バラ ウィリアム・モリス 2019年春の花

ウィリアム・モリス 2019年5月10日
ウィリアム・モリス 2019年5月10日

ウィリアム・モリス William Morris 1998年 イギリス David Austin

2017年の初めに迎えたウィリアム・モリスは、特に気に入っているバラの一つである。春の芽吹きは早く、葉も蕾も多かったので今年2019年春の花も楽しみにしていた。

一番花

咲き初めは昨年よりやや遅めだったが、植えている中では早い方のゴールデンウィーク明け頃。整った花が次々に咲いていく。

ウィリアム・モリス 2019年5月9日

ウィリアム・モリス 2019年5月9日

一番花は特に、咲き初めから散り際まで美しい。

ウィリアム・モリス 2019年5月13日

ウィリアム・モリス 2019年5月13日

家庭用のアーチの片側に植えてあるのだが、よく成長して昨年のうちにアーチの上部を覆うようになった。1~2月の冬の剪定・誘因時には、枝はあまり短くせず、細い枝、芽の少なそうな枝を少し整理して様子をみることにした。樹勢があるのか、サイドシュートも多く、細い枝でもよく花をつける。

ウィリアム・モリス 2019年5月13日

ウィリアム・モリス 2019年5月13日

中~強香種と紹介されていることが多いが、実際は、それほど香りの印象はない。しかし、時々アーチの下を通るときによい香りがすることがあるのは、ウィリアム・モリスなのかもしれない。

ウィリアム・モリス 2019年5月20日

ウィリアム・モリス 2019年5月20日

今年はベーサルシュートが出ていない

今年は、これまでのところ、株元近くからのベーサルシュートは出ていない。しかし、太い枝の途中から出た何本かのシュートは、太さもそこそこあり勢いよくあっというまに伸びてアーチの上部に届いている。4年目以降はベーサルシュートはあまり出ない品種のようだが、サイドシュートがあちこちから出て、蕾もたくさんつくのでそれほど気にする必要はないのかもしれない。

ウィリアム・モリス 2019年5月13日

ウィリアム・モリス 2019年5月13日

花枝(ステム)が長めで、アーチから離れたところにびょーんと伸びて咲くのが、やや乱れた感じになる。整ったアーチにするには、もう少し花枝が短い品種の方がよいのかもしれない。

ウィリアム・モリス 2019年5月13日

ウィリアム・モリス 2019年5月13日

アーチの反対側には、ウォラトンオールドホールを植えてある。ウォラトンオールドホールの方が少し後から咲くが、ウィリアム・モリスの開花時期が長く、花持ちもまあまあなので、アーチの両側が咲いている時期は十分にある。色合いや花の形の相性も悪くないと思う。

ウィリアム・モリス ウォラトンオールドホール 2019年5月15日

ウィリアム・モリス ウォラトンオールドホール 2019年5月15日

幸いと言ってよいのか、ウォラトンオールドホールも花枝が長いので、アーチの片方だけ乱れていて変だという風にも見えない。

ウィリアム・モリス 2019年5月16日

ウィリアム・モリス 2019年5月16日

アーチに違う品種を植えるときは、開花時期や花持ちが同じくらいでないと困るのだが、買う前には開花時期などが正確には分からないので不安であった。ウォラトンオールドホールは、ウィリアム・モリスよりは花持ちがよくないが、意外と長い間次々に咲いていくので、片側だけ寂しいという事態にはならずにすんでいる。

そういう意味では悪くない品種の選択だったと思っているが、残念なのは、ウォラトンオールドホールが黒星病にあまり強くないことである。今年は、一番花の間は元気そうに見えたが、梅雨の間晴れの日が少なかったこともあり、黒星病が出てきて、7月になると葉を殆ど落としてしまった。薬剤散布は月に2回はやっているが、今年は雨が多く、薬剤散布の予定と天気が合わないことがあり悩ましい。

ウォラトンオールドホールは、植えているバラの中では黒星病のダメージが大きい方の5本くらいの中に入る。他に黒星病で葉を全部落としてしまうことがあるのは、ジャクリーヌ・デュプレ、ロココ、フレンチレース、ゴールドバニーあたりだろうか。もっとも、ウォラトンオールドホールは、葉を落としても新しい芽が割とすぐに出てくるあたりは、イングリッシュローズらしいしぶとさを感じる。

二番花

ウィリアム・モリスは、一番花の後、しばらくは完全に動きがない。花が多いので、消耗して休息をとっているように見える。

ウィリアム・モリス 2019年6月12日

ウィリアム・モリス 2019年6月12日 花弁が少し傷んでいる

その後、また新しい花芽が出て二番花が咲く。ウィリアム・モリスは二番花もきれいなのだが、雨のせいで花弁が傷みがちであった。

ウィリアム・モリス 2019年6月30日

ウィリアム・モリス 2019年6月30日

今年は6月から7月にかけて雨が多かった。普段ならばっさり散る品種も、雨のせいか花弁が散らずに残ってカビてしまうこともあった。雨の日は、散った花弁が地面に張り付いて掃除しづらく、花柄を切るのも雨でびしょびしょになり、作業がしづらい。

ウィリアム・モリス 2019年7月8日

ウィリアム・モリス 2019年7月8日

今年は、昨年のような猛暑でなかったので、5月中はどのバラも調子がよさそうだったのに、梅雨に入ると雨が多く晴れの日が少なく、7月に入って黒星病が広がるバラが多かったのが残念だ。年によって随分天候が違うので、バラも大変そうである。

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