クリスマスリースを手作りで

クリスマスリース
クリスマスリース

12月になると、クリスマスリースが飾られた家を見かけるようになる。わが家も数年前からクリスマスリースを飾るようになった。

クリスマスリースは、魔よけや豊作祈願などの意味があるらしい。その意味から、常緑樹の葉や、ヒイラギの葉と実、リンゴの実などが使われているようだ。日本でお正月に飾るしめ飾りの素材にも、それぞれ意味があるので、同じような役割なのかなと思う。

飾る期間も、キリスト教では、アドベントの期間の始まり(11月末~12月初め。年によって違い、2018年は12月2日から)から、1月6日まで(2月まで飾る教派もある)と1月に入っても飾っておくようだ。日本では、クリスマスが終わるとお正月の準備をして、しめ飾りに変える家が多いだろう。

リースはいろいろな物が売られているが、作ってみたくなったので、一昨年頃から作ってみている。材料も手芸店や百円ショップなどで売られているが、フジのツルやマツボックリなどは自分で集めてみた。リースの材料を自分で集めるときに他人の土地に入る場合は、許可を得ておくべきだろう。

リースの材料と道具

用意した材料は、台となる輪、木の実(アカマツとカラマツのマツボックリ、ハンノキの実)、リボン。画像のリース台はフジヅルを巻いて作ったもの、大きいマツボックリがアカマツ、左の小さめの4つがカラマツ、右下の焦げ茶色の小さめの実がハンノキの実。

道具は、グルーガンとグルーガン用スティック、ワイヤー。ワイヤーは吊り下げ用の輪を作るために使う。

リースの材料と道具

リースの材料と道具

グルーガンは、スティック状のグルー(接着剤)を熱して溶かす道具で、マツボックリなどの飾りを台に接着するために使う。飾りをつけたい場所にグルーガンで溶けたグルーをつけ、熱いうちに飾りをくっつけてグルーが固まるまで押し付けておく。画像のグルーガンとスティックはダイソーで買ったもので、グルーガンが200円(税抜き。2017年当時)。スティックは別売り。とりあえずちょっとやってみたいという場合は、低価格で買いやすい。

しかし、時間が経つと飾りがとれることがあるので、しっかり作って長く使いたいとか、作った物をプレゼントするような場合は、少し値段が高くても評判のよいグルーガンとグルースティックを選ぶとよい。グルー(接着剤)の性能と、グルーガンの温度に違いがあるようだ。プロ用と銘打っているものは2000円くらいからあるが、1000円前後くらいからまあまあの性能のものがある。私も、SK11 ピタガンEX というグルーガンを買ってみたところ、電源スイッチがあり使い勝手がよく、飾りもしっかりくっつき、翌年にポロポロ飾りがとれたりすることもなかった。

リースの台は、スイカズラや名前を知らないツル植物やフジなどを使っていくつか作ってみたが、長さ、太さ、弾力性などの点で、フジが一番扱いやすかった。秋に葉が落ちてから採るが、乾くと折れやすいので、採った日のうちだと作りやすい。乾かしたものを使うときは、藤工芸のように、水につけて戻してから使うのだと思う。

マツボックリは、拾ったものを使う場合、きれいならそのままでもよいが、土や砂がついていることが多いので、さっと洗ってよく乾かしておくとよい。材料の画像のカラマツのマツボックリは、金色に塗装してある。完成画像のリースはカラマツもアカマツも金色に塗装したマツボックリを使った。塗装すると豪華な雰囲気になる。塗装しないマツボックリを使い、ヒイラギの実、ヒメリンゴなど赤い実を飾っても暖かい雰囲気でよさそうだ。

塗装は、あまり風のない晴れた日に外で行った。台の上に新聞紙を広げ、マツボックリを重ならないように並べて、全体にまんべんなくスプレーする。マツボックリの向きは、2、3度変えて、全体に色がつくようにする。速乾性の塗料を使ったのでわりとすぐに乾いたが、塗装してしばらくは塗料のにおいがするので、風通しのよいところに置いておくとよい。保管も、納戸など、居室でない場所の方がよいと思う。画像の塗料は、速乾性で発色もよく、価格も手頃でなかなかよかった。

ラッカースプレー

ラッカースプレー

いくつか作ったリース台のうち、大き目のものをクリスマスリース用にした。台は直径40㎝ほどのものを使い、マツボックリなどをバランスよくグルーガンで接着する。上部の吊り下げ用ワイヤーは、位置を決めて隙間をあけておいて後でつけたが、先につけておいてもよいだろう。

接着の前に、アカマツのマツボックリを輪の周りに置いてみて大体の配置を決める。大きいものと小さめのものが交互に配するとよい。配置を決めたら、接着していくが、アカマツのマツボックリだけだと隙間が空くので、隙間にカラマツのマツボックリを接着して埋めていき、全体の色合いやバランスを見て、アクセントにハンノキの実を接着する。マツボックリの表面にホコリがついていると、接着しにくいので、材料はホコリなどがつかないようにフタ付きの箱などに保管しておくとよい。

使用したマツボックリは、アカマツ(普通のマツ)を大小取り混ぜて40個弱、カラマツを20個ほど、ハンノキの実を30個ほど。吊り下げ用ワイヤの付近に、2種類のリボンを形よく結んで完成。完成したリースの外形は一番広いところで約45㎝である。

大体イメージどおりのものに出来上がった。自分で作ると、好みの色合いや飾りにできるのが楽しい。

クリスマスリース

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