アブラハム・ダービー Abraham Darby 1985 イギリス David Austin
春以降の様子
2017年6月に迎えたアブラハム・ダービー。2年目の2018年は、まあまあ成長してまあまあ花も咲いた。耐病性は中程度以上だと紹介されているが、黒星病は少し出ることが多い。害虫にも好かれる方だが、甘い香りが強いからだろうか。それでも、成育が旺盛なためダメージはそれほど大きくならない。蕾は大きく立派で、開花すると花の重みでうつむく。
一番花の後も何度も咲くが、長く伸びたシュートの先に咲くので、放っておくと乱れた感じになる。葉も花もよく虫に食われるし、花持ちがよく花弁が落ちにくいので、虫を捕ったり花が終わったのを見計らって花柄切りをしたりしないと、荒れた感じになってくる。枝がよく伸びて手が届きにくいところが多いので、見た目を保つのはなかなか手間がかかる。
夏の花はどの品種もあまりきれいではないので、適当に早めに切っていた。パーゴラに誘引してあり、つるっぽいがシュラブ系なので、夏剪定はせず、開花期はずっと花柄切りである。
秋雨と台風
2018年は9月に入ると雨がちで、猛暑の間少しおさまっていた黒星病がまた出てきてしまったが、台風のダメージは比較的小さかった方である。枝が結構しっかりしているのと、誘引してあるパーゴラもしっかりしていたからだろうか。植栽場所と風向きのせいもあったかもしれない。枝が折れたり花や葉が飛んでいったりしたのは、風の通り道になったところのようだ。
幸い、10月以降は気温が下がり晴れた日も多く安定した天候だったので、どのバラも調子を取り戻した。アブラハム・ダービーも、台風で駄目になった花芽もあったが、新たに芽や花芽が出て蕾がふくらんでいった。
秋の開花
11月上旬の花。アブラハム・ダービーは、春の花はどれもアプリコットオレンジが強く出ていたが、秋の花は一輪ごとに色合いが異なる。ウィリアムモーリスもそうだったが、春とは違った美しさだ。
10月に新しく出た葉はきれいである。秋は虫が少なくて助かる。
良い感じに褪色してきたのだが、写真では少し暗く見える。
外側の花弁に、少しムラがあるのもなかなかよい。
うつむいて咲くので、撮りにくいこともある。以前からある葉は黒星病が広がっている。
ウィリアムモーリスとちょっと似ているが、アブラハム・ダービーの方が少し花が大きく花弁の重なりがおおざっぱな感じ。ウィリアムモーリスの秋の花は、ピンク~赤紫がかっていたので、春よりも違いが大きかったようだ。
二つの花を画面に入れるのは、難しい。
秋の花はあまり期待していなかったので、これだけ咲いてくれて嬉しい。アブラハム・ダービーは、秋の花がよく咲いた方である。
12月に入ってからもよく咲いている。
12月末までよく咲いていたが、さすがに寒さで花弁が開きにくくなったので、年明けに花柄切りをした。
アブラハム・ダービーは頼もしい品種なので、2019年も楽しみである。