バレリーナ Ballerina 1937年 イギリス ハイブリッドムスク
可憐な小さい花
バレリーナは2018年の6月に購入して3年目、2回目の春である。生育旺盛でよく伸び、樹はかなり大きくなってきた。
開花は他のバラよりも遅めで、5月中旬でもまだ花はまばらである。他のバラとは離れた場所に植えてあるので、開花期のずれはそれほど気にならないが、開花が待ち遠しい気持ちにはなる。
一つ一つの花は小さくてかわいらしい。素朴で野趣があるところが特徴だろう。バラを育て始めたころは、一重のバラにはあまり目が向かなかったが、だんだんこういうバラもいいなと思うようになった。
マルハナバチが花粉集め
私は見ていないのだが、マルハナバチが蜜と花粉を集めにきていたところを夫が撮影。大きさや分布などからコマルハナバチかなと思うが、未同定。
2匹いて、一匹は一つ一つの花の蜜を時間をかけてのんびり吸っていたらしい。脚の花粉だまは小さくて殆ど見えない。
で、もう一匹は、花から花へと慌ただしく移動して、蜜や花粉を集めていたと。
動きが速い。
脚には大きな花粉だま。
あちこち移動する方が、花粉がたくさん集められるようだ。
こちらのハチの方が働き者に見える。
時間差で咲いていく
バレリーナは花つきがよく、たくさん咲く。
「バレリーナ」はバレエの踊り子のことだが、このバラはプリマなど主役級ではなくて群舞の方だろう。なにしろ蕾が多い。
次々に咲いていくが、意外と時間差があり、先に咲いた花が褪せてしまう。花持ちは悪くはないものの、褪色しないうちの方がきれいである。
樹に力がつくと、もっと一斉に咲くのだろうか。今年もベーサルシュートやサイドシュートが次々に出てきているのを見ると、まだまだこれからという感じもする。
虫も多い
ほっそりした枝には細かい毛が生えていて、つかまりやすいのか、虫が多い。
ほっそりした新芽がちょうどよいのか、チュウレンジハバチがよく卵を産みつけにくる。成虫を捕殺したり、幼虫を早めに見つけて葉や枝ごと取り除いて退治している。
マルハナバチなどのハチや、蜜を吸うアブも結構くる。
アブラムシも一番花の頃からびっしりとつくが、こちらはほぼ天敵におまかせである。アブラムシを食べるテントウムシ(成虫、幼虫)も、カマキリのこどももよく見かけた。
びっしりとついていたアブラムシが、カマキリとテントウムシが増えてから何日かするうちに激減したのには驚いた。捕食者が増えると、こんなに減るものなんだな。