ロココ Rokoko 1987 ドイツ タンタウ社
ロココは、2016年に最初に買ったバラの一つで、今年4年目に入った。
最初の年にコガネムシの幼虫に根を食われて弱ってしまったが、昨年からようやく花が咲くようになり、2019年の一番花も楽しみにしていた。
花が少なめで残念
開花は、植えているバラの中では早めで、ヘレンやアブラハムダービーと大体同じ5月のゴールデンウィーク明け頃。昨年より少しピンク色が強いようだ。
しかし、期待したよりも花が少なくちょっと残念だった。
花が少なめだった原因の一つは、高いところの蕾がクロケシツブチョッキリにやられてしまったことだろう。ロココの花芽が出たのは少し遅めで、クロケシツブチョッキリが増えた時期と重なってしまったようだ。それに、蕾の位置が手の届かないところばかりで、退治するのも難しかった。写真にはあまり撮っていないのだが、高い位置の枝はクロケシツブチョッキリのせいで先が枯れているのが多く、見ばえも悪くなっている。
被害に気づいて、高い場所のクロケシツブチョッキリ退治の方法を調べてみた。枝を揺らしてクロケシツブチョッキリを落とし逆さに開いたビニール傘で受けるという方法が紹介されていたのでやってみたのだが、そのときはクロケシツブチョッキリは全然落ちてこなかった。
花が少なめだった他の原因は、おそらく、日当たりと誘引の仕方ではないかと思う。ロココは家の壁に誘引しているのだが、日当たりがよくない場所の枝には少ししか花が咲かなかった。また、日当たりがよい場所の方は、誘引するときにあまり枝を寝かさなかったためか、枝の途中からの花芽の出が悪く、枝先にばかり咲いてしまった。反省点である。
花持ちはまあまあで、咲き進むと白っぽくなる。
予想外の二番花
一番花は正直のところちょっと残念だったかも、他のバラに変えちゃおうかな、などとちらっと思っていたところ、6月中旬頃二番花が咲き始めた。
一応返り咲くと紹介されているもののあまり期待しておらず、予想外だったが、嬉しい。
二番花もクロケシツブチョッキリにやられているが、割合としては一番花ほどではない。きのせいか、花弁が一番花よりもぎざぎざしている。
花数はそれほど多くない。花弁が傷んでいる花が多いが、花弁の傷みはロココだけではなく、今年は、フレンチレースやアイスバーグも花弁の縁が黒くなっている花が目につく。風のせいかなと思っていたが、雨のせいもあるのかもしれない。
育てやすさなど
薬剤散布はしているが、昨年までは頻度が少なすぎたかもしれない。5月末頃から黒星病が出ることが多いが、品種によって症状の強さが異なり、少し症状は出るがそれほど広がらず生育にも殆ど影響しない品種もあれば、広がっていき葉も落としてやや元気がなくなる品種もある。
昨年の同じ頃と比べると、どのバラも昨年よりは調子がよいようである。昨年ほど気温が高くなくてありがたいが、昨年より雨は多いので、薬剤散布の頻度やタイミングにはこれまでより気を遣っている。
ロココは黒星病の症状がやや強く出て、葉もある程度落ちる方である。それでも途中から出たシュートもぐいぐい伸び、樹勢の強さを感じる。総合的には特に弱いという印象はない。
今年はベーサルシュートは今のところ出ていないが、ロココを見ていると、クライミングローズ(cl)だけあってよく伸びるものだと思う。誘引が大変である。
バラ園などでもよく植えられているが、世話が行き届いているのか、大株で安定しているのか、花数も多く、きれいで華やかである。うちのロココも株が充実するともっとよくなるかもしれない。