バラの若い枝に、白い綿くずのようなモヤモヤしたものがついていることがある。昨年2018年には、ローゼンドルフシュパリースホープについているのをよく見た。
カイガラムシも白っぽい物質を出すようだが、カイガラムシらしくはない。
何だろうと思って調べてみた。
アオバハゴロモ 吸汁性害虫
どうやら、アオバハゴロモという昆虫の幼虫のようだ。
アオバハゴロモはカメムシ目ヨコバイ亜目の昆虫で、幼虫は尾のあたりから白い物質を分泌して自分の体を覆うとある。
下の画像はジャクリーヌデュプレの花枝だが、上向きにとまっている幼虫の姿が白い綿のようなものを通してうっすらと透けて見える。はっきりとは見えないが、何となく、巨大なアブラムシぽい? 枝の下の方に向かって前脚や顔みたいに見える部分があるが、これは分泌物がそのように見えるだけである。
アオバハゴロモの幼虫や成虫が樹液を吸って果樹などが弱ることがあり、アブラムシと同様、吸汁性害虫とされている。また排泄物はスス病を引き起こすらしい。
そういえば、アブラムシもツマグロヨコバイもカメムシ目で、カメムシも含めて樹液を吸う昆虫である。見かけがこんなに違うのに、みなカメムシ目だというのは知らなかった。
アオバハゴロモは大発生しなければ害は小さいようなので、これはそのままにしておいた。
アオバハゴロモの成虫
近くにアオバハゴロモの成虫もいたので、撮ってみた。大きさはハネの部分で1㎝前後か。
この昆虫はたまに見かけることがあったが、名前は知らなかった。見た目はそれほどイヤな感じはしない。
ヨコバイの仲間
昨年、ローズマリーの葉が白っぽくなり調子が悪くなっていた。よく見ると小さな羽虫がたくさんついていて、夫が気にして写真に撮って調べてみた。写真では大きさが分かりづらいが、全長3㎜くらいである。
モモグロヨコバイに似ており、ヨコバイの仲間だろう。
このヨコバイの種類を調べていたときに、千葉県内で平成28(2016)年にローズマリーの被害を調査したところヨコバイの一種が見つかり、さらに調査したところそのヨコバイは国内未報告種だったと公表されている記事を見た。我が家で被害があったのもローズマリーであり、外観も千葉県で発見されたヨコバイに似ている。
国内未報告種というと、外来種か、新種だろうか。
ヨコバイというと、よく見かけるのはツマグロオオヨコバイだ。珍しくないので写真に撮っていないが、全体に黄緑色で頭部の下に黒い斑点がありハネの先が黒い、大型のヨコバイである(ハネも含めて1.5㎝前後)。最初はあまり気にしていなかったが、吸汁害虫であり、バラの木にも結構つくので、今は嫌いである。
カメムシの卵?
バラの葉に、何かの卵が産みつけられていた。
調べてみると、どの種類かははっきり分からないが、カメムシの卵のようだ。
カメムシはバラにはそれほどつかないが、キュウリやミニトマトなどを植えると、よくくっついている。吸汁性害虫でもありイヤなにおいも出すので、カメムシには悪いが、葉っぱごと取って捨ててしまった。
カメムシの卵?
ユーカリの葉の裏に、何かの卵が産み付けられていた。
きれいに並べて産みつけられており、真珠のようにつやつやしている。これも写真では大きく見えるが、実際は径2㎜くらいだろうか。
気になるので調べてみると、種類は分からないがこれもカメムシの卵のようだ。産み付けた昆虫には悪いがこれも葉っぱごと取って捨ててしまった。
バラを育てるようになり、害虫や病気を気にしてよく見回るようになったので、これまで気にもとめていなかった昆虫や昆虫の卵もいろいろ見つけるようになった。調べるのは面白いが、種を同定するのはなかなか難しいものだと思う。