ヘレン Helen 2016年 日本 木村卓功
2018年 一番花の後の様子
ヘレンは、2018年の一番花の花付き、花持ちは非常によく、調子もよかったが、その後、少し動きがとまってしまった。花弁も多く、花も大きく、花付きもよかったので、消耗したのかもしれない。2018年は5月中旬頃から気温があがり、8月末頃まで雨が少なく気温が高い状況が続いたので、環境としては厳しめだったとも思う。
6月頃にヘレンの隣のヤングリシダスに黒星病が出て、ヘレンはしばらく耐えていたのだが、その後黒星病が出て少し葉を落としてしまった。薬剤散布の頻度とタイミングが悪かったのだと思う。樹勢が弱いとも感じないが、株がまだ若いためか、新しい葉が出るのに少し時間がかかるようだ。
少なかったが二番花も咲き、その後は休ませようと思い花芽は摘んでいた。
9月の様子
2018年の9月は思ったより雨が多く、台風の影響もありどの株も少し傷んでしまった。8月末にダコニールを散布し、9月下旬にピキャットを散布してみたが、黒星病は収まらず、葉はちょっと落ちてしまった。

ヘレン 2018年9月25日
新しく出た葉や花芽はというと、ヨトウムシに少しやられてしまった。9月下旬のある日、夜9時過ぎにたまたま外を見たら、ロココにヨトウムシがついているのを発見。これは大変と夫とともに懐中電灯を持って見回ると、あちらにもこちらにもヨトウムシが。うわー。見つけたものは全部捕殺したが、小さいものまで含めると40匹くらいはいただろうか。もう少し早くやっておけばよかった。秋の新芽の頃には、たまに夜見回るのがよいようだ。
夏の猛暑と9月の雨のため、ちょっとバラの世話がゆき届かなかったのが悔やまれる。
そんななかでも、新しい葉は元気がよく、ヘレンは9月末に美しい花を咲かせ、他にも蕾はいくつか膨らんでいたので、楽しみにしていた。

ヘレン 2018年9月29日
ところが、そこへきたのが台風24号。被害状況は株にもよるが、ヘレンは、咲いていた花も、新しい葉や花芽も殆ど飛んで行ってしまった・・・

ヘレン 2018年10月1日 台風24号の後
その後の復活
もう、ヘレンの秋の花はあきらめの気分であった。
が、しかし。
10月以降、晴れた日が続き、気温も秋らしくなってきたためか、どのバラも息を吹き返してきたのだ。ヘレンも、ふと見ると新芽が出てきており、新しい葉は元気そうだ。花芽も少ないがついている。

ヘレン 2018年10月23日
バラというのは、樹勢が強いのだと感心した。1ヶ月ほどたつと、9月末頃よりも元気そうになった。

ヘレン 2018年11月3日
冬の花
ヘレンは花が大きくて、咲くのに時間がかかる。それでも、9月末の花は萼が反り返ると割とすぐに開いたが、11月に入り寒くなってくると、萼が反り返ってからもなかなか開かなくてやきもきした。
何日もかかり、待望の開花。

ヘレン 2018年11月29日
開花が進む。春よりも若干青みがあり色むらもあるが、かえって好みである。

ヘレン 2018年12月4日
別の蕾。蕾は、全部で4つか5つだった。

ヘレン 2018年12月4日
こちらは、また少し色合いが異なる。ヘレンだけでなく、秋のバラは1輪1輪、色合いや形が微妙に異なるのがなかなかよい。香は春の方が強かった。

ヘレン 2018年12月10日
少し色が薄いか。

ヘレン 2018年12月26日
年が明けても咲いていたので、切って活けておいた。切り花も持ちがよく、1週間以上楽しめた。

ヘレン フレンチレース 2019年1月
3年目の2019年も期待のバラである。