バラの記事は久しぶりだが、正直にいうと、9月と10月はバラの状態があまりよくなかった。あおいは、秋の開花がきれいだった方である。
あおい 2008 日本 F&Gローズ 京阪園芸
丸弁咲きの小中輪花、フロリバンダ。四季咲き。香りはあまり感じられない。
耐病性は中程度かと思うが、あまり病気で困ったことはない。うどんこ病も黒星病も、気候や薬剤散布状況によっては少し出ることがあるが、よく耐えて回復していく。
2018年も一番花、二番花まで、特に問題なく咲いてきた。バラゾウムシには悩まされたが、花付きがよいのでまあまあの花数を楽しめた。
9月まではよかった
2018年夏はこれまでにない猛暑で、どのバラも調子を落としたが、あおいは比較的元気を保っていた。二番花の後も、ぽつぽつ花を咲かせていたが、数も少なく形もあまり整っていなかった。
8月下旬に夏剪定をした。あおいはフロリバンダなので、バランスの悪い枝を切って株を整える程度に軽めにしておいた。そのときについていた蕾も切っておいた。何もしないと、次から次へとだらだら咲きそうだった。
9月上旬には新芽が出て、春ほど多くはないが花芽もついた。樹形は少し横張りだが、剪定の前よりもまとまったようだ。あおいは、枝が伸びすぎなくて扱いやすい方だ。
8月末にゲリラ豪雨があり、9月に入ると秋雨が続いた。薬剤は月2回程度散布していたが、天候や強風のせいか、黒星病が少しでてきた。あおいは、それでもよく耐えて葉を維持しつぼみも残し、9月下旬には開花が進んできた。
庭のバラでは、あおいは、秋にもよく花を咲かせた方である。春よりも落ち着いた色で、雰囲気のよい花である。
開花時期はほかの品種と合わなかったが、バラ園を見に行っても品種によって開花時期は違っていた。ハイブリッドティーばかりならある程度可能かもしれないが、異なる系統の品種では、秋の開花時期を合わせるのは難しい気がする。そういえば、我が家にはハイブリッドティーのバラはない。
9月末の台風24号の後には、株ごと傾いてしまった。強風で葉や新芽をなくしてしまったバラもあったことを思うと、ここまではよく頑張っていた。
倒れた株を起こして、水を撒いて葉を洗っておいた。しかし、その後10月の間に、黒星病が悪化して葉が殆ど落ちてしまった。
ほかのバラも、9月よりも黒星病が悪化したり元気がなくなったりしたので、台風24号の強風で土が巻き上げられて病気のウィルスがついたりしたのかもしれない。バラ以外の植物で枯れたものもあるので、塩害のせいもあるのかもしれない。10月にはラリー乳剤とピキャットクリアを散布したが、トゲで葉が傷んだりもしたので、完全には病気を防げないのだろうか。台風対策が甘かったのかもしれないが、今年の台風24号の強風は東京に住んで以来初めてのすごさで、近所の公園の木が何本も倒れたほどなので、どうしようもなかったような気もする。
ちなみに、ピキャットクリアというのは、ゆうき園芸ショップというところが販売している次亜塩素酸水で、除菌、抗菌剤である。この秋に試し始めたので、効果については今後の様子を見ていきたい。
あおいは、葉は落としてしまったものの、残っていた蕾はきれいに咲いた。天候が安定した10月中旬以降は、新しい芽も出てきたので、これから冬剪定までの間にできるだけ元気になってほしい。