マルクアントンシャルポンティエ Marc Antoine Charpentier 2005年 フランス Dominique Massad
フランス、ギヨー社のバラ。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサート2019
ギヨー社のバラ、マルクアントンシャルポンティエの名前は、バロック時代の作曲家マルカントワーヌ・シャルパンティエにちなんでいる。代表曲「テ・デウム ニ長調」の前奏曲は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートのテレビ放映のオープニングに使われている(少なくとも数年前まではそうだった)。この曲を聴くと、ヨーロッパの宮廷の絢爛豪華な広間のイメージが浮かんで、なぜか高揚した気分になる。
ということで、2019年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、久しぶりに見てみようと思ったが、ライブ放送の時間帯は子供が見たい番組に譲り、録画してある。2019年の指揮は、クリスティアン・ティーレマン。ドイツ、ベルリン出身の指揮者。私の音楽視聴経験は偏っていて乏しく、ティーレマンの指揮は聞いたことがないのだが、楽しみである。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、必ずというわけではないが、子供の頃からよくテレビで見ていた。ここ数年は見たり見なかったりであるが、美しく青きドナウを聴くと、新しい年を迎えた気分になる。
台風にも負けず
さて、バラのマルクアントンシャルポンティエは、2017年6月に迎えたばかりで昨年2018年はまだ2年目だったが、春の開花はかなり旺盛だった。
春先から夏頃までうどんこ病が気になったが、隣のジュード・ジ・オブスキュアとレディエマハミルトンは、うどんこ病にはならなかったので、マルクアントンシャルポンティエはややうどんこ病になりやすいのかもしれない。それでも、特に弱るということもなくずっと元気で、次から次へと蕾をつけ、殆ど切れ間なく咲いた。
2018年夏の猛暑時にはうどんこ病は治まり、秋には症状は出なかった。秋雨や台風で、どのバラも調子を落とす中、マルクアントンシャルポンティエは比較的ダメージが少なかった方である。
2018年9月末の台風24号の強風のため、枝が折れたり新芽や花芽が飛んでいったりしたバラも多い中、マルクアントンシャルポンティエに関しては見た目はなんともなさそうだった。植栽場所が風の通り道ではなかったのだろうか。下の画像は、台風24号が去った直後に咲いていた花。花も葉も傷んでいないのが不思議なほどだ。
ほかのバラは、もう秋バラは期待できないような気がしたが、マルクアントンシャルポンティエは、このまま少しは秋の花も見られそうだと慰められたものだ。
秋の開花
10月以降、晴れてさわやかな日が続き、気温も秋らしくなってくると、どのバラも調子を取り戻してきた。台風のダメージはさほどなかったマルクアントンシャルポンティエも、もちろん、蕾をたくさん付けて、開花が楽しみであった。
気温が低いせいか開花までの時間がかかり、ヤングリシダス、ウィリアムモリス、アブラハムダービーなどの方が、少し早く咲き始めた。
紅をさしたような蕾が愛らしい。
ちょっととがった花弁がかわいらしい。
一番花より、少し花弁が少なく整っていないかもしれないが、なかなか美しい。
咲き初めは黄色みが強い。2017年は、秋にピンクがかった花が咲いたが、2018年はピンクの花は見られなかった。少し黒星が出てきたが、全体的には元気で花数もそれなりにある。
12月に入ってもよく咲いている。12月にこんなに咲くとは知らなかったが、よく咲く品種は放っておくと、休眠せずに咲き続けそうだ。
咲き初めの色合いも好きだ。
枝振りはあまり整っておらず、秋は一斉開花せずに時間差で咲くので、うまく全体像を撮れないのが残念だ。
隣のジュード・ジ・オブスキュアやレディエマハミルトンの邪魔になりそうな枝を始め、混み合っているところの枝は結構切ってきたが、今のところシュートがよく出て生育旺盛なので、切りすぎて失敗したということにはならずにすんでいる。年数が経つとどうかは、まだ分からない。
昨年2018年のマルクアントンシャルポンティエは、庭を華やかにしてくれた。
2019年も期待のバラである。