンドと一体型でネジで組み立てて据え置くタイプである。音源はB1の方がよいという声もあるが、聞き比べていないので分からない。B1はふたがなく、LP-180はふたがある。
結局、移動しないし、ふたがある方がよいのではないかということで、LP-180を選択した。移動したい、ふたなしでよい、音源も重視という場合は、KORGのB1と比較して選ぶことになるだろう。
弾いてみた感想
届いたのをさっそく弾いてみたところ、タッチと音の出方と音色は、一応のピアノらしさはある。タッチコントロールは3段階あるが、説明書にあるとおり、「標準」が一番ピアノぽいようだ。細かいことをいえば物足りないが、価格を考えれば、よくできていると思う。
感覚的には、クラシック系のピアノ教室でレッスンを受けることを考えると、導入段階からその次の段階あたりまで、一音一音をしっかり弾くような間はこれでもよさそう、ソナチネの難しめの曲やモーツァルトのソナタあたりになると少し弾きづらく感じるかもしれないというところか。また、ピアノを弾ける人が気楽に弾く場合や、クラシック以外の曲は結構楽しめると思うが、コードでガンガン弾くようなタイプの曲にはスタンドが華奢に感じて気になるかもしれない。
意外とよかったのは、子供の反応である。本物のピアノと違って、ピアノ以外の音色があるのが楽しいようで、音色を変えて弾いて喜んでいた。導入用の教本の曲はシンプルすぎて面白くないものも多いのだが、音色によって変化が出て、「お、この音色だと面白い」という感じになったりして、飽きなくてよい。自分でも、クリスマスソングなどを弾いてみると、P.オルガン、E.オルガンなど、違う音色の方が雰囲気がよく、楽しい。
音色はKORGの他の機種や他メーカーの機種でも何種類かは入っているのが通常なので、機種選びの決め手にはならないとは思うが、音色の種類が多いと楽しみも増えるかもしれない。
音色を変えて弾くのはピアノの練習としてはナシだろうが、個人的には、導入段階では楽しく飽きずに弾ければよいと思っている。また、1日5分でも練習の習慣をつけることと、楽譜の読み方、基本的な運指の練習と大まかな強弱をつけるくらいができればよいと割り切って考えている。この電子ピアノを買ってから、子供は気が向くと遊び半分で鳴らしており、遊んでいる中で教本の曲も弾いている。自分から楽器を弾きたくなる気持ちや、弾いて楽しいという感覚は大事にしたい。
とういうわけで、現物を見ず、試奏もせず、価格と条件面で選んだので、KORG LP-180のみの感想に過ぎないが、個人的には、導入段階や楽しみで弾く電子ピアノとしては十分に機能すると感じた。
KORG LP-180-BK