東京は暖冬で春も早かったが、先日は雪が振り、強風の日も多く、穏やかな日がくると少しほっとする。
バラが芽吹いて葉が茂ってくる3月頃になると開花が待ち遠しいが、例年だと殆どのバラは5月にならないと開花が進まない(今年は早いかもしれない)。
それまでの間、3月から4月に咲く花もあると、待ち遠しさが少し薄れる。
ベロニカ オックスフォードブルー
オオバコ科クワガタソウ属の、オオイヌノフグリによく似た花。草丈は10~15㎝程度で、丈夫な宿根草である。2017年か2018年に苗を植えたと思う。
ベロニカ オックスフォードブルーの学名は、Veronica umbrosa
オオイヌノフグリの学名は、Veronica persica なので、近い品種なのだろう。
オオイヌノフグリ自体、ヨーロッパ原産で、日本には明治の初めに入ってきて急速に広がった品種のようだが、現在では、あちこちで見られるありふれた草花である。
ベロニカ オックスフォードブルーは、うちの庭では3月に入ると咲き初め、バラが咲く頃には花は終わっており、バラと開花期が重ならないのが惜しいが、春を感じられる花である。
オオイヌノフグリはその辺に生えているが、こちらは園芸店で買ったものだ。花は、ほぼオオイヌノフグリに見えるので、わざわざ買う価値があったか自問することもあるが、一応植えてよかったと思っている。
ベロニカ オックスフォードブルー の方がこんもりとよく繁り、花の青色が濃く、葉もこちらの方がきれいに見える。
葉は一年中よく繁っており、冬も枯れずに葉が銅色を帯びる。草丈が低めでバラの邪魔にもならず、地面を覆うように生えるので、地面が乾燥して土埃がたったりするのを防ぐ、グラウンドカバーとしても役立つと思う。
花が終わると切り戻すとよいようだが、何もしなくても特に問題なく育っている。
花期はそれほど長くないが、世話いらずの丈夫な宿根草として気軽に植えられると思う。
ハナニラ イフェイオン ジェシー
ヒガンバナ科ネギ亜科ハナニラ属のハナニラ(イフェイオン)は、明治時代に園芸種として入ってきたアルゼンチン原産の品種である。こちらも繁殖力が強く、花色が白や薄紫のものは、空き地に咲いているのをよく見かける。
増えて大変よ、と言われたこともあるが、園芸種の濃い青色のジェシーは結構きれいだと思う。
2017年の秋に球根を植えたので、今年は3回目の春である。適当に間引いており、昨年は、ヨトウムシにかなり食われたが、今年は急に花が増えた。
この調子だと本当に増えすぎになるかもしれないので、これからも適当に間引いていくつもりである。
ハナニラも、花がきれいで丈夫で世話いらずで、草丈が低く他の植物の邪魔にならないし、雑草よけにもなるので、増えても構わないなら、これもグラウンドカバーとして悪くないと思う。
根に善玉菌がいて病害予防効果があるというネギ類(ヒガンバナ科ネギ亜科アリウム属)とは、近縁種だと思うので、コンパニオンプランツとして、多少でも効果があるといいなと思っている。