レディエマハミルトン Lady Emma Hamilton 2005年 イギリス David Austin
昨年は一番花の後、ずっと元気がなかった。
ラプティットポワールやジュード・ジ・オブスキュアなど何株か、根頭癌種病でお別れしたので、レディエマハミルトンも癌腫を疑い、心配していた。が、2019年の春からこれまでのところは昨年よりも元気そうだ。
色も香りも
レディエマハミルトンは、銅色の新梢と、あざやかなオレンジ色の花、フルーツ系の強香が特徴の、魅力的なバラである。
さすが、英国の有名な美女の名を冠するだけのことはある。
香りはさわやかで強い。咲いているときに近くに行くと、すぐに香りに気づく。
花持ちがやや悪いのが、惜しいところだ。
それぞれのよさ
花だけを見ると、レディオブシャーロットと似ているようにも思うが、木に咲いているところを見ると全然違う。昨年の記事にも書いたが、見る度に思うので、また書いてしまった。
レディオブシャーロットは、つる性でよく伸びる。枝が細く、葉も小さめだが、花は小さいわけではない。香りはあまり感じられないが、この樹形も含めてお気に入りのバラの一つだ。
レディエマハミルトンは、木立樹形。植えて3年目だが、まだそれほど伸びない。同じ頃に植えたバラよりも、かなり小さいままである。バラ園などで見ると、そこそこ大株になっているところを見ると、ずっと小さいままというわけではなく、成長が遅い品種なのだろうと思っている。
隣のアイスバーグやマルクアントンシャルポンティエが生育旺盛なので、上を覆われそうになる。覆われると元気をなくすので、隣のバラから伸びた枝はどんどん切って、上をあけるようにしている。
レディエマハミルトンの方は、まだ本領を発揮していないようだが、今年は、一番花の後もよく花を咲かせているので、期待が持てそうだ。
レディオブシャーロットとレディエマハミルトン、どちらもオレンジ系の花なのでどちらかに絞ろうか悩んだのだが、両方植えてみてよかった。どちらかを選ぶとしたら、鉢でコンパクトに育てるならレディエマハミルトン、香り重視ならレディエマハミルトン、誘引したいならレディオブシャーロット、ということになると思う。
暑さに弱い
昨年2018年は、5月下旬から8月一杯、例年になく暑かった。レディエマハミルトンは、暑さに弱いらしいので、昨年元気がなかったのは、暑さのせいかもしれない。
今年は、梅雨に雨が多かったものの、6~7月の暑さは昨年ほどではなかった。黒星病は出ているが、耐病性は強い方らしく、黒星病のわりには昨年よりは芽も出るし花も咲かせる。
梅雨が明けると急に暑くなったので、8月に少し弱るかもしれないが、涼しくなるまでの辛抱だ。