2019年11月中旬の週末、駒込に用事があり、少し空き時間があったので、旧古河庭園を訪れた。
旧古河庭園 東京都北区西ヶ原一丁目 最寄り駅:JR京浜東北線「上中里」徒歩7分、東京メトロ南北線「西ヶ原」徒歩7分、JR山手線「駒込」12分
開園時間 午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで) 庭園の入園料 一般150円 洋館への入館料は別途800円 ※休館日等は公式ホームページを要確認
庭園は東京都公園協会のホームページ、洋館は大谷美術館のホームページと、別のサイトで紹介されているので両方確認するとよい。
旧古河庭園について
旧古河庭園は、もとは明治の元勲、陸奥宗光の邸宅であり後に財閥古河家の所有となった。庭園や邸宅が整備されたのは三代目当主古河虎之助の代で、天然スレート葺きレンガ造りの洋館は、英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計による。

旧古河邸 玄関側
戦後国有化され、庭園は東京都が借り受け、都立公園として整備されている。洋館は、公益財団法人大谷美術館が管理しており、内部はガイドツアー(所要時間1時間)に参加すれば見学可能である。以前は往復はがきでの事前申し込みが必要だったが、2019年9月14日見学会分より、事前申し込みが不要となり、参加希望者は、開始15分前に洋館入り口玄関前に集合すればよいようだ。
今回は庭園のみに入園。

案内図
バラ園
広い庭園内の、洋館の近くにバラ園がある。ハイブリッドティー(HT)を中心に約100種199株のバラが植えられており、ちょうど秋の開花の時期であった。今年の秋は台風や雨で、気候のよい時期が短く感じるが、11月になりようやく晴れの日も増えてきた。

ニューアベマリア HT 1983 コルデス
レディ・メイアン。咲き初めの美しい姿。

レディメイアン HT 1982 メイアン
バラは2000年以前の品種が多いが、2000年以降の品種もちらほらある。更新時に、新しい品種も植えるのだろう。

桃香 HT 2003 京成バラ園芸
コルデスのブルー系のバラ、カインダ・ブルー。最近の品種らしく、黒星病、ウドンコ病に強い。

カインダ・ブルー HT 2015 コルデス
美しい色合いが目を惹く。

カインダ・ブルー HT 2015 コルデス
現代バラ第1号、ラ・フランス。いつ見ても美しい。

ラ・フランス HT 1867 フランス
さすが、どのバラも手入れが行き届いており、台風の傷みも少なく、黒星病にもなっておらず元気そうであった。

バニラ・パフューム HT 1999 J&P
これから開花する蕾も多く、急に気温が下がったりしなければ、もうしばらくバラを楽しめそうである。

恋心 HT 1992 京成バラ園
バラ園からの洋館の眺め。庭園は高低差を活かした設計となっている。

旧古河庭園 洋館
日本庭園
日本庭園には心字池を中心に様々な樹木や灯籠が配され、和風の趣を味わえる。池を眺めていると気持ちが落ち着いてくる。ところどころにベンチがあり、足を休めることができる。
ハゼの紅葉が美しい。見頃までもう少しか。

旧古河庭園 日本庭園
売店 茶室 喫茶室
庭園内の売店で、ローズジャムなどが販売されている。また、春・秋限定で、日本庭園内の茶室でお抹茶をいただけるようだ(一服700円、干菓子付き)。

売店 茶室の案内
洋館内の喫茶室は、館内見学申し込みをしなくても入れるようだ。今度は、時間があるときに訪れ、洋館内も見てみたい。
バラ園としては小規模だが、洋館や、日本庭園も含めて、訪れる価値はあると思う。
グレーチング(溝蓋)も、バラのデザインであった。

グレーチング(溝蓋)