2018年10月の連休に小布施に行ったとき、小径を入ったところに、マルテ珈琲焙煎所というコーヒー豆専門店があった。落ち着いた雰囲気の店構えである。
営業時間：10時～18時 定休日：火曜日
マルテ珈琲 焙煎所 小布施
中に入ると、ぴかぴかの焙煎機が目を惹く。１回2500円（税込）で焙煎体験もできるようだ。所要時間は１回約60分で、事前に予約が必要だ。
マルテ珈琲焙煎所 小布施
小ぶりな焙煎機も。
マルテ珈琲焙煎所 小布施
コーヒー豆がきれいだ。
コーヒー豆 マルテ珈琲焙煎所 小布施
マルテ珈琲焙煎所の店主は、静岡で製茶業などを営んでいたお家の方だそうで、「マルテ」もその屋号からきているようだ。店内に昭和30年代当時の写真も飾られている。
コーヒーの棚を眺めていると、試飲のコーヒーを出してくださった。ありがたくいただく。豊かな香りにホッとする。「ピーベリー」（タンザニア）というコーヒーで、初めて飲んだのだが、苦みは控え目でフルーティーな酸味と甘みとコクがありおいしかった。
コーヒー豆 マルテ珈琲焙煎所 小布施
ピーベリーはコーヒー豆の品種ではなく、豆の形からそのように呼ばれている。コーヒー豆はコーヒーノキの種なわけだが、通常、平らな面で向かい合わせに２つずつ種ができる。それが一つしか種ができないことがあり、その場合、平らな面のないまるっこい形の小さめの種になる。割合としては３％程度と少ないうえに、それだけを集めるのも手間がかかるので「ピーベリー」として売られているのは珍しい。
商品の棚 マルテ珈琲焙煎所 小布施
せっかくなので、コーヒー豆を買った。「オブセブレンド 秋」100ｇ５９０円（税込）。
オブセブレンド秋 マルテ珈琲焙煎所 小布施
次回は焙煎も体験してみたい。
オブセブレンド 秋
さて、買ってきた「オブセブレンド 秋」。飲むのが楽しみだ。
小布施ブレンド秋 マルテ珈琲焙煎所 小布施
開封。ペーパードリップ用に挽いてもらってある。
コーヒーメーカーは、普通のメリタのもの。
オブセブレンド秋 マルテ珈琲焙煎所 小布施
飲んでみた。香りがよく、穏やかな酸味と甘みをまず感じ、後に軽い苦みと味わいが残る。
普段、強めのコーヒーに牛乳を入れて飲むことが多いので、脳がそれを期待しているのか、最初はちょっと薄い？と感じてしまった。しかし、だんだんこの味に慣れてくると、甘みやうまみを感じるようになった。これはブラックで飲むタイプのコーヒーだ。
夫いわく、「お茶屋さんのコーヒーという感じ？」。なんだその表現と思ったが、たしかに、新茶のように、フレッシュな香りや甘みやうまみを追求する方向性が感じられるかもしれない。多分、栗菓子とも合うと思う。
２、３日飲んでいると、不思議なもので最初の日よりもうまさを感じるようになった。個人的には、朝一番はもっとガツンとくるコーヒーが飲みたいので、午前や午後の休憩時に飲んで頭を休めるイメージかな。
コーヒーも好きだが、紅茶も日本茶も好きである。時間やお金をかけてコーヒーの豆や入れ方を追求しコーヒーを極めようということはしていない。飲食に関しては、入手が容易で、値段が手頃で、まあまあおいしいというところで、よしとするタイプである。
「おいしい」には個人差があるものだが、利用することの多いカルディコーヒーの豆でいうと、ツッカーノブルボン、ブレンドでは、リッチブレンドをよく買う。季節のブレンドがあれば、買ってみる。ブルーマウンテンも好きだが、カルディではあまり買わない。バードフレンドリーブレンドは、何年か前は好きでよく買っていたが、ここ何回かは、味も香りも薄くなった気がして買わなくなった。他には、ラバッツア（LAVAZZA）のクオリタ・オロ（QUALITA ORO)などもたまに買う。コンビニコーヒーでいうと、ファミマとセブンでは、セブンを選ぶことが多い。カフェはあまり利用しないが、甘さやクリーミーさが欲しいときはスタバやタリーズ、普通のコーヒーがよいときは価格の面でドトールのブレンドかな。
コーヒーが好きな人も、普段それほど飲まない人も、小布施を訪れることがあったら、マルテ珈琲焙煎所のコーヒーをお試しあれ。