アルテミス Artemis 2009 ドイツ タンタウ社
クリームのようなバラ
アルテミス。クリーミーな色合いと花の形が気に入っている。
2017年に地植えして、4年目に入る。開花は他のバラよりも遅めで、今年は、ゴールデンウィークが明けてしばらくした頃から咲き始めた。
バラの開花時期は、住んでいる地域の気候にもよるので、バラの品種の説明でも早咲きかそうでないか分かる程度で、いつ頃咲くとはあまりはっきり紹介されていないことが多い。私も、買う前には開花時期が分からなくて、特にアーチの両側のバラを選ぶときに結構悩んだ。
アルテミスは単独で植えてあるので、開花時期がどうでも問題ないのだが、毎年、他のバラが咲き始めるとアルテミスも早く咲かないかと待ち遠しくなる。
昨年あたりから、上に伸びて大きくなり、花も増え、今年もたくさん咲いた。最初は花が小さめに感じたが、房咲きでたくさん咲くので、今は気にならない。
香りが強くなった
ある朝、玄関の辺りに香りが漂っているのに気づいた。最初はバラと気づかず何の香りだろうと思ったが、アルテミスの香りとしか考えられない。花に顔を近づけると、うっすら香りがする。風向きの具合で、香りがたまっていたようだ。
昨年までは香りは感じなかったが、樹に力がついたのと、花が増えたので、香りが強くなったのだろう。ミルラ(アニス)系の中香とされているが、アニス(ウイキョウ、八角も似た香り)ってこんな香りだったっけ?
アルテミスの香りは、化粧品(おしろい系)の粉っぽさやバニラと似た甘さに何かが混じったような、ちょっと独特な香りだった。
さわやかさに目が覚めるというよりは、どこかなつかしいような香り。
ミルラ香と紹介されているセプタードアイルとは、あまり似ていないような。
一番花は終わってしまったので、次の開花のときに、また確認しようと思う。
花がら切りに追われる
アルテミスは、巨大なフロリバンダというような樹形で、上の方まで咲く。
花持ちは悪くもないが、房咲きで先に咲いた花から散っていく。全体からすると少しの花しか散っていなくても、なにしろ花数が多いので、花吹雪のようになり、あせる。
手が届かない上方で咲く花が多く、高所鋏では、先に咲いた真ん中の花だけ切るという細かな作業ができないので、少し惜しいが、早めに房ごとばっさり切ることになりがちである。子供は、「もう切っちゃうの。こんなにきれいなのに。」と言うし、私もそう思うが。
切ってみると、作業の振動で散る花もあり、切った花がらを拾ったり、花びらを掃いて集めたりでおおわらわ。
汚い花だけ捨てて他は飾ろうかとも思ったが、下からは見えなかったチュウレンジハバチなどの幼虫がついていることもあり、確認しても取り残しがあったりして大変だったので、あきらめた。