アブラハムダービー Abraham Darby 1985 イギリス David Austin
アブラハムダービーは今年も元気
アブラハムダービーは今年2020年も元気で、一輪目の開花もジャクリーヌ・デュプレに次いで早かった。
その後は、他のバラと同じくしばらくはぽつぽつと咲き、開花が増えたのはゴールデンウィーク頃だった。
蕾も花も大ぶりで、香りもよく、咲くと見事である。
下から見える花が少なくなってきた
2017年に購入し、昨年あたりからベーサルシュートが出なくなったが、サイドシュートはよく出る。樹形は横張りで枝が野放図に出るので、冬の誘引のときだけでなく、春以降も時々枝を寄せて留めたり、整理してひもでまとめたりしないと、収拾がつかなくなる。
花付きはよく、たくさん咲いているのだが、今年は上に大きくなってきて、庭で下から見ていても、よく見えない花が多くなってしまった。
敷地を出て道から見たり、2階の窓から見るとたくさん咲いているのが分かる。
下の画像は、上から撮ったところ。
花は大きくて重いが、花枝もわりとしっかりしているので、上を向いて咲くことも多い。
下の画像は、まだうつむいて咲いている方だ。暑い日だったので、少ししおれたのかもしれない。
高い所で咲くので、花がらを切るのが間に合わない。切るときは、脚立に上ったり、高所鋏を使わなければならず、時々まとめて切っている。
木で作ったパーゴラに誘引しているが、花枝が長いので、パーゴラから離れて咲く花も多い。
もっと広い場所で火の見櫓(ひのみやぐら)のようなものに誘引した方が、のびのび咲きそうである。
そういえば、上田市の信州国際音楽村のバラ園では、まさにそんな風にしてあった。
下は、2017年春に信州国際音楽村で撮った写真。今年はどこのバラ園でもバラまつりは中止で、残念であった。
山梨の富士川クラフトパークでも、駐車場のあたりにこういうのがあったと思う。
今年は花持ちが悪かった
アブラハムダービーは、例年だと花持ちはそれほど悪くないのだが、今年は5月に入って気温が急に30℃近くになる日があったり、雨も時々降ったりして、きれいに咲いている時期が短かった。
日差しと気温の高さで花がしおれて汚くなったり、雨で花が傷んでしまったりして、その後、早めにばっさりと散ることが多かった。
撮ってあった写真を見ても、昨年の方がきれいに咲いていて、写真の数も多い。
アブラハムダービーは花付きがよいので、散り始めると掃除が大変である。
カタログ落ちのようだが
アブラハムダービーは、デビッド・オースチン・ロージズのカタログには載せなくなったようだが、インターネットのバラ苗店では、取り扱いを続けているところや、一旦やめていた販売を再開したところもあるようで、入手はまだ可能なようである。よかった。