ウィリアム・モリス William Morris 1998年 イギリス David Austin
2018年の一番花開花は早かった!
最初の花が開いたのは4月20日過ぎ頃。ちょうど開く頃に冷たい雨が降り、きれいに開かなかった。その後も一斉開花にはならないが、5月3日現在、次々に開花している。つぼみはたくさんついているので、まだまだ期待できそうである。
昨年は、つぼみの外側の色が品種間違いかと思う程オレンジ色で、咲き始めからアプリコットがかっていた。しかし、今年のつぼみは青みを帯びたピンク色で咲いてからもピンクが強めである。昨年とかなり異なる色合いは、肥料や気温による違いなのだろうか。
昨年2017年1月にコマツガーデン・オンラインショップで大苗を購入、4月に地植えした。1年目である昨年の一番花の開花は5月下旬だったので、今年はかなり早い。2年目で株が大きくなったせいもあるが、3月以降暖かい日が続いたのが大きいだろう。
アーチの片側を担当
植栽場所は、家の西側に設置したアーチの片側に地植えである。ちなみにアーチのもう一方は、やはりイングリッシュローズのウォラトン・オールドホール、これも地植え。アーチのある場所には、春から秋の時期、午前の半ば頃から陽が当たり始め午後の間は日照がある。午前中の日照時間は、季節により変動がある。根付いた頃から、太いベーサルシュートが何本か出て、あっという間にアーチ上部まで伸びてしまった。ステム(花枝)が長めでアーチに沿わずに咲くので、アーチよりもポールが適しているとも言われているが、個人的にはわさわさしたアーチも嫌いではない。
香りのよいバラとされているが、昨年も今年も香りはあまり感じられない。花持ちは悪くはなく、イングリッシュローズの中では長く持つ方かと。
カタログ落ち!?
ウィリアム・モリスは、デビッド・オースチン・ロージズのカタログに掲載されなくなり(カタログ落ち)、国内の主要なバラ通販サイトでも取り扱いがなくなっている。花も葉もきれいで耐病性等にも難のない優れたバラであるのに、今後入手困難になるのは非常に残念だ。枯らさないようにしなくては。
ウィリアム・モリスに似たバラとしては、交配親であるアブラハム・ダービーが挙げられることがある。確かに花の色合いや形は似ており、アップで写真をとると見分けづらいことがある。ウィリアム・モリスのようなバラを求めている人には、アブラハム・ダービーも選択肢の一つかもしれない。しかし、葉の感じや樹形はそれほど似ておらず、地植えのアブラハム・ダービーは株も花も巨大化するので、ウィリアム・モリスの可憐な雰囲気はあまり期待できなそうだ。地植えで検討している人はその点、要注意だろう。
2018年6月8日追記:長野県中野市の一本木公園で開催された信州なかのバラまつりの苗木販売コーナーで、ウィリアム・モリスの苗が販売されていた。
2020年5月16日追記:一旦、取り扱いをやめていたバラ苗専門店のインターネットサイトで、ウィリアム・モリスの苗の販売が再開されていた。見たときには売り切れだったが、買えることが分かったので嬉しい。
インテリアにもウィリアム・モリス
このバラの名は、19世紀イギリスの芸術家、詩人、デザイナーとして著名なウィリアム・モリスにちなんでいる。我が家では、壁紙や窓のシェードにもウィリアム・モリスのデザインを取り入れており、二重に思い入れがあるバラだ。
まだ2年目、今後も楽しみである。